2005年8月6日(土)<朝刊>
高知高ナイン甲子園到着 不安、緊張の中本番へ
出場辞退した明徳義塾高に代わって急きょ甲子園出場が決まった高知高ナインの宿舎到着は、開会式を翌朝に控えた5日夕。兵庫県西宮市の宿舎前、大勢の報道陣でごった返す中、選手は次々とバスから降りて建物に入った。
午後5時すぎ、宿舎の「旅館志ぐれ」前に到着したバスからは、えんじ色の「KOCHI」のバッグを提げた選手らが次々に降り立った。
「えらい(報道陣が)多いにゃあ。何じゃこりゃ。裏から入ったら怒られるろうか」
島田達二監督が目を丸くしながら思わず口にした言葉は、無言のまま表情一つ変えずカメラのフラッシュを浴びるナインの心境そのものだろう。
午後7時から宿舎内で行われた会見も異例。高知県高野連の桝井正持会長から中谷啓二主将に県大会優勝旗が手渡されたが、中谷主将は口を真一文字に結んだまま。カメラマンの「笑顔で」の声に一瞬だけ表情を緩めた。
60人の報道陣がすし詰め状態で待ち受けるなか、会見には島田監督、中谷主将と、高地弘泰校長、岡本道雄部長が出席。4人が席に着くと、県大会での高知高打線のような切れ目のないフラッシュがたかれた。
島田監督は「まだ甲子園に来たという実感はない」。中谷主将も「優勝旗をもらっても、まだ県大会で負けたイメージしかない」。「あすの(甲子園)練習を見てみないと何も分かりません」
しばらく野球を離れていた選手が多い不安もあるが、何よりまだ何が起こったのか分かっていない感じだ。それでも、6日朝には現実に甲子園の土を踏みしめ、芝のにおいをかいでいる。
【写真説明】報道陣が取り囲む中、宿舎に入る高知ナイン(兵庫県西宮市内)
JR四国も応援ツアー
JR四国は、高知高の日帰り応援ツアーの参加者を募集している。
アルプス席入場券と高知―新神戸間のチケット(新幹線、特急自由席)で大人往復1万3500円。通常料金より5300円ほど割安。10日午前9時高知駅発の南風8号で出発し、新神戸駅から甲子園までは各自移動。帰りは午後7時29分新神戸駅発の新幹線に乗り、高知駅着は同11時56分。募集人員50人。問い合わせはJR高知駅(088・882・7364)かワープ高知支店(088・883・1877)。