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2001年3月25日(日)<朝刊>
高知 初戦にらみ基本練習 打線は好調
高知ナインは二十四日、甲子園球場で開会式のリハーサル。晴れ舞台に選手の表情が緩んだ。選手の予行演習を見ながら、ネット裏では初戦をにらみ、恒例の監督対談が行われ舌戦を繰り広げた。
中村監督が「よろしくお願いします」と初戦の相手、岡山学芸館の松浦監督に歩み寄った。松浦監督は県出身で、元高知商、高知東の監督。高知商時代はコーチ、監督として六度の甲子園経験を持つ。ところが、「高知は伝統校だから、お手柔らかに。うちは初出場なので育てていただかないと」と、軽いジャブで腹の探り合いが始まった。
約1時間のリハーサルを終えた選手は、緊張感も見えず晴れ晴れとした表情。それでも、遊撃光富は「これで観客が入ったら、かなり緊張しそう」。野上は「バックスクリーンの画面に顔が映るので、平気なふりをしたけど、実は緊張していました」。本番に向け気持ちが高まった。
練習は午後四時から尼崎高グラウンド。内外野に分かれて基本ノックから始めた。ところが、ハンブルしたり送球ミスが続く。中村監督の表情が次第に厳しくなり、集合をかけた。「動きが緩慢だ。やる気があるのか。ミスが出ても、カバーの時にがむしゃらさを見せろ」とげきを飛ばし、選手を引き締めた。
シート打撃は四投手を投入し、みっちりと。岡山学芸館の左腕池崎を想定して福本がカーブを織り交ぜた。森光、甲藤が本塁打を放つなど、打線は好調そのもの。
投手陣は、福山が100球の投げ込み。付きっきりの中村監督が「上体が早く飛び出している。軸をつくって、力を入れずにスパッと投げろ」とアドバイス。一方、甲藤は打者を立て、ストレートとカーブを70球。球威があり、課題の制球もまずまず良かった。甲藤は「リハーサルで東福岡の投手の下野君と話し、思うことがあった。自分もやらなきゃあと気持ちが乗っています」。初戦に向け調子を上げている。
【写真】中村監督が付きっきりでアドバイス。本番に向け調整をする福山(尼崎市の市立尼崎高グラウンド)
「因縁の対決」健闘誓う 高知・中村、岡山・松浦両監督
高知は県出身ベテラン監督との“因縁の対決”。大会三日第4試合の本番も目前。甲子園スタンドで高知の中村敏彦監督、岡山学芸館の松浦徹監督が、試合の読みやチームの仕上がりなどを話した。
―相手をどう見るか。
松浦 伝統のあるチーム。センバツで一番大切な、投手が整っている。攻撃面でも一番から九番まで切れ目なく、足を使って細かい攻撃もできるいいチーム。
中村 足を使った攻撃ができる。一番若竹、二番山室、三番青山と皆バットが振れている。資料は見せていただいているので、万全の態勢で臨みたい。松浦監督は百戦錬磨の監督なので、手玉に取られないようにしたい。
―チームの仕上がりは。
松浦 昨晩、甲子園に入ったばかり。健康管理を心配してきたが、初めての甲子園で盛り上がっている。
中村 六年ぶりは初めてと一緒。選手は先輩以上のものを出そうと張り切っている。土居が体調を崩しているのが気掛かりだが、開会式から出られそうです。
―警戒する選手は。
松浦 福山、甲藤両投手のピッチング。二枚のいい投手を、どれだけ攻略できるかでしょう。これから二、三日で考えたい。
中村 県内にも左投手が結構いて、苦にはならないが、左の池崎投手は内外のカーブがあり、うまいピッチング。リードオフマンの一番若竹をいかに出塁させないか。三番青山のインコースのさばき方も良く、気を付けたい。
―何点勝負と見ますか。
松浦 投手がしっかり投げてくれれば、4、5点勝負でしょう。
中村 うちは打撃のいいチームではないので、3、4点ぐらいのゲームになれば…。しかし、なかなか点を取らしてくれないでしょうね。
―二十一世紀最初の大会ですが。
松浦 二十世紀後半は高知で育ち、新世紀初めての大会に初出場できた。大変ありがたい。高校生らしいプレーをさせたい。
中村 二十一世紀初の大会に出場して、こんな素晴らしい所でプレーできる。選手の心に残ります。この感動を忘れず、大人になっても心の糧にしてほしい。
―高知は松浦監督の郷里。中村監督が高知の選手時代、ライバル高知商の監督が松浦監督でしたね。練習試合も毎年やられていますが。
松浦 高知で青春時代を過ごした。甲子園にも行かせていただいた。二十一世紀は岡山の代表になれて、感謝している。岡山、高知両県の方に応援していただける。
中村 ケースバイケースでいろんな作戦ができる監督。それを頭に置きゲームをしたい。抽選で当たり、因縁めいたものがある。県民の関心も高いだろうし、地元でも盛り上がる試合になると思う。
【写真】「因縁の対決ですね」とお互いの健闘を誓い合う、高知中村=左=、岡山学芸館松浦の両監督(甲子園球場)
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