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11月30日(火)・夕刊

名古屋で年越し鳴子踊り 2000人が和太鼓と競演、乱舞へ

和太鼓に合わせて鳴子踊りを披露する高校生。2000人の乱舞で2000年を祝う計画だ(11月3日、名古屋市の久屋大通)  名古屋市の中心街で大みそかから新年にかけ、高校生らが鳴子踊りと和太鼓演奏を融合した「ゆく年くる年2000人太鼓群舞」を行う。同市では八月に「よさこい」の流れをくむ「ど真ん中祭り」が開かれ、多くの観衆を集めたばかり。今回も大きな盛り上がりが期待される。

 愛知県では、県内の私立四十七高校の教職員、父母、生徒らで作る団体が数年前から和太鼓演奏に取り組んでいる。

 今春、名古屋ドームで開いたイベントでは、参加する生徒らの要望で鳴子踊りを取り入れた。シンセサイザー演奏で五百人の太鼓をバックに、三百人が鳴子を持って踊り、五千人の観衆を魅了した。

 大みそかから元日にかけてのイベントは、繁華街にある大須観音前広場などで、初もうで客も含めた二千人の乱舞が企画されている。高校生と教員、保護者らでつくる実行委が、新たにオリジナル曲「新紀元」「祝祭」「GO AHEAD」を創作。学校単位で順次、太鼓と踊りの練習会を開いてアピールしている。

 これまでに子供やお年寄りを含むチームからも申し込みがあるなど反響は上々。踊り子は総勢六百人に上る見込みだ。

 実行委事務局の毛受(めんじょう)芳高さんは「高校生は鳴子踊りで盛り上がり、高知や北海道の『よさこい』を目指すという機運も高まっている。高知と愛知を結ぶ新しい文化をつくりたい」と話している。問い合わせ先は愛知私学会館内の実行委052・881・4346。

 【写真】和太鼓に合わせて鳴子踊りを披露する高校生。2000人の乱舞で2000年を祝う計画だ(11月3日、名古屋市の久屋大通)


11月2日(火)・朝刊

都大路に響く鳴子 「京都まつり」に県チーム初出場

激しい動きで大きな拍手を浴びた鳴子踊りチーム(京都市中京区の御池通)  古都の秋を告げる「京都まつり'99」が十月三十一日、京都市で行われ、京都高知県人会(杉本泰男会長)が高知市から初めて招いた鳴子踊りチームがメーンのパレードに参加。元気いっぱいに都大路を練り歩き、大きな拍手を浴びた。

 京都市などが実行委を組織して行っている「京都まつり」は、ことし六回目。実行委は同市内で活動している各県人会に、それぞれの地元の郷土芸能の参加を呼び掛けており、高知県人会は「よさこい」のチーム招請を計画。県や高知市と協議した結果、高知市観光協会の派遣事業として「須賀よさこい連」が参加することになった。

 御池通の約一・五キロを、市民チームなど七十一団体約九千九百人がパレード。地方車を先頭に入場したよさこいチーム約四十人は、生の歌声に乗って激しく動き回る踊りで観客にアピールした。市役所前のゴールで、鳴子を上に突き上げる決めのポーズを取ると、一糸乱れぬ姿にひときわ大きな歓声が上がった。

 【写真】激しい動きで大きな拍手を浴びた鳴子踊りチーム(京都市中京区の御池通)


10月21日(木)・朝刊

大阪の小学生よさこい選手権 出場10チーム決定

よさこい“ちびっこ”選手権in大阪」に出場する茨木市・玉櫛小2年生の踊り(茨木市水尾、10月3日の運動会で)  県が十一月三日に大阪で開く小学生対象の「よさこい鳴子踊り」コンテストへの出場十チームが、このほど決まった。県大阪事務所から鳴子の貸し出しを受けて運動会で踊りに取り組んだ児童が大半で、それぞれに工夫を凝らした熱演が期待される。

 関西地区では運動会で「よさこい鳴子踊り」に取り組む小学校が年々増加。同事務所は十月現在で、合わせて四十二校に延べ四千五百二十四組の鳴子を貸し出した。

 こうした人気をさらに盛り上げようと、ことし初めて「よさこい”ちびっこ“選手権in大阪」を計画。鳴子を貸し出した学校を中心に呼び掛けたところ、十チームから出場申し込みがあった。

 会場は吹田市の千里万博公園。約四十−五十人のチームが、十分ずつステージで踊りを披露する。審査員は県、高知市と大阪府教委関係者、大阪の舞踏専門家ら。知事賞や大阪府教育長賞のほか、「元気賞」「仲良し賞」といった踊りの特長に応じた賞が全チームに贈られる。

 県事務所は「運動会に向けて練習した成果を発揮する場として来年以降も定着できるよう、第一回を成功させたい」と張り切っている。

 出場チームは次の通り。三日市小(河内長野市)、新田小(豊中市)、浜町小(門真市)、玉櫛小(茨木市)、沢池小(同)、西山田小(吹田市)、西小(箕面市)、箕面小(同)、姫島小(大阪市)、Yumebutai Kids(貝塚市)

 【写真】「よさこい“ちびっこ”選手権in大阪」に出場する茨木市・玉櫛小2年生の踊り(茨木市水尾、10月3日の運動会で)


10月21日(木)・朝刊

東京・臨海副都心大みそかイベント 「よさこい」最終候補に

 東京都は二十日、大みそかに臨海副都心のお台場海浜公園で実施するイベント「臨海副都心カウントダウン2000inお台場」の概要を発表した。関東圏で鳴子踊りに力を入れる若者たちが「ぜひよさこいを取り入れて」と提案しているイベントだが、現時点で固まっているのは、花火や屋形船など「光と海」に関連する内容のみ。都港湾局総務部は「今後、詳細を詰めるが、市民参加型のアトラクションとしてよさこいも最終候補に残っている」としており、実現まであと一歩のようだ。

 イベントは「新しい千年紀を迎える瞬間の喜びを分かち合い、元気な東京を発信しよう」と、石原慎太郎都知事が発案。高知市出身で「関東よさこいチームネットワーク」の運営に当たっている糸川研也さん(25)=新宿区喜久井町=らが鳴子踊りの企画書を持って、たびたび実務担当部署の港湾局に接触していた。

 発表によると、イベントは十二月三十一日午後十時から二時間半、お台場海浜公園前の海に会場ステージを浮かべ、公園一帯で行われる。カウントダウンの瞬間を彩る手筒花火や仕掛け花火、レーザー光線、消防艇による祝賀放水などが予定されている。

 そのほかは詳細が固まっておらず、港湾局の担当者は「カウントダウンまでの時間を盛り上げる意味で市民参加の時間をつくる案が上がっている。糸川さんらの情熱は受け止めており、市民参加の案が採用されれば、鳴子踊りの皆さんにもお願いする可能性は高い」としている。

 望みをつないだ糸川さんらは「いつ声が掛かっても踊り子が集められるよう、準備しておきたい」と話している。


10月11日(月)・朝刊

大阪・御堂筋パレードで工科大チームが熱演

若さあふれる踊りで盛んな拍手を浴びた高知工科大の鳴子踊りチーム(大阪市中央区の御堂筋) 大阪の秋を代表する「'99御堂筋パレード」が十日行われた。本県からも高知工科大の鳴子踊りチームが参加し、キタの梅田からミナミの難波までの目抜き通りを、勢い良く練り歩いた。

 御堂筋パレードは、世界の民族舞踊や日本各地の郷土芸能のチームなどが大阪の中心街を行進する。ことしは八十八チーム・一万人が参加し、約百三十万人の見物客が集まった。

 県や県内市町村で組織する「南国土佐観光共同キャンペーン実行委員会」が毎年、鳴子踊り子隊を派遣しており、ことしは高知工科大チームが初参加した。

 工科大チームは総勢八十人。時折、潮を吹き上げる鯨をかたどった地方車を先頭に、大阪市役所前を元気良くスタート。アップテンポの曲に乗り、白木の鳴子を打ち振って、激しい動きを披露。「よさこい」「よさこい」と大きな掛け声を上げる度に盛んな拍手がわいていた。

 【写真】若さあふれる踊りで盛んな拍手を浴びた高知工科大の鳴子踊りチーム(大阪市中央区の御堂筋)


10月4日(月)・朝刊

みちのく「よさこい」本祭り 熱気の乱舞で沸く 仙台市

老若男女を問わずパワー全開で盛り上がった「みちのくYOSAKOIまつり」の本祭り(3日午後5時すぎ、仙台市青葉区の勾当台公園)  「みちのくの熱いリズムを伝えたい」―。高知生まれの踊りを東北風にアレンジした「第二回みちのくYOSAKOIまつり」の本祭りが三日、仙台市青葉区の勾当台公園をメーン会場に市内五会場で開かれた。

 出場したのは宮城県内をはじめ、北海道や福島、秋田などの五十九チームの踊り手たち約三千人。各チームがローテーションで各会場を回って踊りを披露した後、勾当台公園に集結した。

 チームごとに色鮮やかな衣装を着た参加者は、ソーラン節や斎太郎節など民謡をアレンジしビートをきかせた曲に合わせ、はじけるような“熱い”踊りを繰り広げた。

 もんぺ風の衣装につえを持った中・高年女性チームのユーモアあふれる踊りに歓声が起きたり、大人数の若者チームの一糸乱れぬ踊りに観客が見とれたりする場面もあった。

 昨年から連続して出場した青葉区の主婦、酒巻佳子さん(46)は「スカッとして気持ちいい。今年は去年より緊張せず、楽しく踊れた。ほかのチームの踊りも面白い」と話していた。(河北新報

 【写真】老若男女を問わずパワー全開で盛り上がった「みちのくYOSAKOIまつり」の本祭り(3日午後5時すぎ、仙台市青葉区の勾当台公園)


