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2003年08月13日(水)
高知市出身菊池さん 埼玉によさこい広げ13年
高知市出身で埼玉県坂戸市に嫁いだ菊池亜希子さん(56)=旧姓・上總(かずさ)=が、「武州よさこい上總組」の看板を引っ提げて里帰り。「ふるさとと父親に抱きとめられているような気分です」と感慨深げに踊った。
菊池さんの父、故・上總稔さんは昭和20年代後半、日本舞踊の師匠さんらがよさこいの振り付けをつくる際に庭や座敷を貸し、祭りの立ち上げにひと役買った。
「とにかく祭りが好きで好きで。よさこいの世話役をずっと続けていて、私も6歳から踊らされました」
以来、夏が来れば必ず鳴子を振った。埼玉に嫁いだが、夏になると体が落ち着かない。
「よさこいが恋しくて恋しくて。最初は地方の高知を離れたい気持ちだったのに、だんだん我慢できなくなって」
父親が亡くなった13年前、「埼玉によさこいをつくろう」と一念発起。仲間と立ち上げた「上總組」が火付け役となって輪が広がり、3年前には市民祭「坂戸よさこい」がスタート。23、24日に行われる今年は100チーム、7000人が参加する。
「上總組で高知に来たのは初めてです。本祭も楽しかったー。感激して、昨晩はみんなと泣きながら飲みました」
一緒に踊る娘の友里さん(29)もよさこい好きが高じ、埼玉から高知の短大へ進学。高知のよさこいチームのスタッフと結婚し、名字は「上總」に改姓した。
地方車から小気味よく響く歌のフレーズは、「上總組なら何言うて踊る。土佐が恋しと言うて踊る…」。手拍子の中、「上總組」の親子は軽快に踊っていた。
【写真】全国大会に参加した「武州よさこい上總組」の菊池さん(右)と娘の友里さん(帯屋町筋会場)
聴覚障害何のその
ひときわ真剣なまなざしで、息ぴったりの踊りを見せていたのは「伊予からの風 純信連」の後藤美紀さん(28)=愛媛県伊予三島市。
聴覚障害があるが、去年の夏、このチームの踊りを見てから「私もできる。やりたい!」。ことしその夢がかなった。踊りは手話通訳と周りの動きを頼りにマスター。「音楽は聞こえないけどあんまり苦労は感じなかった。ガッツで頑張った」
「ハッ!」「ヤッ!」。「出さなくていいよ」と言われた掛け声を「みんなと一つになりたくて」思いっきり出した。すっかりよさこいにはまった様子で、「3日じゃ踊り足りん。もっと踊り続けていたい!」。
【写真】ぴったりの踊りを見せる後藤さん(帯屋町筋会場)
####### 会場の声 #######
★「8日午前6時に仙台を出て、京都で台風のために足止め。駅でざこ寝して電車を乗り継ぎ、高知まで34時間かかりました」=JR「青春18きっぷ」で来高の「六陸〜RIKU〜」の小寺正洋さん(19)。
★「15年ぶりぐらいかねえ、よさこいを生で見るのは。いっつもテレビやけんど、いてもたってもおれんなったのよ」=野市町の岡本欣子さん(74)。
★「トラック改造し過ぎ! スピーカーからの音もすっごく大きいし、街宣車かよ!」=観光でよさこい初体験の岡山大4回生、早野暁(さとる)さん(21)。
★「みんな踊りに夢中になっちゅうき、けがする人も少ないわねえ。(私が)忙しくないことが良いことよ」=中央公園救護所担当、和田久枝さん(70)。
★「一年中どこかで踊ってます。おかげで硬式テニス部、1学期でやめちゃいました」=広島から来た「阿賀中&OBソーラン隊」の松林剛史さん(16)。
★「ヒットした『佐賀県』はほとんどネタ(うそ)。でも『まるで弥生時代』っていうのは当たってる。何もないけど自然が豊かなのが佐賀の良さ。それを踊りで表現しました」=「肥前さがさこい連」の橋詰空(ひろし)さん(34)。
★「よさこいのためビザを延長して踊っています。今週帰国するけど、来年も高知に来て踊りたい!」=ニュージーランドから来た「伊予からの風 純信連」のメラニー・ビートソンさん(24)。
★「娘や孫みたいな子たちと踊れてとっても楽しかった。高知がとっても気にいっちゃったもんね」=高知に初めて来た「Anjo“北斗”」の杉浦ラクエさん(82)。
★「今年でミス高知の仕事も終わりです。来年はメダルを渡すという立場じゃなくて、私も踊ってみようかな」=追手筋北会場でメダルを渡すミス高知、川田和美さん(27)。
★「人は多いけどお客さんは全然来ん。よさこい中は売る方はあきらめて、見る方に徹するわ」=高知市帯屋町1丁目の文房具店経営、寺尾隆英さん(83)。
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