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2000年3月24日(金)<朝刊>
11日間の熱闘 あす開幕
第七十二回選抜高校野球大会は二十五日、甲子園球場で開幕する。出場32校は二十三日までに甲子園練習を終え、十一日間にわたる熱戦がいよいよ始まる。
二十四日は入場行進、選手宣誓などのリハーサルを午前十時から同球場で行い、二十五日午前九時から始まる開会式に備える。司会は中山潤子さん(愛知・東邦高三年)と大野鉄也君(神奈川・六ツ川高二年)が務める。
入場行進は、前回優勝の沖縄尚学(沖縄)と準優勝の水戸商(茨城)の後に、北照(北海道)が続き、北から南の順で行進する。選手宣誓は作新学院(栃木)の林公則主将。(共同)
松浦快音にひと安心 増田先発報道には苦笑い 馬渕監督
「うっはっは。いくらサービスするいうても、わしもここまでは言いきっとらんで」。午前七時前、朝の全員散歩から戻ってスポーツ紙を開いた馬渕監督は思わず苦笑いした。「左腕増田が上宮太子戦先発へ」と断定的な3段見出し。「けど増田、ほんとに良かったもんなあ」とまたニヤリ。
◆刺激的見出し◆
甲子園練習した明徳の様子は、近畿圏にとっては気になるニュース。前日は10校が球場に登場したが、各スポーツ紙とも一番手で扱っていた。
「明徳義塾、左右二本柱で万全」「上宮太子に勝てる」「“足攻”で亀井攻略だ」と見出しが躍り、内容も「MAX145キロ右腕崩しの青写真は出来上がっている」「五季連続出場のクセ者集団が、新興チームに意地を見せられるか」「馬渕監督は“口撃”を忘れない」と刺激的。
松井5敬遠、「松坂横浜」との壮絶な逆転サヨナラ負け試合を演じた歴戦の闘将は、歯に衣(きぬ)着せぬ“本音発言”を連発するだけに、各紙とも飛びついた。
「これだけ書かれるいうことは、注目されてるということなんやろう。選手もやりがいがありますわ。(太子の)山上さんは百戦錬磨の監督さんやから、『マスコミが勝手に書いとる』ぐらいにしか思っとらんでしょう。まあ、見えない敵の姿のイメージを膨らませてくれたらありがたいんやが」
突然、優勝候補対決と祭り上げられた状況を、楽しんでいる感すらある。
◆チームに勢い◆
「松浦! お前ホームランが打ちたいんか」「いいえ!」「打ちたいんやったらなあ、(バットを)掃き出すように打つんや」。午前八時すぎからの割り当て練習。フリー打撃で調子が出ない一年生の主砲松浦に、馬渕監督のげきが飛んだ。
その直後のシート打撃、松浦は見違えるように快音を発した。130キロ台後半に設定のドラム式マシン。体感速度は140キロ台半ばになる。その速球を4打数4安打。真しんでとらえ、右中間を3度割った。
「今はまだ、速い球に慣れるだけでいい。けど、四番が打たんとチームに勢いがつかん」と、練習前やや心配していた馬渕監督の不安を一掃する大変身。
「明るい材料やね。多分、『ホームラン狙っていい』言われたんで、気楽になったのかも」と推測。松浦自身も「『打ちたいです』と言いたかったけど、言ったら『何考えとんじゃ』と怒鳴られそうだったんで。確かに気は楽になりました」と、ほっとした様子だった。
◆昼寝で英気養う◆
この日は正午前で練習終了。夕食までは「外出禁止」ながら、自由時間。これまで休む間もなく甲子園に備えてきた選手たちは、やや戸惑った様子。ベンチ入り組は、ほとんどが布団に入って、プロ野球オープン戦のテレビ観戦と昼寝。応援組は洗濯のため、コインランドリーに走った。
【写真】快音を放ち調子が上向いてきた主砲松浦(西宮市、津門中央公園球場)
全体に打撃上向き
明徳は午前八時過ぎから宿舎近くの津門(つと)中央公園球場で約三時間半練習した。三カ所フリー打撃、シート打撃、ノックの内容。
シート打撃では130キロ台後半に設定し4巡した。前日は一番内村、二番田山、三番清水を除いては速い球に手を焼く選手が多かったが、この日は全体的に上向き。
特に目立ったのは、松浦と三木田。いずれも4打数4安打で、三木田は4二塁打。松浦も3二塁打。真しんでとらえ、ようやく高速の球に慣れてきた様子。また、一番内村も依然、低い打球を放ち3安打と好調。五番木下、七番小川、投手の増田らも鋭い当たりを放った。
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