10月3日(日)・朝刊

みちのくに鳴子響く 東北の「よさこい」開幕

前夜祭から盛り上がった「みちのくYOSAKOIまつり前夜祭」(2日午後5時すぎ、仙台市青葉区)  高知生まれの踊り「よさこい」を東北風にアレンジした第二回「みちのくYOSAKOIまつり」の前夜祭が二日、仙台市中心部の五会場で開かれ、参加者は躍動感あふれる踊りを披露した。

 メーン会場となった青葉区の勾当台公園市民広場には約二千人の観客が集まった。踊り手は、ダンスサークルの仲間や川崎町の小学生チームなどさまざま。振り付けも衣装もオリジナルで、地元民謡をロックやポップス、サンバ調など自由にアレンジした曲に合わせて、威勢良く群舞した。

 仙台市から初参加した「舞紅萩(まいこはぎ)」チームの松浦弘美さん(36)は「お祭りは大好き。ステージでは自分だけスターになったみたい」と興奮していた。

 今回は、青森を除く東北五県を中心に一都一道七県の五十九チーム、約三千人が参加。三日の本祭りでは、午前十時から仙台市地下鉄沿線の五会場を各チームがローテーションで回って踊りを披露。午後八時、市民広場で全チームによる乱舞を行い閉幕する。(河北新報

 【写真】前夜祭から盛り上がった「みちのくYOSAKOIまつり前夜祭」(2日午後5時すぎ、仙台市青葉区)


9月25日(土)・朝刊

大阪・御堂筋パレードの鳴子踊り 高知工科大が初出場

ことしのよさこい祭りで踊る高知工科大チーム。10月の大阪・御堂筋パレードに初出場する(8月11日、追手筋本部競演場)

 大阪の秋を代表するイベント「御堂筋パレード」に毎年鳴子踊りのチームが参加しているが、ことしは高知工科大チームが初めて登場。浪速っ子に若さあふれる踊りを披露することになった。

 御堂筋パレードは、大阪市役所から繁華街の難波まで三・三キロを、日本各地の郷土芸能や世界各国の民族舞踊のチームなどが練り歩く恒例行事。昨年は八十チーム八千五百人が参加した。ことしは十月十日に開かれる。

 鳴子踊り子隊は、昭和六十一年の四回目からずっと参加。県や県内の各市町村などでつくる「南国土佐観光共同キャンペーン実行委員会」が、大阪の旅行代理店を通じて女性を中心に公募したメンバーと、高知市観光協会が地元から派遣した踊り子で混成チームを編成してきた。

 今回は高知工科大のアピールを兼ねて、ことしのよさこい祭りで審査員特別賞を受賞した同大チームを高知から派遣することになった。約百人のチームを予定している。

 事務局の県大阪事務所は「受験生集めや卒業生の就職先探しで、関西地区は重要になっている。元気な若者らしい踊りで『高知工科大ここにあり』というところを見せてほしい」と期待している。

 【写真】ことしのよさこい祭りで踊る高知工科大チーム。10月の大阪・御堂筋パレードに初出場する(8月11日、追手筋本部競演場)


9月12日(日)・朝刊

「よさこい全国大会」写真展 高知市役所で16日まで

「よさこい全国大会」の熱気を伝える約60点が展示された写真展(高知市役所玄関ピロティ)

 ことしのよさこい祭りのフィナーレを飾った「よさこい全国大会」の熱気を伝える写真展が、十一日から高知市役所玄関ピロティで始まった。十六日まで。

 初の企画として八月十二日夜に開催された全国大会には、九道府県十四チームを含む三十三チームが出場。中央公園や追手筋本部競演場、帯屋町アーケード街で個性豊かな舞いを披露した。

 市民スタッフ三人が撮影したカラー写真約六十点を展示。スポットライトを浴びてはじけ、舞う踊り子たちの躍動感が伝わってくる写真ばかりで、訪れた人は熱く燃えたよさこいの夏に浸っていた。

 【写真】「よさこい全国大会」の熱気を伝える約60点が展示された写真展(高知市役所玄関ピロティ)


9月7日(火)・朝刊

鳴子貸し出し今年も人気 県大阪事務所

宅配便で鳴子を送るための荷造りをする職員(大阪市の県大阪事務所)

 もうすぐ運動会シーズン。県大阪事務所が関西地区の学校の運動会用に貸し出している鳴子の発送が、九月に入って本格化している。「よさこい人気」を反映して、ことしは大人気だった昨年をさらに上回る申し込みが殺到。四千組に増やした鳴子が、来月までフル回転する。

 同事務所は九年ほど前から、希望者に鳴子と鳴子踊りのビデオテープを貸し出している。鳴子は二千九百組を用意していたが、申し込みは年々増え、昨年は四十校に延べ三千三百四十八組を提供。断ったケースもあった。

 そこで今年は鳴子を千百組増やし、四千組を用意。三月から小学校中心に申し込みが来始め、六月中に四十二校に達して早々と満杯状態に。延べ提供数は四千五百二十四組になる。

 その後も申し込みは続々と寄せられているが、運動会の日程が重なることもあって融通できない状態。そこで県内の鳴子製造元での購入を勧めている。十六校にはビデオテープだけ提供した。

 同事務所は「せっかくの申し込みを断るのは心苦しいが、担当職員の態勢や保管場所の問題もあり、鳴子をこれ以上増やすのは難しい。貸し出しは初めての学校に限り、二回目以降は購入をあっせんするとか、来年度以降はルールの整備を考えたい」と話す。

 また、同事務所はこうした学校での「よさこい人気」を盛り上げようと、十一月三日に吹田市で小学校対象の選手権を開くが、こちらも既に数校から申し込みが届いている。

 一方、県名古屋事務所でも鳴子の貸し出しが人気。昨年は実績が七件延べ六百十九組だったが、ことしは現時点で二十三件延べ九百八十一組の貸し出し希望を受け付けている。

 【写真】宅配便で鳴子を送るための荷造りをする職員(大阪市の県大阪事務所)


9月4日(土)・夕刊

大阪の児童が「鳴子作り」 県大阪事務所が材料提供

鳴子の材料キットに色付け作業をする児童ら(大阪府富田林市の藤沢台小)

 県大阪事務所は三日、秋の運動会でよさこい鳴子踊りに取り組む大阪府富田林市の藤沢台小(沼口紀男校長、七百七十八人)で「鳴子手作り教室」を開き、四、五年生を対象に鳴子の組み立て作業を行った。

 関西では、運動会で鳴子踊りを披露する小学校が増えていることから、もっと高知を知ってもらおうと同事務所が今年初めて企画。鳴子の貸し出し依頼のあった小学校に材料キットを提供し、組み立てを指導することになった。

 この日は作業に先立ち、四、五年生二百七十人が体育館に集まり、同事務所職員が高知の自然や産業について説明。「よさこい鳴子踊りはアレンジが自由で、多くの若者が参加します。みんなで一緒に踊ることで盛り上がるし、踊る本人が一番楽しい。笑顔を忘れず踊りを楽しんで」と呼び掛け、今年のよさこい祭りをビデオで紹介した。

 この後、教室でキットを受け取った児童らは、まず色付け作業から開始。しゃもじ形の台を黄色に、動かして音を出す羽を黒に、筆を使って慎重に塗っていった。数日中には仕上がる予定で、児童らは自分の手作り鳴子を使って二十六日の本番に向け練習に励む。

 「手作り教室」は十三日に河内長野市の三日市小、来月一日には西宮市の津門小でも開かれる。

 【写真】鳴子の材料キットに色付け作業をする児童ら(大阪府富田林市の藤沢台小)


9月3日(金)・夕刊

年越しに臨海副都心でよさこいを! 学生ら都に要望

「ニューイヤー・カウントダウン・イベント」へのよさこい導入実現に向けて、戦略を練る糸川さん(右)と幸野さん(東京・西新宿の東京都庁)

 東京都が大みそかに臨海副都心のパレットタウンで開催を計画している西暦二〇〇〇年への「ニューイヤー・カウントダウン・イベント」に「ぜひよさこいを取り上げて」と、鳴子踊りに魅せられた東京の若者たちが精力的に動いている。最終的には石原慎太郎都知事の判断待ちだが、知事室周辺からは「できれば若者とやりたい」との意向も漏れ聞こえ、全くの夢物語ではなさそう。首都の千年紀の年越しを鳴子のリズムが奏でるかも。

 高知市出身で「関東よさこいチームネットワーク」の運営に当たっている糸川研也さん(25)=新宿区喜久井町=と、法政大の学生で情報系の会社を起業している幸野祐宏さん(23)=中野区中央=の二人。

 糸川さんは「東京によさこいを広めたい!」との志を抱き、早大在学中、「大高田馬場まつり」をはじめ関東のさまざまな祭りに鳴子踊りを導入する原動力となった。また幸野さんは五月に鳴子踊りを知り、札幌市のYOSAKOIソーランと高知市のよさこい祭りを視察。自らも八月二十八日に行われた神奈川県相模原市でのイベント「よさこいRANBU!」に学生実行委員会会長としてかかわった。

 よさこいを通じて知り合った二人が今、燃えているのは「ニューイヤー・カウントダウン・イベント」への鳴子踊りの導入。この計画は石原都知事が六月二十九日、都議会六月定例会の施政方針演説で明らかにした。石原知事は「民間と連携しながら、東京の活気と魅力を世界にアピールしていきたい」との思いを述べている。

 企画を募集中と聞いた二人は、「よさこいを世界にも発信できる絶好の機会」と七月から行動を開始。早々に手作りの企画書を持って都の知事室に直談判し、このほどイベントを所管する港湾局総務部で実務担当者と面談。「見た人も必ず踊りたくなる自由で元気な踊り。参加者の一体感は抜群」とPRした。

 担当者は、大手のイベント会社などから多数の提案があり、決定が難航していることを示唆しながら「知事に上げる資料によさこいも入れている。九月末までには決めたい」と説明。「真冬の海辺での開催となるため、寒さに耐えてでも踊り手が集まってくれるか心配。費用面も知りたい」とハードルも指摘した。

