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2002夏の高校野球 県大会戦評

―第1日―   2002年7月20日(土)

 20日、高知、春野両球場で開幕。28日までの9日間(準決勝前に休養日設定)の熱戦の火ぶたが切られた。高知球場での開会式の後、両球場で1回戦5試合が行われた。

 春野球場の第1試合、室戸―大月で室戸の細松が無安打無得点を達成。夏の県大会では7年ぶり5人目の快挙。室戸は二回に暴投と内野失策で2点先制。七回には溝渕の左中間適時二塁打などで突き放し、5―0で完勝した。同球場の第2試合は西土佐が2点を追う七回、林のランニング3点本塁打で逆転。以降も得点を重ねて10―7で高知高専を振り切った。

 高知球場では、海洋―宿毛工が接戦。海洋が序盤、押し出し四球と内野失策で2点を先行。追う宿毛工は五回、田井の2点適時打で同点とした。しかし、その裏、海洋は尾崎が左越えにソロ本塁打。結局これが決勝弾となった。清水―高知東工は、東工が同点で迎えた七回、内野失策で2点をもらい、8回には長短4安打集中して一挙3点など終盤突き放して11―4で勝った。岡豊と安芸工から校名変更した桜ケ丘の試合は、岡豊が6安打ながら3本の長打と犠打飛を効率よく絡め7―0、七回コールド勝ちした。

 第2日は21日、両球場で別表の1回戦6試合を行う。

▽1回戦

(高知球場)
高知東工 11−4 清  水
高知東工 010 300 23211
清  水 030 010 000
     

 【評】東工が終盤、追いすがる清水を突き放した。4―4の同点で迎えた六回裏の守り、二死二塁で清水弘田が左前安打。勝ち越し打かと思われたが左翼岩川の好返球で二塁走者を本塁で刺し、清水の勝ち越しを阻んだ。ファインプレーに勢いづき、続く七回表、四死球から敵失で2点勝ち越し。八回にも敵失と3連打で3点、九回2点と畳み掛けた。藤井は制球に苦しんだが、取られても取り返す打線と要所で好守のバックに助けられ完投した。

 清水は七―九回で4失策と後半疲れの見えたエース沖本を援護できなかった。(宇田)


(高知球場)
海  洋 11−0 宿 毛 工
宿 毛 工 000 020 000
海  洋 101 010 00X
     

 【評】海洋は四番尾崎の勝ち越し本塁打で、宿毛工に競り勝った。2―2の五回一死。尾崎は甘く入る初球の直球を見逃さず強振。レフト芝生席に運んだ。同点にされた直後の効果的な一発だった。五回、2四球で招いた二死二、三塁で田井に2点右前打を喫したエース浜田だが、後半は変化球を効果的に使った。6安打4四球ながら要所を締めた。

  序盤、失策絡みで2点失った宿毛工は押し気味の中盤に勝ち越せなかった。先発永野が踏ん張っていただけに、六回一死二、三塁で1点取れていれば、随分と流れは違っていたはずだ。(土橋)


(高知球場)
岡  豊 7−0 桜 ケ 丘
桜 ケ 丘 000 000 0
岡  豊 013 120 X
(7回コールド)

 【評】両チームの守備力の差が明暗を分けた。雨中でも安定した守備の岡豊。序盤こそランナーを許す場面もあったが金子投手の打たせて取る投球を内外野手がもり立て七回を無失策、無失点。守備から攻撃へのリズムを作った。 打線も二回に四球、失策でノーヒットで先制。打順が一回りした三回には1番、楠本の中安打を皮切りに3連打と失策を絡め3点を加え試合を有利に運んだ。

 桜ケ丘は初回一死二塁で3、4番という絶好の先制チャンスを生かせなかったのが痛い。記録に表れないエラーもあり仲田投手を援護できなかった。(青木)


(東部球場)
室  戸 5−0 大  月
大  月 000 000 000
室  戸 020 010 20X
    

 【評】室戸エース細松は上々の調整ぶりをうかがわす内容。外角に速球を決め、中盤からは変化球を交えて、15奪三振で無安打無得点を達成した。リズムの悪い味方の攻撃にも動ぜず、マイペースの投球はエースらしかった。打線は丁寧に低めをつく大月野中を崩しきれなかった。五回までの3点は、相手のミス絡み。足攻めも九回、乾が2盗塁を記録しただけでは物足りないだろう。

  大月は野中が粘りの投球で自責点2。失策も出たが、随所に懸命の守り。室戸細松の速球に狙いを絞って逆に大振りになったが、前向きなプレーは好感が持てた。(堀見)


(東部球場)
西 土 佐 10−7 高知高専
西 土 佐 003 100 40210
高知高専 303 000 100
      

 【評】西土佐の下位打線が見事につながった。16安打のうち半分の8安打を7―9番が放った。2点を追う七回には高専2番手小松を攻め、二死一、三塁から7番林がランニング本塁打。直後、8番武田が初球を右越え三塁打。この日4安打の宮崎も中前打で続き、計4点を奪って逆転。流れを大きく引き寄せた。

  高専も一回に3四球に敵失などで3点、三回にも7―9番の3連打で3点と集中打では負けていないが、守備の乱れから余計な点を与えてしまった。先発の1年武政はよく辛抱して投げたが、スタミナ切れから降板せざるを得なかった。(井上)


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