2005年8月8日(月)<朝刊>
高知高にファン熱視線 スポーツ紙破格の扱い
夏の甲子園に代替出場した高知高が異例の注目を浴びている。開幕間際の出場決定、慌ただしい甲子園入り、そして開会式の行進…。そんな姿に多くの甲子園ファンが注目し、熱視線を注ぎ始めた。報道各社の取材も多く、今や今大会の目玉的存在になりつつある。
6日の開会式。入場行進で「高知高校」のアナウンスが流れると、スタンドからひときわ大きな拍手が起こった。地元の近畿勢よりも温かな雰囲気。
「高知の行進の時、良かったなあ。めっちゃ感動したわ」
式の終了後、球場周辺ではそんな会話があちこちで聞かれた。
同校関係者はある程度の注目を覚悟していたものの、想像を超えた。甲子園入りした5日午後、西宮市の旅館「志ぐれ」に集まった報道陣は約70人。選手らは驚きを押し殺していたが、本音は「テレビで見る光景。人生の中でこんなことはない」としびれたそう。
「志ぐれ」は本県チームの定宿。ご主人の阪下義則さん(54)は「明徳義塾が優勝した時(平成14年夏)よりはちょっと少ないけど、しかしよう集まったなあ」。
高知高の甲子園練習などを報じた7日付スポーツ紙の中には破格の扱いの社も。何紙かはゲームや開会式よりも同校の動向を大きく報じ、スポーツニッポンは「高知の長〜い1日」の見出しで、裏一面の大半を割いた。
7日になると徐々に騒ぎは沈静化してきたが、それでも宿舎近くで行った練習には10人以上の報道陣が集まった。「うちはその時々の話題ものを追い掛けるので、高知高は興味ありますよ」とは夕刊フジの田中健太郎さん(29)。
周囲の動きに困惑しながらも、選手たちは「プレッシャーは感じない」「たくさんの人が応援してくれるのでうれしい」。もっとも注目のされ方にはやや不満もあるようで、主将の中谷啓二君は「野球で注目を浴びたいんですけどね…」。
【写真説明上】高知高の甲子園練習などを大々的に報じるスポーツ紙
【写真説明下】宿舎入りする高知高の選手たち。約70人の報道陣が出迎えた(5日午後、西宮市)