 この話に二人は「人員や費用などの数値と費用対効果を明記した企画書を早急に準備し、あと一押し二押しすれば実現できるかも」と一定の感触を得た様子。具体的な企画書作成を進めるとともに「よさこいが取り上げられた時のために、参加してくれる踊り子を今から募っていきたい。本場高知の皆さんも賛同を」と呼び掛けている。

 問い合わせなどは糸川さん方(03・5285・0939)まで。

 【写真】「ニューイヤー・カウントダウン・イベント」へのよさこい導入実現に向けて、戦略を練る糸川さん(右)と幸野さん(東京・西新宿の東京都庁)


8月24日(火)・夕刊

第1回ど真ん中祭り 名古屋「よさこい」に60万人

「第1回にっぽんど真ん中祭り」のフィナーレで、観客と踊り子が一緒に総踊りに参加し、大きな盛り上がりをみせた(21日夜、名古屋市中区の久屋広場)

 鳴子踊りを取り入れた名古屋市の「第一回にっぽんど真ん中祭り」が二十一、二十二の両日、市内中心街の四会場で開かれた。東海地方の十八チームに加え、本家高知を含む全国から八チーム、約千五百人が参加。見物客も延べ六十一万人が詰め掛け、よさこいの熱気を踊り子、観客それぞれに共有した。

 祭りは名古屋市の学生グループで、毎年札幌市の「YOSAKOIソーラン祭り」に参加している「鯱(しゃち)」のメンバーが中心となり、ことし初めて企画。「YOSAKOIソーラン」と高知の「よさこい祭り」を参考に準備を進めた。

 規則は@鳴子を持つA曲の中にチームで選んだ地元の民謡を入れる―こと。愛知、三重、岐阜各県で中高生や商店街単位のチームが続々と旗揚げした。

 本県も、本家からのよさこいチーム招へいを補助する出前事業を適用。「帯屋町筋」「メディアクロス」の地元二チームが乗り込んだほか、北海道、東京、京都、岡山からも参加があった。

 各会場はロック調のリズムに乗った激しい踊りやお年寄りチームの優雅な踊りに拍手が沸き、メーンの久屋広場のフィナーレでは観客も加わった大きな踊りの輪ができた。実行委による審査では、「帯屋町筋」「メディアクロス」とも入賞を果たした。

 実行委代表の水野孝一さん=中京大大学院生=は「観客も一体となった素晴らしい『祭り』の空間ができた。今後も全国各地の『よさこい』と交流して、もっと盛り上がっていきたい」と話している。

 また、同じ二十一、二十二日は奈良市でも、よさこいの流れをくむ初めての「バサラ祭り 踊る、なら、そらっ!」が開かれたほか、大阪府貝塚市でも二回目の「yosakoiソーリャ」を開催。いずれも多くの観客を魅了した。

 【写真】「第1回にっぽんど真ん中祭り」のフィナーレで、観客と踊り子が一緒に総踊りに参加し、大きな盛り上がりをみせた(21日夜、名古屋市中区の久屋広場)


8月9日(月)・朝刊

あすから交通規制 よさこい祭りで12日まで

よさこい祭り交通規制図

 九日開幕する「第四十六回よさこい祭り」期間中の十−十二日まで、高知、高知南署は周辺で交通規制を実施する。十、十一日は例年とほぼ同じで、変更された十二日の規制時間や区間は次の通り。(図参照)

 【全国大会・12日】

 車両通行止め=中の橋通の電車通り交差点から北へ、追手筋二丁目の追手前小学校北東角まで▽追手前小学校北東角から西へ、天理教高知大教会南西角まで▽追手筋二丁目追手前高校北西角から南へ、「門田精肉店」を経て西へ、帯屋町二丁目「西沢書店」前まで▽追手筋一丁目「ラーメン処へそまがり」前交差点(南進車両のみ通行止め)=いずれも午後四時半−同十時半。

 なお、各地区競演場でも状況に応じて交通規制、整理を実施する。問い合わせは高知署(088・823・1212)、高知南署(088・831・1233)。


8月8日(日)・朝刊

「よさこい」あす開幕 134チーム1万5000人が乱舞

9日のよさこい祭り開幕を前に、ステージの設営準備もほぼ整った高知市の中央公園競演場

 南国土佐の真夏の祭典、「第四十六回よさこい祭り」が九日、高知市鏡川での納涼花火大会と中央公園での前夜祭で華やかに開幕する。今年は百三十四チーム約一万五千人の踊り子が本祭で乱舞するほか、最終日の十二日には県内外約三十チームによる初の全国大会も。よさこいの歴史に新しい一ページを記す大会になる。

 鳴子踊りの前夜祭は九日午後六時半開幕。ゲスト三チームを含む二十三チームが中央公園の特設ステージでカクテル光線を浴びながら、自慢のステップを披露する。

 本祭への参加チームは昨年より十一チーム増え、このうち初出場は二十三チーム、県外勢は十八チーム。追手筋本部競演場のほか、市内九カ所の地区競演場の飾り付けもほぼ終わり、あとは踊り子の熱い群舞を待つばかりとなっている。

 注目の全国大会は、十二日午後四時半から中央公園でオープニングセレモニーを行い、同五時十五分から追手筋本部競演場、帯屋町筋、中央公園の三カ所でスタート。北海道や関東、北陸、東海、近畿など全国からエントリーした十四チームと本祭受賞チームの計約三十チームが、それぞれの地元ではぐくんでいる独自の鳴子踊りを競演する。

 心配なのは、期間中の空模様だが、よさこい祭振興会によると、これまで雨で祭りを中止したことは一度もなく、「突風被害などで踊り子や観客に危険な状態が想定される以外は、少々の雨でもやります!」(事務局)としている。

 【写真】9日のよさこい祭り開幕を前に、ステージの設営準備もほぼ整った高知市の中央公園競演場


8月7日(土)・夕刊

よさこい踊り子隊の動向が一目で分かるHP開設

すべての踊り子の動向が分かるホームページの画面をチェックする藤原課長=右=ら(高知市の富士通高知システムエンジニアリング)

 「よさこい鳴子踊り」の踊り子隊の“今”をインターネットで――。高知市の「第四十六回よさこい祭り」に出場する全チームの動向が、十カ所の競演場ごとに一目で分かるホームページが開設される。見物客だけでなく、各踊り子隊にも競演場の込み具合などが分かる仕掛けで、「案内板」として期待される。

 システムは、富士通高知システムエンジニアリングが開発した「よさこい祭り情報化プロジェクト」、略称「どこいこサービス」。

 各競演場の受付に、携帯式のパソコンを持った担当者を配置。出場予定の百三十四チームをあらかじめデータ化し、競演場を訪れた際に各チームの演舞開始や終了時間、次にどの競演場に行く予定かなどを入力し、ページ上にリアルタイムで掲載する仕組み。

 ページには、例えば○チームは演舞中とか、待機中(出演待ち)、△競演場に向けて移動中などの情報も表示する。

 これまで、各チームの動向は追手筋の本部競演場でのテレビ中継に合わせたスケジュールが中心。それぞれのチームによって、その日の動きなど事情がまちまちで、競演場によっては多くのチームで待ち時間が長くなったり、逆に演舞チームがなく、観客がやきもきするケースも見られた。

 しかし、今回の情報化で各競演場の受付では、各チームの動静が一目で分かるようになり、競合の緩和のほか、演舞時間や回数の増加にもつながるとみられる。また、見物する人も直前にホームページを見れば、お目当てのチームがどこで、いつ踊るかなどの情報も得られるメリットもある。

 同社では、高知市の「新京橋プラザ」にこれらの情報が得られるウェブテレビを設置。一般にも情報を提供するほか、各競演場の受付で「どこいこ情報」の問い合わせにも対応する。

 このサービスは、祭り本番の十、十一日の両日、正午から午後十時までhttp://www4.inforyoma.or.jp/〜dokoiko/で提供する。

 同社の藤原茂・システム販売課長らは「この情報で各チームに効率よく競演場を回ってもらうとともに、見物客にも多くの競演場に足を運んでもらえれば」と話している。

 【写真】すべての踊り子の動向が分かるホームページの画面をチェックする藤原課長=右=ら(高知市の富士通高知システムエンジニアリング)


8月7日(土)・朝刊

9日に納涼花火大会 新趣向で多彩に 高知市

 よさこい祭りの幕開けを告げる高知市の納涼花火大会が九日、鏡川河畔で行われる。今年は陸上競技場の新築工事に伴い、規模、時間とも縮小されるが、特殊効果花火を音と光で演出。さまざまな趣向を凝らし、南国土佐の夜空を彩る。

 今年で四十九回目となる同市の花火大会は、迫力満点のスターマインや多彩な仕掛け花火が呼び物だが、今年は打ち上げ会場周辺で陸上競技場が新築工事中。一時は筆山からの打ち上げ花火を中心とした内容で計画が進んでいたが結局は市民に親しまれている鏡川河畔がメーン会場になった。

 時間は例年より三十分遅い午後八時から。陸上競技場から東へ約百メートルの小石木ポンプ場前にステージを設け、オープニングとフィナーレの間に「月」「風林」「光」「水」の各章を設定した「音と光と花火のパフォーマンス」を一時間繰り広げる。

 内容は、オリジナルのシンセサウンドに合わせ、ムービングライトや特殊仕掛け煙火などを駆使。仕掛け花火は「ナイアガラ」しかないが、スポンサー名は大型スクリーンにレーザー光線で映し出す。また、筆山から八号玉五十発、四号玉七百発を打ち上げる。

 同市観光課は「呼び物のスターマインはないが、随所に工夫を凝らした新趣向の花火を楽しんでほしい」と話しており、雨天の場合は十三日に延期される。

花火大会交通規制  一部で通行止め

 納涼花火大会に伴い、高知、高知南署は周辺で交通規制を実施する。

 車両、歩行者とも通行止め=柳原橋南詰めから天神大橋南詰めまで(9−22時)▽筆山公園登り口から筆山頂上まで(18−22時)

