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2002夏の高校野球 県大会戦評

―第2日―   2002年7月21日(日)

 21日、高知、春野両球場で1回戦6試合を行った。大会初の延長戦で須崎工が中芸を7―6で下したのをはじめ、1点差ゲームが3試合などと白熱した。

 春野球場の第1試合、高知西―伊野商は投手戦となった。伊野商は初回に併殺を焦った西の守備の乱れで1点先制。エース西森が六回まで無安打に抑えていたが、西は七回、初安打となる本塁打を林が放って同点。さらに、八回に勝ち越す一方、西は池上が初回以降は無失点に切り抜け2―1で逆転勝ちした。

 第2試合の中芸―須崎工は、須崎工が七回2点を加えて6―3とリードしたが、中芸もその裏、内野失策と犠飛で3点を返して同点。延長入りした12回、須崎工は犠飛で1点勝ち越し、その裏の守りも粘る中芸を振り切った。

 高知球場の追手前―高知工は、追手前が3―2で迎えた八回、バント安打でさらに1点を加えたが、高知工は九回、山下の三塁線を破る適時二塁打で1点を返し、さらに二死一、三塁。しかし、ここで追手前は、高知工の重盗を本塁返球で防いで4―3で逃げ切った。

 第2シードの高知は、熊巳が3点本塁打するなどして宿毛に12―0で、土佐は西森のランニング3点本塁打をはじめ10安打して高知南を12―2でいずれもコールドで退けた。このほか高岡が双方でヒット30本が乱れ飛ぶ打撃戦を制し安芸に14―9で勝ち、夏の大会初勝利を挙げた。

 第3日は22日、両球場で別表の1回戦の残り4試合と2回戦2試合を行う。

▽1回戦

(高知球場)
高知工 3−4 追手前
高知工 200 000 001
追手前 101 100 01×
      

 【評】追手前がバント攻めで高知工に逆転勝ち。初回に2点を先制されたが、走者が出れば送る手堅い攻めで一、三、四回に1点ずつを奪い逆転。八回裏には満塁で喜多がライン際に、この日2本目のバント安打を決め、貴重な追加点を挙げた。エース山崎は球が高めに浮き、スピードも乗らなかったが打たせて取る投球でしのいだ。

 2点を追う高知工は九回表、1点を返し、なお二死一、三塁のチャンスで重盗を試み、際どいタイミングで三塁走者と捕手が激しく交錯。生還すれば同点だったが、ボールはこぼれなかった。(宇田)


(高知球場)
宿毛 0−12 高知
宿  毛 000 00
高  知 073 2×12
(5回コールド)

 【評】高知が、宿毛の2年生投手岡崎の四死球連発でもらったチャンスに畳み掛けた。二回は南部の右中間二塁打と熊巳の右越え本塁打の2安打で7点。結局、8安打12点。大量点の割に残塁4は効率よい方だろう。好球必打は当然だが、走者が出た後に簡単に打って出る欠点も見られなかった。肩痛で昨秋以来の公式戦登板となったエース福本はワンバウンドになるカーブを振らせており、球の切れ自体は元通りと見てよさそう。あとは試合勘、投球リズムを思い出せるかだ。

 2年ぶり出場の宿毛は投打に力負け。ステップにして成長を期待したい。(堀見)


(高知球場)
高知南 2−12 土佐
高 知 南 000 020
土  佐 032 403X12
(6回コールド)

 【評】土佐が長打攻勢で高知南を圧倒した。放った10安打のうち6本が長打。南投手陣の緩い球を引きつけた打球は速かった。  口火は二回二死一、二塁の西森の一打。中堅前田のグラブをかすめた打球がフェンス際まで転がる間にホームを陥れるランニング本塁打。チームに勢いをつけた。三回の2点は山本の三塁線突破二塁打。四回は田村、岩本の二塁打などで4点。六回も和田、谷口が鋭く振り抜いた。  南は打たれた10安打より許した10四死球が問題。石元、小松の1年三遊間コンビをはじめ、はつらつとした守りには飛躍の芽がある。(土橋)


(高知球場)
高岡 14−9 安芸
高  岡 430 002 05014
安  芸 003 033 000
      

 【評】序盤の連打で勢いに乗った高岡が、部復活11年目で夏の大会初勝利を挙げた。一回一死二、三塁で森岡以下の3連続長打で4点先制。二回は二死無走者から4連続長短打で3点。六回に同点に追い付かれたが、粘り強く勝ち越しを許さなかったのが大きい。八回に2つの犠打をはさみ6連打で5点を勝ち越すと、八、九回の安芸の反撃を懸命にしのぎ切った。

  安芸の粘りも見事だった。序盤で7点差を背負ったが、先発全員の14安打に犠打を絡めてしぶとく追撃。2番手土居の好投も打線を活気づかせたが、勝ち越し機で良い当たりが正面をついた。(早崎)


(春野球場)
高 知 西 1−7 伊 野 商
伊 野 商 100 000 000
高 知 西 000 000 11×
      

 【評】高知西池上、伊野商西森の右横手投げ対決は、一回の失策がらみの1点で踏ん張った池上に軍配が上がった。打たせた内野ゴロ15個。スライダー、シンカーを低めに集めた。沈黙していた打線も、七回には5番林が左越え同点本塁打で口火を切ると、八回に下位打線がチャンスをつくり、2番中谷が犠飛で勝ち越し。少ないチャンスをものにする勝負強さが光った。

  伊野商西森も六回まで無安打の快投。三―六回は3人で切るなど内容では池上を上回る投球を見せたが、打線が五回以降毎回安打を放ちながらあと一本が出ず、西森を援護できなかった。(井上)


(春野球場)
須 崎 工 7−6 中  芸
須 崎 工 004 000 200 001
中  芸 000 201 300 000
(延長12回)

 【評】今大会初の延長戦は須崎工が十二回市川裕の三塁打を中西の犠飛で迎え入れた1点を守りきり接戦を制した。登板した5投手合わせて400球近い熱投。須崎工は三回に山本守の四球と4連打で4点を先制。1点差に追いつかれた七回には失策も絡み2点を追加した。投げては市川裕が一度はマウンドを譲ったもののコーナーをつく粘りの投球で勝利をもぎ取った。

  中芸は七回、東岡の犠飛で同点に追いつき、なお一死三塁の場面で勝ち越せなかったのが痛い。五回からリリーフしたエース改田の好投もいま一歩及ばなかった。(青木)


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