大幅な入れ替わりはないが、外野で秋季大会では中軸だった中村に代わって、俊足の1年赤瀬を先発起用する。守備重視の馬淵監督が堅い守りをさらに堅くしてきた。
秋季大会6試合で4失策。決定的なミスもなく安定感があった。とは言っても試合でミスはつきもの。冬場、連係などの練習は細かすぎるくらいに細かくこなしてきた。ケースごとに守備陣形、返球コースまでしっかり詰めた。
「昨年よりワンランク上」と馬淵監督が自信を持つ内野陣の要は、遊撃松原。守備範囲が広く、強肩。球際にも強く、グラブさばきは一級品だ。鋭い打球に飛び込んでいく気持ちも光る。
練習試合も含めて27試合で9失策の二塁西山は堅実さを増してきた。松原との息もぴたり合って、二遊間は随分と強化されている。グラブさばきのいい三塁梅田も軽快。冬場の訓練でさらにまとまってきた。
課題は外野陣か。野村、森岡、赤瀬は、全員50メートル6秒前後の俊足。守備範囲そのものは相当広いのだが、馬淵監督は「打球に対する判断がもうひとつ。一歩のスタートが遅い。うちが強いときは外野が鉄壁」と、まだ評価は厳しい。
また3人とも肩がいまひとつ。左中間、右中間突破打やフェンス際まで飛んだ打球に対しては、内野手との連係が失点を防ぐポイントになる。実戦を想定した練習の中で。繰り返し巻き返し、カットプレーの質を上げてきた。
守りに関して、忘れてはいけないポイントになるのは、捕手田辺のリードだ。「盗塁は全部刺したい」と意欲を見せる肩などスローイングはいいが、課題はインサイドワーク。初球の入り方をはじめ、球の出し入れなど注意することは多い。要所での配球、判断ミスは命取りになるだけに、「TPOをわきまえて、もうひとつランクを上げてほしい」と馬淵監督は注文をつける。投手の持ち味を生かすことは言うまでもないが、その日の出来を見極め、調子が悪いときに、投手が生きるリードを心掛けてこその“女房役”だろう。
例年のチームづくり同様、各選手が2つ以上のポジションをこなす練習も抜かりなく行っている。投手の鶴川は外野、松下建は一塁。一塁久保田は投手のほか三塁、外野もこなせる。代打の起用などで選手が入れ替わっても穴のあかない「全員野球」の準備は万全だ。
【写真】堅実さを増した西山(左)、松原(右)の二遊間コンビ=明徳義塾野球道場
| <個人失策数> |
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| 試合数 | 失策数 |
| 投手 | 鶴 川 | 24(5) | 2(0) |
| 捕手 | 田 辺 | 29(6) | 0(0) |
| 一塁 | 久保田 | 29(6) | 4(1) |
| 二塁 | 西 山 | 27(6) | 9(1) |
| 三塁 | 梅 田 | 29(6) | 7(1) |
| 遊撃 | 松 原 | 28(6) | 3(1) |
| 左翼 | 森 岡 | 29(6) | 2(0) |
| 中堅 | 野 村 | 26(5) | 0(0) |
| 右翼 | 赤 瀬 | 7(2) | 0(0) |
| 選手 | 松下建 | 16(4) | 0(0) |
| 〃 | 榎 本 | 10(3) | 0(0) |
| 〃 | 松下和 | 12(3) | 0(0) |
| 〃 | 馬 越 | 8(1) | 0(0) |
| 〃 | 伊 賀 | 5(1) | 0(0) |
| 〃 | 中 村 | 28(6) | 1(0) |
| 〃 | 片 倉 | 4(1) | 0(0) |
| 〃 | 神 谷 | 7(―) | 0(―) |
| 〃 | 林 田 | ―(―) | ―(―) |
※( )内は公式戦