 車両通行止め(規制区間内居住者の車両を除く)=県民文化ホール北西角から南へ「ビール館」を経て天神大橋北詰めまで▽「NTTプラザ高知」北東角から「こうちまち保育園」前まで(いずれも17−22時)▽天神大橋北詰めから潮江橋北詰めまで▽鷹匠町一丁目の「下村商店」前交差点から南へ天神町の「矢野不動産鑑定事務所」前交差点まで▽鷹匠町二丁目の北村さん方前から柳原橋南詰め交差点を経て土佐道路小石木交差点まで▽柳原橋北詰めから西へ約二百メートル▽高知球場北西口から西へ約二百メートル▽天神大橋南詰めから潮江橋南詰めまで(いずれも18−22時)

 問い合わせは高知署(088・823・1212)、高知南署(088・831・1233)の交通課まで。


8月6日(金)・夕刊

「よさこい鳴子踊り」歌碑が中央公園に完成 9日除幕

完成した「よさこい鳴子踊り」の歌碑。9日の祈願祭で除幕される(高知市の中央公園)

 第四十六回よさこい祭りを前に、祭りの生みの親の一人である高知市の作曲家、故・武政英策さんをしのぶ「よさこい鳴子踊り」の歌碑が同市の中央公園に完成、祭り初日の九日に同公園で行われる祈願祭で除幕される。

 「よさこい鳴子踊り」は昭和二十九年のよさこい祭り創設に当たり、高知商工会議所から「阿波踊りに対抗するようなのを」と依頼を受けた武政さんが生み出した。黒潮リズムを基調に、土佐わらべ歌やよさこい節を組み合わせ、南国土佐の象徴として、田畑のスズメを追い払う鳴子を打ち振る踊りを考案。現在の祭り発展の基礎をつくった。

 武政さんは昭和五十七年十二月、七十五歳で死去。その功績をたたえ、十二日に開催される初の「よさこい全国大会」は遺族の意向も踏まえ、楽曲面で特に優れたチームに贈る審査員特別賞「武政英策賞」が設定されている。歌碑は、よさこいがこれほど全国に広まっているにもかかわらず、発祥の地の高知市に武政さんの功績を記したものがないことから、高知北ライオンズクラブ(福江義史会長)が建立を計画。同クラブの結成十五周年の記念事業として、同公園の植え込みの中に約百五十万円で七月下旬から建設していた。

 完成した歌碑は高さ約一・五メートルの自然石製。表に「よっちょれよ」で始まる「よさこい鳴子踊り」の歌詞を刻み、裏に説明文の石板をはめ込んでいる。

 除幕式は九日、市民の健康と繁栄を願う祈願祭の中で行われ、福江会長やよさこい祭振興会の入交太二郎会長、武政さんの妻の春子さんらが除幕する。

 【写真】完成した「よさこい鳴子踊り」の歌碑。9日の祈願祭で除幕される(高知市の中央公園)


8月4日(水)・朝刊

よさこい全国大会 優秀チームに特製フラフ

優秀チームに贈られる特製フラフ。龍馬や純信が踊っている(高知市役所)

 初の「よさこい全国大会」の優秀五チームに特製フラフが贈られることになり、三日、高知市役所でお披露目された。龍馬やお龍、純信・お馬が鳴子を手に踊るデザイン。県外十四チームを含む約三十チームの競演に彩りを添える。

 「粋(いき)」「睦(むつみ)」「艶(つや)」「豪」「夢」の五種類があり、それぞれの一字にふさわしいチームに贈られる。県展工芸無鑑査の北村文和さんの手書き染めで、縦一・六メートル、横二・一五メートル。

 「高知の風土を明快な色彩で、龍馬も坊さんもこぞって踊る躍動感を音符記号で表現しました」と北村さん。純信は、よさこい祭振興会名誉会長の松尾徹人市長の顔をイメージしてデザインしたという。

 三日に初めて見た松尾市長も出来栄えに感心。全国大会事務局の市観光協会職員らと「県外チームに持って帰ってもらえば、高知の宣伝になる」「でも、県外流出は本家として恥ずかしいかなあ」と話し合っていた。

 全国大会は八月十二日夕、県外チームと本祭受賞チームが中央公園、帯屋町筋、追手筋の三カ所で自慢の踊りを披露。ペギー葉山さんら十人が審査する。優秀五チームのほか、音楽を対象に「武政英策賞」が贈られる。

 フラフは「県外チームが持ち帰ったら市民に見てもらえなくなる」(事務局)ため四日から十二日午前中まで、市役所一階ロビーに展示される。

 【写真】優秀チームに贈られる特製フラフ。龍馬や純信が踊っている(高知市役所)


8月3日(火)・朝刊

よさこい桟敷席設営 高知市

着々と組み上げられる追手筋本部競演場の桟敷席。スタッフはタオルもTシャツも汗びっしょり(高知市追手筋2丁目)

 第四十六回よさこい祭り(八月九−十二日)の本部競演場となる高知市追手筋で桟敷席の設営が進んでいる。三日午前中は雲間から時折きつい日差しが照りつけ、設営スタッフは首のタオルをびっしょりぬらしながら、「ふーっ、平気、平気。組み上げは順調!」。作業は五日には終わる予定で、いよいよ真夏の乱舞のステージが整う。

 設営は台風7号の雨が峠を越えた二日午前から始まり、既に計二千八百席の大半のパイプの組み上げが終了。三日は朝から約二十人のスタッフが腰掛け部分の板を順次並べ始め、分離帯の植栽では照明用の配線作業も進んだ。

 高知市観光協会によると、初の全国大会が開催される十二日夕と十、十一日の本祭の夜の部の桟敷席は既に完売したが、昼の部はまだかなり余裕がある。

 また、十二日は追手筋北側の追手前高沿いの席を無料開放する予定。事務局は「踊りの列は南側を通るので北側からは少し見えにくいが、北側の道路は踊り子のたまり場にする。全国の仲間に声援を送りたい方はぜひ足を運んで」とPRしている。

 桟敷席の問い合わせは、市観光協会(088・823・9457)、または、よさこい祭振興会事務局(088・875・1177)まで。

 【写真】着々と組み上げられる追手筋本部競演場の桟敷席。スタッフはタオルもTシャツも汗びっしょり(高知市追手筋2丁目)


8月2日(月)・朝刊

よさこいで地域交流を 石川・七尾市で「現代祭考サミット」

「現代祭考サミット」で意見を交わす高知、札幌、沼津、七尾各市のメンバー(七尾市和倉温泉観光会館)

 石川県七尾市の和倉温泉観光協会創立五十周年記念の「現代祭考サミット」が一日、和倉温泉観光会館で「祭と地域振興」をテーマに開かれた。高知市をはじめ全国四カ所のよさこい関係者が地域づくりと情報発信の在り方を探り、参加型のよさこい祭りの発展と一層の地域交流に期待を込めた。

 七尾市では一昨年から地元の伝統行事に鳴子踊りを組み込んだ「YOSAKOIかいかい祭り」を開催。高知市での初の全国大会には、鳴子踊りを通して七尾市の商店街の活性化を目指している七尾商高チームが参加することになっている。

 サミットは、まず高知、札幌、静岡県沼津、七尾の各市の関係者が意見交換。

 高知市帯屋町商店街の岩目一郎さんが「高知の祭りもまだ発展途上。全市民の参加を目指す」と語ると、和倉の田尻正志さんは「先輩のパワーに学び、同時期に(よさこいを)始めた沼津とは競い合って祭りを発展させたい」とした。

 引き続き、七尾商高チームが鳴子踊りを披露し、谷本正憲石川県知事があいさつ。この後、石垣宏七尾市長と松尾徹人高知市長の対談に移った。

 進行役の小田禎彦和倉温泉観光協会長が祭りを継続する苦労や観光振興について質問すると、松尾市長は「よさこいは民間主導で始まり、地域全体で支える祭りになっている」と説明。「地域間での観光客の引っ張り合いが激しい。観光資源の多い高知でも、常に新しい魅力を生み出す努力をしている」と語った。

 石垣市長は「まちづくりは人づくり。祭りを受け継ぐことで次の世代が育つ」と指摘し、交流人口拡大を目指した地域づくりに意欲を示した。

 夜には、和倉の温泉街で「'99能登YOSAKOIかいかい祭りinわくら」が行われ、高知の「旭食品踊り子隊」や札幌の「天舞龍神」など二十四チームがにぎやかに踊りを披露した。(北國新聞

 【写真】「現代祭考サミット」で意見を交わす高知、札幌、沼津、七尾各市のメンバー(七尾市和倉温泉観光会館)


7月28日(日)・夕刊

高知と合同チーム作りたい 北海道の若者2人が踊り子募集

「高知で仲間を集めて踊りたい」。練習に励む大山さん=右=と新妻さん(高知市知寄町3丁目のダンスクリーム)

 北の踊り子、高知でチーム結成――。高知のよさこいに魅せられた北海道の若者二人が、八月九日に開幕する「第四十六回よさこい祭り」で、「北海道と高知の合同チームをつくりたい」と来高。高知市内で居候をしながら、土佐の踊り子を探している。

 フリーターの大山裕介さん(20)=札幌市=と浪人生の新妻篤さん(18)=江別市。二人は五年前からYOSAKOIソーランに参加。高知市知寄町三丁目のジャズダンスインストラクター、大村憲子さんが北海道を訪れて振り付けたチーム「GAZE(ゲイズ)」のスタッフや踊り子として活動している。

 二人は高校在学中に、それぞれ札幌市の学生チームなどで高知のよさこいにも参加。「観客と踊り子の一体感がある。北海道とは別の魅力があふれている」と心酔。その後チームメートになった二人は、「仲間を誘って高知でチームをつくろう」と意気投合した。

 「土佐のよさこいの独特の雰囲気を仲間に話したい。でも言葉じゃ伝わらない。みんなを連れて来て一緒に踊るしかない、となりまして」と二人。

 ゲイズの仲間のうち十五人が参加することになり、二人は先発隊として早々と六日に来高。四万円しか持ち合わせがなく、大村さんのスタジオに居候。午前中は高知市内の電器店などでアルバイト、午後は街頭でチラシを配るなどして踊り子探しに励んでいる。

 振り付けはゲイズの踊りをそのまま採用。音楽関係もゲイズを旗揚げした高知市の企画会社が協力する。高知の踊り子はまだほとんど集まっていないが、ダンスは大村さんの生徒や北海道勢が教える。

 「僕らのチームは動きが独特。魅力いっぱい。できれば六十人以上の大きなチームにしたい」と二人。特に大山さんは「高知の人とフィーリングが合う。もっと早く来るべきだった」とご機嫌。「出会いがあって楽しい。祭りが終わってからもしばらく高知に住みたい」と話している。

 参加希望者はダンスクリーム(088・884・6119)まで。

 【写真】「高知で仲間を集めて踊りたい」。練習に励む大山さん=右=と新妻さん(高知市知寄町3丁目のダンスクリーム)


7月28日(日)・朝刊

大阪の夏祭りに花添える 高知からよさこいチーム遠征

激しい踊りで観客を魅了する「須賀よさこい連」のメンバー(大阪市東住吉区駒川)

 大阪市東住吉区の駒川商店街の夏祭りが二十六日始まり、招待された高知市の「須賀よさこい連」チームが鳴子踊りを披露。熱気あふれる動きで見物人を魅了し、祭りに花を添えた。

 同商店街は大阪市の南部にあり、全長約一キロのアーケードに食料品や日用品などを商う約二百三十の店が軒を並べている。振興組合主催の「駒川まつり」はことしで二十回目になる。

 迫力ある鳴子踊りで祭りを盛り上げようと、つてを頼って昨年初めて「須賀よさこい連」に出演してもらったところ好評。ことしは本県の出前事業に採択され、出演料の半額補助を受けた。

 「須賀よさこい連」の総勢三十人は、まずオープニングパレードに参加。商店街を一巡すると、見物人が足を止めて見入った。その後、地域の子どもたちに鳴子をプレゼントし、簡単な踊り方をレッスン。観客も「よいやさのさのさの」の掛け声で盛り上げ、大喜びで鳴子を打ち振った。

 踊りは須賀チーム独自の「鶴の舞」でフィナーレ。激しい動きと鳴子の音に、盛んな拍手がわいた。

 【写真】激しい踊りで観客を魅了する「須賀よさこい連」のメンバー(大阪市東住吉区駒川)


7月25日(日)・朝刊

熱い!よさこいライブ ショーレストラン開店 高知市

マリーナに併設された「土佐よさこい本陣」。連日よさこいライブを披露する(高知市桟橋通5丁目)

 よさこいショービジネス始動――。よさこい鳴子踊りのライブステージを売り物にしたレストランが二十四日、高知市桟橋通五丁目にオープンした。マリーナに併設した「土佐よさこい本陣」で、年間通して「よさこい」を楽しんでもらおうという趣向だ。

 海砂利販売業、「はらみ」(長尾英二郎社長)がマリーナ経営に転業、倉庫(約一千平方メートル)をクラブハウスに改装し、事務所などのほかにレストランを併設した。レストラン部門の運営は帯屋町情報サービス(岩目一郎社長)に委託、スガジャズダンススタジオ主宰の国友須賀さんが演出したよさこいライブを連日三−五回上演する。

 室内はヤシなどを配置してトロピカルな雰囲気に仕立てた一方で、天井にはフラフが揺れるなど、「よさこいらしい無国籍ムード」(岩目社長)。初演には八十人ほどの観客が集まった。

 たいまつを手にした男性の踊り子が登場しライブがスタート。二十五人ほどが正調「よさこい」のしっとりとした踊りを披露した後、徐々にエネルギッシュな踊りに変わり、大音響に合わせてステージ狭しと乱舞。約二十分間、衣装も替えながら三種類を踊り、合間にはよさこいの歴史などを紹介するビデオを流した。

 「よさこい」のショービジネス化を探った“実験”とも言える試みだが、岩目社長は「拍手に手ごたえを感じた。よさこい以外のステージも取り入れて、多くの人に楽しんでもらいたい」と話している。

 【写真】マリーナに併設された「土佐よさこい本陣」。連日よさこいライブを披露する(高知市桟橋通5丁目)


7月24日(土)・朝刊

「よさこい稲荷」誕生 今夏の「帯筋」は“キツネの舞い”

「よさこい稲荷」への奉納前に清められるご神宝の特大鳴子(高知市帯屋町2丁目の高知大神宮境内)

 高知市帯屋町二丁目の高知大神宮(山村稔晴宮司)の境内に二十三日、「よさこい稲荷神社」が誕生。樹齢三百年の魚梁瀬杉で作った特大オン(雄)鳴子とメン(雌)鳴子一対が「ご神宝」として奉納された。地元「帯屋町筋踊り子隊」はこれにちなみ、今夏のよさこいで“キツネの舞い”を披露しようと練習を積んでおり、協同組合帯屋町筋の広末幸彦理事長(46)は「全国大会を機に、ここを踊り子の交流スポットにしたい」と話している。

 同組合の事業部会が「よさこい祭りの発展と中心商店街の振興につながる企画を」と発案。よさこい祭りの際に踊り子チームの出発点となる大神宮と協議したところ、境内にあった従来の帯屋町稲荷を衣替えする話がとんとん拍子で進み、社殿を一部改築して名称を変えることにした。

 奉納神事には地元商店街や市観光課、よさこい祭振興会の関係者ら約五十人が出席。安芸郡馬路村の森林組合がこしらえた長さ百二十センチ、幅五十センチ、厚さ七センチの特大鳴子を、上治堂司村長らがおごそかによさこい稲荷の奥に運び入れた。

 ご神宝は、ばち部分を重厚な土佐古代塗りで仕上げてあり、出席者は「こりゃあ、なかなかのもん」「漆塗りは年数がたつほど味が出る」とご満悦。神事の後には、舞踊家の花柳昌獅郎さん(47)が、ほほえましいキツネのポーズを取り入れた帯屋町筋の新作の踊りを披露、喝さいを浴びた。

 同組合などは、よさこい稲荷のPRのため、鳴子形のお守りなどを試作中。二十四日夜には帯屋町アーケード街で「よさこい稲荷改称記念 ストリートダンスコンテスト」を催すほか、二十五日午後二時からは特大鳴子を先頭に買い物客にご宝銭(五円玉入り)を配りながら、中心商店街を練り歩く。

 【写真】「よさこい稲荷」への奉納前に清められるご神宝の特大鳴子(高知市帯屋町2丁目の高知大神宮境内)


7月22日(木)・朝刊

関東に「よさこいの夏」 10カ所以上で鳴子踊り

本家高知より一足早く鳴子の音を響かせた「光が丘公園祭り」(東京都練馬区)

 本家高知より一足早く、関東が“よさこいの夏”を迎えた。先陣を切って二十日夜には、東京都練馬区の都立光が丘公園と茨城県茨城町の祭りで鳴子踊りが披露され、住民らが「ヨッチョレヨ!」。鳴子踊りを中心に据えた祭りは八月末にかけ、埼玉県朝霞市、神奈川県座間市など十カ所以上で繰り広げられる。新興住宅地が多い関東では地元に伝統的な祭りが少なく、「古里意識の醸成」「住民参加によるコミュニケーションの促進」などを狙いに、鳴子踊りを取り入れる地域が増えている。

 東京・練馬の「光が丘公園祭り」は、同区商店街連合会などでつくる実行委の主催。関東で最も規模が大きい朝霞市に倣い、昨年から鳴子踊りに取り組んでいる。

 二十日夜は地域住民と、朝霞市からの踊り子隊の計九チームが出場。公園のステージや住宅地の中を抜ける中央大通りで、威勢よく鳴子の音を響かせた。

 商店街連合会の森透副会長、武市孝裕相談役らは「鳴子踊りはとても好評。いずれは本場高知の踊りも見せていただきたいし、物産や観光も含めて交流できれば」と話す。

 また茨城県茨城町では同夜、三回目となる「小鶴商店街よさこいまつり」が開催された。地元の踊り子十三チームのほか、本県からの踊り子十人も商店街を練り歩き、花を添えた。

 これを皮切りに、関東の夏祭りでは鳴子踊りがめじろ押し。二十三−二十五日には神奈川県小田原市で、童謡「おさるのかごや」と組み合わせた「ODAWARAえっさホイ踊り」。三十一日には栃木県小山市で、地元の小山音頭をアレンジした「YOSAKOIおやま」がそれぞれ初めて行われる。三十一日からの三日間は、朝霞市で五十チーム四千人近くが出場する「関八州よさこいフェスタ」も。

 八月になると神奈川県の各地で鳴子が響く。大井町の「よさこいひょうたん祭り」(一日)、相模原市の「相模台夏祭り」(七、八日)と「よさこいRANBU!」(二十八日)、さらに横浜市の「ヨコハマカーニバル」(二十一、二十二日)、座間市の「ZAMA燦夏祭(さんかさい)」(二十八、二十九日)と多彩だ。

 このほか東京都立川市や町田市、千葉県松戸市などでも鳴子踊りを取り入れる動きがあり、関東の“よさこい熱”は高まるばかり。このうち朝霞市、大井町は八月十二日に高知市で開かれる「よさこい全国大会」に出場を予定している。

 ただ、踊りを通して本家高知と交流のある地域がある一方で、札幌のYOSAKOIソーランの流れをくむ祭りも多く、県東京事務所は「把握が難しいほどの広がりがあるが、それを高知にどうつなげていくかが課題だ」と話している。

 【写真】本家高知より一足早く鳴子の音を響かせた「光が丘公園祭り」(東京都練馬区)

 神戸まつりにも「よさこい」登場 人気投票で準優勝に

第29回神戸まつりに初参加した「神戸よさこい夢工房」のチーム。元気な踊りで沿道のかっさいを浴びた(神戸市三宮)  兵庫県神戸市の第二十九回神戸まつりのフィナーレを飾る「おまつりパレード」が二十日、同市中央区で繰り広げられ、百二チーム一万千人のパレードによさこい鳴子踊りチームも初登場。ブラジルのサンバチームにも負けない熱演で沿道の盛んな拍手を受け、二十九チームがエントリーした人気投票で、見事準優勝に輝いた。

 鳴子踊りチームは同市三宮で居酒屋を営む中村哲さん(37)=吾川郡伊野町出身=を中心に結成した「神戸よさこい夢工房」。神戸まつりに向け、「型にはまらず楽しめる踊りを」と六月から練習を重ねてきた。

 メンバーは十−二十代を中心に子どもや中年女性ら総勢約七十人。白木の鳴子を思い思いの色に染め、顔にペインティングした踊り子も。まずフラワーロード沿いの東遊園地特設ステージでひと踊り。元気いっぱいの踊りが大きな拍手を受け、出演後アマチュアカメラマンに取り囲まれた。

 京町筋のサンバの競演場では、大きな鯨をあしらった地方車を先頭に、ダイナミックな踊りを道路狭しと披露。勢いそのままにパレードに突入し、「よさこい! よさこい!」の大合唱とともに鳴子を打ち振る姿が、見物客に大受けだった。

 【写真】第29回神戸まつりに初参加した「神戸よさこい夢工房」のチーム。元気な踊りで沿道のかっさいを浴びた(神戸市三宮)


7月19日(月)・朝刊

よさこい運営にボランティアを 高知市でフォーラム

市民約100人がよさこい祭りの運営について話し合った「よさこい祭りフォーラム」(高知市のサンライズホテル)

 「これからのよさこい」を踊り子、市民の立場から考える「よさこい祭りフォーラム」(高知青年会議所主催)が十八日、高知市本町二丁目のサンライズホテルで約百人が参加して開かれた。約二時間半の討論では、祭りの運営を支えるボランティアの必要性などが指摘され、アドバイザーとして出席した「よさこい祭振興会」の入交太二郎会長は「今の事務局態勢では手に負えなくなっている。五十回大会に向け、組織の再整備が大きな課題」と話した。

 フォーラムは、昭和五十年代に新しい音や振り付けを導入して祭りを発展させた「青果の堀田」の堀田昌一郎社長ら三人のパネリストの議論に一般参加者、よさこい祭振興会関係者が加わる形で進行。「よさこいの現状」「よさこいの全国化」「祭りとボランティア」などをテーマに意見を交わした。

 この中では「北海道では百五十以上の市町村が参加しているのに、高知では高知市に偏っている」「会場や宿泊施設の関係で『今以上の規模にできない』という見方があるが、同じ課題を抱える高知国体も受け入れ態勢を整えようとしている」「祭りに出たいという高校生たちの思いを、学校が禁止するのはどうか」といった意見が続々。

 さらに、祭りの運営について競演場連合会の代表が「祭りを支えている地区競演場は、高齢化や資金難で四苦八苦している。地区競演場が倒れるとよさこい祭りは即刻消滅する」と問題点を指摘した。

 これについては、振興会側が「交通警備などに協力してくれるボランティアを窓口を一本化して募り、育てることが必要」としたほか、パネリストとして参加した踊りのインストラクターらも「踊り子たちもどこで祭りが支えられているかが分かっていない。そうしたこと(を伝えること)も私たちの仕事と思う」「各チームが競演場の清掃などに協力していくのがいい」と話した。

 議論ではこのほか、祭り最終日の全国大会の開催に絡み、「チームのトラックなどの借り上げ費用が膨らんで困る。補助してほしい」という意見が出され、主催者側が次回以降に向け検討を約束した。

 フォーラムを主催した高知青年会議所の「まちづくり市憲委員会」(山崎一志委員長)は、この日の議論を報告書にまとめ、振興会に提出する。

 【写真】市民約100人がよさこい祭りの運営について話し合った「よさこい祭りフォーラム」(高知市のサンライズホテル)


7月9日(金)・夕刊

よさこい全国大会お知らせ看板 帯屋町アーケードに登場

初のよさこい全国大会をPRしようと設置された告知看板(高知市帯屋町1丁目)

 第四十六回よさこい祭り(八月九−十二日)の最終日に開催される初の「よさこい全国大会」をPRしようと、主催のよさこい祭振興会(入交太二郎会長)は八日夜、帯屋町アーケードに告知看板を設置した。

 よさこい全国大会は、本県から全国に広がった鳴子踊りが一堂に集う機会にしようと、ことし初めて高知市で実施される。北海道、埼玉県、神奈川県、石川県など県外十四チームと、本県のよさこい祭り受賞チームの計約三十チームが参加。中央公園、帯屋町筋、追手筋の三カ所で共演する。

 告知看板が設置されたのは、帯屋町一丁目の中央公園北口から西へ約五十メートルのアーケード内。幅約五・五メートル、高さ一・五メートルで「一九九九よさこい全国大会」の文字と朱色の鳴子二つが描かれている。

 看板は八月十三日まで設置される予定で、全国の鳴子踊りチームはこの看板の下でも熱演を繰り広げる。

 【写真】初のよさこい全国大会をPRしようと設置された告知看板(高知市帯屋町1丁目)


7月9日(金)・朝刊

市民、踊り子で徹底討論 18日に「よさこい祭りフォーラム」

 踊り子、市民の立場から「よさこい祭り」の将来を徹底討論する「よさこい祭りフォーラム」が十八日、高知市本町二丁目のサンライズホテルで開かれる。主催する高知青年会議所(入交章二理事長)は「元祖よさこい祭りの在るべき姿、今後の方向を市民と一緒に考えたい」と広く参加を呼び掛けている。

 同会議所のまちづくり活動の一環。「これまでのよさこい論議は、祭りの主催者(よさこい祭振興会)内部のものが多く、踊り子、市民の側からの問題提起、情報発信が少ない」と企画した。

 フォーラムには振興会関係者も参加するが、あくまでオブザーバーの位置付け。「議論を進めるのは市民。納得できるまで話し合ってもらいたい」(同会議所)と、パネリストはチーム代表者や商店街関係者ら実際に現場で祭りを支えているメンバーに限り、講演などを一切省いた市民同士の討論形式にする。

 十八日午後一時開会、午後三時半閉会予定。参加費は無料。問い合わせは高知青年会議所内の同フォーラム事務局(088・875・7109)。


7月7日(水)・朝刊

よさこい全国大会 県外から14チーム1000人参加

よさこい全国大会参加県外チーム地図

 第四十六回よさこい祭り(八月九−十二日)の最終日に開催される初の「よさこい全国大会」の県外参加チームが六日、確定した。高知をしのぐ規模に成長した北海道から五チームが参加するのをはじめ、関東、近畿、北陸などから計十四チームが参加。県外からの踊り子の数は千人近くに上るとみられ、主催者の「よさこい祭振興会」は「たくさんの踊り子とわいわい楽しく交流して、節目の五十回大会に向け弾みをつけたい」と話している。

 初の全国大会は、北海道のYOSAKOIソーラン誕生以来、鳴子踊りが年々全国に飛び火している状況を受け、振興会が数年前から開催を検討。今年に入って高知市の松尾徹人市長が今夏の開催方針を打ち出し、市観光協会が事務局になって各地のよさこい団体に参加を打診していた。

 五日の締め切りまでにエントリーしたチーム(地図参照)は「北見薄荷童子」(北見市)、「平岸天神」(札幌市)、「そりゃ!阿寒」(阿寒町)など北海道の五チームのほか、埼玉県朝霞市の「夏舞徒(かぶと)」、珍しい“ひょうたん鳴子”が自慢の神奈川県大井町の「大井町ひょうたん文化推進協議会」の関東組。一昨年から地域活性化を目指して鳴子踊りを取り入れている「よさこい沼津(仮称)」(静岡県沼津市)、石川県七尾市の「七尾商業高等学校&能登・和倉温泉」(石川県七尾市)も多忙な夏期日程を調整し、参加にこぎつけた。

 これら十四チーム中、大阪府貝塚市の中学生らでつくる「夢舞台&絆(きずな)」など五チームは、十、十一日の本祭にも参加する。

 全国大会は従来の後夜祭とドッキングする形で、十二日夕開幕。本祭受賞チームを加えた約三十チームが中央公園、帯屋町筋、追手筋の三カ所で競演する。県外組は、それぞれ地元の祭りで親しまれている音楽、リズムを取り入れた踊りを披露することになっており、その土地土地の風土に合わせて育っている「よさこい進化図」を目の当たりにできそう。

 市観光協会によると、全国大会の審査員は全国各エリアから招請する予定で、特別審査員にはペギー葉山さんらが決定。順位別ではない各賞を設けることにしている。


7月6日(火)・夕刊

名古屋でも来月「よさこい」乱舞 21、22日に2000人規模

ことしの「YOSAKOIソーラン」で息の合った踊りを見せる「鯱」のメンバー。来月、地元名古屋での晴れ舞台を迎える(6月11日、札幌市)

 名古屋で八月二十一、二十二日、若者有志が鳴子踊りをメーンにした「第一回にっぽんど真ん中祭り」を計画している。参加条件は「地元の民謡を原曲に鳴子を持って踊る」。現在数十人−百人規模のチームが二十近く参加を予定。二千人が名古屋の街でよさこいを乱舞することになりそうだ。本県からも数チームが招かれ、本場の踊りを披露する。

 祭りの実行委員会(水野孝一代表=中京大大学院生)は、東海地区の大学生によるダンシングチーム「鯱(しゃち)」のメンバーが中心。

 「鯱」は、札幌市で六月に開かれる「YOSAKOIソーラン祭り」に参加するため、平成八年に結成された。「YOSAKOIソーラン」のほか、地元を中心に全国の祭りに参加している。

 数年前から「だれでも踊って盛り上がれる祭りを地元でも」という声が高まった。水野さんらは高知の本家「よさこい祭り」も見てさらに触発され、実行委員会をことし二月に発足させた。

 祭りの形態は「YOSAKOIソーラン」、運営は高知の「よさこい」が手本。水野さんらは何度も来高し、よさこい関係者に演舞場の設定や広告の集め方などの指導を受けた。

 名古屋を中心に行政、企業などを根気よく説いて回った結果、機材の無償提供や寄付金を出す会社も。地元商店街の協力も取り付け、さらに愛知県、名古屋市も後援を決めた。

 「鳴子踊り」の名古屋進出に高知県も協力態勢。「よさこい」の講師やチームの本県からの派遣を県が補助する「よさこい出前事業」の適用も決定した。数チームのゲスト出演が実現することになった。

 演舞場は広小路通り、久屋広場などすべて名古屋の中心地。参加チームはいまのところ、大学生、高校生や商店街が集めた市民チームなど。それぞれが選んだ地元民謡を実行委が踊り用にサンバやロック調に編曲している。

 水野さんは「見物人も自由に踊れるような祭りにしたい。観客は六十万人ほど見込んでいる。不況を吹き飛ばすインパクトを与えたい」と話している。

 【写真】ことしの「YOSAKOIソーラン」で息の合った踊りを見せる「鯱」のメンバー。来月、地元名古屋での晴れ舞台を迎える(6月11日、札幌市)


7月4日(日)・朝刊

よさこい祭りのノウハウ伝授 高知市で研修会

約60人がよさこい祭りのノウハウを熱心に学んだ(高知市の県庁正庁ホール)

 県と県観光連盟が主催する「よさこい五十三次パワーアップ事業研修会」が三日、高知市の県庁正庁ホールなどで開かれた。チームや運営法などよさこい祭りのノウハウを持ち帰り、各地で生かしてもらおうという初の試み。県内外から約六十人が参加し、熱心に研修を受けた。

 よさこい祭りはことしで四十六回目。最終日には約三十チームが参加して初の全国大会が予定されているが、県内に目を転じると郡部への波及がいまひとつ。第五十回に向けた課題になっている。

 同事業は節目の祭りに向け、よさこいを名実ともに県民祭に育てるとともに、そのノウハウを地域の祭りやイベントに生かしてもらおうと、県内外に参集を呼び掛けた。

 研修会には石川県七尾市や東京都千代田区、三重県津市、奈良市などの県外組と土佐清水市、高岡郡仁淀村など県内組の約六十人が出席。午前中はよさこい祭りの研究で知られる東京大学の伊藤亜人教授が基調講演した。

 伊藤教授は「祭りには市民の自由な参加と主体的な管理が重要。よさこいはそれを自然にやってきたところが非常にユニーク」と説明。「よさこい祭りは子供たちの市民教育の場にもなっており、日本の市民社会の可能性を高知は示している」と位置づけた。

 午後からは会場を高知共済会館と高知城ホールに移し、祭り運営、チーム運営、競演場運営の三分科会。よさこい祭りに携わる人たちが講師となり、「びっくりどっきりを狙い、人を驚かす演出に凝りすぎると金銭面でも続かないし、観客にもあきられる。笑顔などに重点を置いた方がよさこいらしい」といったアドバイスをした。

 この研修を踏まえ、八月には実際によさこい祭りに参加しての実習が予定されている。

 【写真】約60人がよさこい祭りのノウハウを熱心に学んだ(高知市の県庁正庁ホール)


7月2日(金)・朝刊

今夏の「よさこい」参加は136チーム1万5000人

よさこい祭りの追手筋本部競演場の出演順をくじ引きで決めるチーム代表者(高知市の高知商工会館)

 今夏の「第四十六回よさこい祭り」(八月九−十二日)の参加チーム募集が、一日までに締め切られた。主催者のよさこい祭振興会(入交太二郎会長)によると、ことしは初参加組の大幅増で、昨年を十四チーム上回る百三十六チーム約一万五千人の規模に。高知市本町一丁目の高知商工会館で同日開かれたチーム代表者会議では、併催される全国大会への参加要件なども説明され、各チームそれぞれ本番に向けた準備に力が入り始めた。

 振興会の集計によると、百三十六チームは第三十八回に次ぐ過去四番目の多さ。節目の第四十回(百四十四チーム約一万六千五百人)をピークに近年減少傾向にあったチーム数が盛り返し、県外参加も過去最多の十八チームになった。

 増加要因の一つは、十二日の最終日に初めて開催される全国大会への参加組を含め、初出場チームが昨年の十六から二十四へと大きく膨らんだこと。全体のチーム構成では、「学生チーム」が昨年の十一から十七に、「クラブチーム」も三十三から四十二チームに増え、企業チームなどの減少分を上回った。

 代表者会議では、振興会事務局が▽全国大会併催に伴い、後夜祭会場は昨年までの中央公園から、追手筋本部競演場、帯屋町アーケードを含めた三カ所に拡大する▽地元勢の全国大会への参加要件は大賞、金賞、銀賞、地区競演場連合会奨励賞の受賞チームを基本にする―ことなどを説明。チームの代表が順番にくじを引き、テレビ放映される十、十一日の本部競演場の出演順を決めた。

 一方、高知市観光協会によると全国大会に参加する県外チームはこれまでに十チームを超え、最終的に十五チーム前後になる見込み。

 【写真】よさこい祭りの追手筋本部競演場の出演順をくじ引きで決めるチーム代表者(高知市の高知商工会館)


6月22日(火)・夕刊

ご神宝は特大鳴子 高知大神宮に「よさこい稲荷」誕生へ

来月から「よさこい稲荷」と改称される現在の「帯屋町稲荷」(高知市帯屋町2丁目の高知大神宮)

 高知市帯屋町二丁目の高知大神宮内に七月、「特大鳴子」をご神宝にした「よさこい稲荷神社」が誕生する。「全国に広がった祭りの聖地をつくろう!」という地元商店街の発案に大神宮側が協力、現在の「帯屋町稲荷」を正式に改称しようという大まじめな話。高知ならではのユニーク神社が、八月の初の全国大会に訪れる津々浦々の踊り子たちの耳目を集めそう。

 「よさこい稲荷」が造られるのは、高知大神宮境内の西側部分。もともと京都・河原町の土佐藩邸にあった「土佐稲荷」を明治時代に移してまつっていた由緒のある場所で、昭和以降は商売繁盛の神様「帯屋町稲荷」として地元の人にあがめられていた。

 「よさこい稲荷」構想は、よさこい祭り創設以来、祭りとともに歩んできた商店街が「先人に敬意を表し、祭りの飛躍を誓う」「よさこいの発祥地にふさわしいシンボルを」と発案。「帯屋町稲荷」を一部改築して化粧直しし、新たな歴史をスタートさせることになった。

ご神宝としてまつられる魚梁瀬杉製の特大鳴子(馬路村の馬路特産工芸センター)  計画によると、ご神体自体は従来のものを引き継ぐが、新たに樹齢約三百年の魚梁瀬杉で作った特大の鳴子一対を「ご神宝」として奉納。帯屋町筋の踊り子隊は、ここでお参りしてから踊りに繰り出す。

 特大鳴子は長さ百二十センチ、幅五十センチ、厚さ七センチのオン(雄)鳴子とメン(雌)鳴子で、重さは一つ三十キロ前後。オン鳴子に「あさこい ひるこい よさりこい」、メン鳴子には「すこやか にこやか なかま(仲間)やか」で始まる祈り文句が記される予定。製作依頼を受けた馬路村森林組合は「こんなの作ったことない。オン鳴子とメン鳴子の形をぴたっと合わせるのがなかなか難しい」と神妙に作業を進めている。

 協同組合帯屋町筋は、七月二十三日にご神宝奉納の神事、二十五日にご神宝を先頭にしたパレードを実施。二十四日には優勝賞金十万円の「ストリートダンスコンテスト」を催すほか、八月のよさこい祭り期間中にかけて五円玉の「ご宝銭」一万個余りを踊り子らに配り、「よさこい稲荷」誕生を祝う。

 同組合の楠瀬剛志副理事長は「人と人の触れ合いを象徴するような稲荷神社に育てたい。秋には壊れた鳴子の供養祭も考えており、たくさんの踊り子に親しんでほしい」と話している。

 【写真】左=来月から「よさこい稲荷」と改称される現在の「帯屋町稲荷」(高知市帯屋町2丁目の高知大神宮)

     右=ご神宝としてまつられる魚梁瀬杉製の特大鳴子(馬路村の馬路特産工芸センター)


6月17日(木)・夕刊

よさこい祭り桟敷席入場券売り出し 発売時に200人の列

よさこい祭りの桟敷席チケットを購入する大勢の市民(17日午前8時半ごろ、高知市役所南別館)

 八月九日の高知市納涼花火大会と前夜祭で幕を開ける「第四十六回よさこい祭り」の追手筋本部競演場の桟敷席入場券が、十七日から売り出された。売り場になった高知市役所南別館一階は、発売の午前八時半に約二百人が詰め掛ける盛況ぶり。市観光協会は「昨年、今年と出足が早い。よさこい人気はますます活気づいているようだ」と話している。

 売り出されたのは鳴子踊り本番の十、十一日の昼と夜の部、それに地元と県外の約三十チームが競演する十二日夜の「よさこい全国大会」の桟敷席チケット。十、十一日は指定席千五百席と自由席千席、十二日は自由席千席を用意した。

 指定席は先着順に整理券を受け取り、希望の座席を指定できる仕組み。同協会によると、一番乗りはまだシャッターも開かない午前五時に到着。整理券を配り始めた午前七時には約百人が並んでいたという。

 この人気で十、十一日の夜の部の指定席は売り出しと同時に完売し、両夜の自由席も間もなく売り切れた。その後も「県外の親類のために」という市民や「取引先の招待用」という会社員らが次々と訪れ、市役所一階ロビーは一時ぎゅうぎゅう詰めに。

 「ミッキーマウスの登場で人気の高かった昨年に負けない熱気。出足の早さにこちらもびっくり」と担当者。午前八時前に来たという男性は「妻と知人の分を買いに来たが、大丈夫かなあ…」と心配そう。指定席の売り切れを知り、残念そうに帰る人もいた。

 一方、「よさこい全国大会」が行われる十二日夜のチケットの売れ行きはややスローペース。「全国大会はまだ市民に知名度が低いようだが、後夜祭と合わせて二倍楽しめる。徐々に売れ出すのではないか」と同協会は話している。

 自由席のチケットは高新プレイガイドなどでも販売している。問い合わせは高知市観光協会(088・823・9457)まで。

 【写真】よさこい祭りの桟敷席チケットを購入する大勢の市民(17日午前8時半ごろ、高知市役所南別館)


6月9日(水)・朝刊

よさこい祭り参加チームの募集開始 振興会事務局

情熱的な赤を基調にした第46回よさこい祭りの宣伝ポスター

 よさこい祭振興会(入交太二郎会長)は八日、今夏の第四十六回よさこい祭りに参加するチームの募集を始めた。今年は初の全国大会も同時開催され、例年以上ににぎやか、華麗な群舞が路上を彩りそうだ。

 祭りは八月九日から十二日まで。最終日の十二日夕方からは初めての「よさこい祭り全国大会」が高知市の追手筋本部競演場、帯屋町筋、中央公園で開催され、今のところ県外勢の参加は十五チーム前後が見込まれている。

 十、十一日の本祭の参加要件は一チーム百五十人以下で、地方車の大きさなど運営規則は昨年と同じ。

 希望者は所定の申込書に参加協力費三万円(振興会指定の責任者用法被を持っていないチームは、別に二人分二万円の法被代が必要)を添え、二十八日までに高知商工会議所内の振興会事務局(088・875・1177)まで。チーム代表者会議は七月一日に開催予定。

 振興会は、赤を基調にしたPRポスターを大小合わせて四千五百枚作成。県内外の旅館やホテルなどに配って、観光客の誘致に力を入れる。

 桟敷の指定席券17日発売 12日は自由席のみ

 一方、高知市観光協会は、第四十六回よさこい祭りの追手筋本部競演場の桟敷席入場券を十七日から売り出す。

 桟敷席券は、十、十一日の昼(午後二時−五時半)と夜(午後六時半−終了まで)の部に分かれ、いずれも指定席千五百席(千五百円)、自由席千席(千円)。全国大会のある十二日は、午後五時から十時まで千席の自由席(千円)を用意している。

 指定席は市観光協会の取り扱いで、十七日午前八時半から市役所南別館一階の特設売り場で販売。自由席は高新プレイガイド、冨士書房、島内書店、新京橋プラザなどで販売する(十二日の自由席は、市観光協会と高新プレイガイドのみの扱い)。

 また、これとは別に、よさこい祭振興会は「ひろめ市場」北側の歩道に三百席の桟敷席(当日売り)を設営する予定。

 桟敷席の問い合わせは市観光協会(088・823・9457)、または振興会事務局まで。

 【写真】情熱的な赤を基調にした第46回よさこい祭りの宣伝ポスター


6月2日(水)・朝刊

よさこい祭り踊り子必見 新京橋プラザに募集ボード掲示

よさこい祭りの踊り子募集の掲示板に見入る若者(高知市帯屋町1丁目の新京橋プラザ)

 踊り子必見!――よさこい祭りの各チームの踊り子募集要項を掲示するボードが一日、高知市帯屋町一丁目の新京橋プラザにことしもお目見えした。各チームがそれぞれの踊りの特徴や衣装、申込先、募集人員などを書き込んで掲示。参加希望者が一目で分かる仕組みになっている。

 よさこい祭りは踊り子の減少に悩むチームが増えている一方、「参加したくても申込先が分からない」との声が毎年聞かれることから、「チーム代表者会」(岡崎直温代表)が昨年初めて設置したところ好評だった。

 ボードは縦二メートル、横一メートル。踊り子を一般公募しているチームがそれぞれの応募手続きや参加費、チームの特徴などを書いた張り紙を掲示。昨年の衣装の写真なども添えてあり、出場希望者がチームの大まかな内容を知ることができる。

 初日の段階で既に二十五チームが掲示。早速、高校生らがのぞき込む姿が見られ、高知市の専門学校生(19)は「できれば昨年と違うチームに入りたい。彼女も一緒に踊る。めちゃめちゃ楽しみ」とメモを手に見入っていた。

 掲示を希望するチームは、同会が準備した用紙に内容を書き込んで張ってもらう仕組み。掲示は無料。ボードは七月末まで設置する。同会は「踊り子とチームをつなぐ告知板。初出場チームも利用してほしい」と話している。

 問い合わせや掲示の希望は岡崎代表(0888・73・4100)まで。

 【写真】よさこい祭りの踊り子募集の掲示板に見入る若者(高知市帯屋町1丁目の新京橋プラザ)


5月30日(日)・朝刊

「よさこい」運営法教えます 県が初の研修事業

 よさこい祭りのノウハウを学ぶ研修会や実習がこの夏、県と県観光連盟の主催で初めて開催される。第五十回に向けたよさこいの在り方や、各地域の祭り・イベントを考えるきっかけにするのが狙いで、名付けて「よさこい五十三次パワーアップ事業」。県内五十三全市町村のほか県外にも広く参加を呼び掛ける。

 近年目覚ましい勢いで全国各地に飛び火しているよさこい祭り。第四十六回のことしは高知市で初めての全国大会も行われるが、県内に目を転じると郡部への波及はいまひとつ。県民祭への脱皮がかねて叫ばれながら、いまだに市民祭の域を出ていないのが実情だ。

 そこで県が打ち出したのが同事業。第五十回に向け、よさこいを名実ともに本県を代表する祭りに育てるきっかけをつくるとともに、よさこいのノウハウを地域の祭りやイベントに生かしてもらおうと、県観光振興課の職員提案事業として企画した。

 事業はパワーアップ研修とパワーアップ実習の二本立て。研修は七月三日に県庁正庁ホールで行われ、都市研究の一環で祭りの研究に取り組んでいる文化人類学者の伊藤亜人東大教授が「よさこい祭りとは」と題して全体講義。「祭り」「競演場」「チーム」の三分科会でそれぞれの運営方法を学ぶ。

 実習はそれを踏まえ、八月九−十二日のよさこい祭り本番に参加する形で実施。「競演場の裏方」「チームの裏方」「踊り子として参加」の三通りの方法でそれぞれ祭りの輪の中に入り、運営や踊りを体験する中でノウハウを習得する。

 対象はよさこいや地域での祭り、イベントに興味を持つ人(中高校生の場合は保護者の承諾が必要)。参加は無料だが、旅費や食費などは自己負担となる。定員は百五十人で、申し込みは県民の場合、居住地の市町村の観光主管課へ。県外からの申し込みは県観光連盟で受け付ける。締め切りは六月十五日。

 県観光振興課は「よさこい全国大会」とタイアップして全国に開催をPRする方針で「第五十回に向け、各市町村が一堂に集まるよさこいにしたい。よさこいのいいところを学び、地域の祭りやイベントに取り入れてほしい」と話している。


5月22日(土)・朝刊

各地のよさこいチーム本家で乱舞 8月12日に全国大会

 今夏の第四十六回よさこい祭り(八月九−十二日)最終日に、全国各地の鳴子踊りチームが参加する初の「よさこい全国大会」が開催されることが二十一日、正式に決まった。事務局の高知市観光協会によると、県外十五チーム前後と地元勢を合わせ計三十チーム余りが競演、乱舞する予定。YOSAKOIソーランをきっかけに全国津々浦々に伝播(でんぱ)した「よさこい」が、その発祥地でどんな個性をぶつけ合うのか注目される。

 全国大会構想は、よさこい祭りが急速に全国に拡大していく中でここ数年、関係者の間で度々開催論が浮上。松尾徹人高知市長の強い意向を受け、市観光課が二月、主催者の「よさこい祭振興会」(入交太二郎会長)に今夏の開催原案を提示、検討に入っていた。

 開催計画が急だったため、当初は▽県外からの参加がどれほどあるか不透明▽受け入れ準備が整うか―など慎重論もあったが、市観光協会職員や振興会の岩目一郎理事らが大阪、京都、名古屋、仙台などを訪ね歩いた結果、多くの地域、チームから「ぜひ行きたい」との好感触を獲得。二十一日に高知商工会館で開かれた振興会の会合で開催を正式決定した。

 大会事務局の市観光協会によると、大会は祭り最終日の八月十二日午後五時から十時まで追手筋本部競演場、帯屋町アーケード街、中央公園の三会場でさみだれ式に開催。

 「北海道」や「東北」「中部北陸」など全国八ブロックから自由参加する県外勢十五チーム前後と、十、十一日の本祭で入賞した地元チームが次々と競演する。

 このうち本部競演場は、追手筋南側の通りを東から西へ進む形にし、北側を踊り子用の待機・声援場所に設定。フィナーレは全チーム入り乱れての「総踊り」で打ち上げる構想だ。

 事務局は「交流と情報発信」を大会の目的に掲げており、「鳴子を持つ」こと以外は特別なルールはなし。県外勢には楽曲に「よさこい節」を入れることも求めず、各地域の特色を自由に出してもらう。大会をコンテスト形式にするかどうかの議論もあったが、最終的には何らかの「賞」を設ける方向で検討。これに伴い、審査員も全国各エリアから選出する。

 また、本部桟敷席は南側の席だけを有料化する予定。中央公園での従来の後夜祭は、大会とドッキングする形で運営する。

 事務局は六月上旬に正式な案内状を全国発送するが、既に埼玉県朝霞市や大阪府貝塚市、石川県七尾市など複数の地域・チームから参加意思を確認しており、「県外勢は最終的に十五−十六チームか、それを上回る規模になりそう」(市観光協会)。

 今後、現場の運営や演出プランについてより詳細な計画を詰め、初の全国大会を成功させたいとしている。


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