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2004年4月4日(日)<朝刊>
明徳 意地の反攻
第12日は3日、甲子園球場で準決勝を行い、明徳義塾は済美(愛媛)と四国対決。0―6から同点にする驚異的な粘りを見せたが、6―7。チーム初で、県勢19年ぶりのセンバツの決勝進出は果たせなかった。
愛工大名電(愛知)と初出場の済美はともに初の決勝進出。初出場校の決勝進出は第67回大会(1995年)で優勝した観音寺中央(香川)以来、9年ぶり。
明徳―済美は、昨秋の四国大会準決勝の再現。明徳は今大会初めてリードを許す苦しい展開。2日連続先発の鶴川が初回、3四球の二死満塁から6番野間に2点中前打。二回にも犠牲フライで1点を許し、早々の降板。代わった2年生松下建も三回、3安打に守りのミスも絡み3失点。
五回まで0―6。済美の先発福井に1安打に抑えられた明徳打線だが、1番森岡から始まる六回大反撃。梅田の二塁打、久保田の三塁打を含む4連打で3点返してなお一死三塁。6番鶴川の適時二塁打、7番野村の右越え三塁打で1点差。代打松下和の内野ゴロの間に野村が同点のホームを陥れた。
2番手松下建も四回以降は緩急自在の投球で、強打の済美を無安打に抑える好投。流れは明徳だが、八回、またも守りのミス。失策、四球の二死一、二塁から盗塁を仕掛けられた捕手が三塁悪送球。バックホームも間に合わず無安打で勝ち越し点を許した。九回一死一塁の最後のチャンスも頼みの森岡が三振。走者も二塁を狙いタッチアウトの併殺でゲームセット。
【写真=中日新聞社提供】【済美―明徳義塾】6回裏明徳無死一塁、松原が、6点を呼び込む三塁強襲安打を放つ。捕手西田(甲子園)
【評】明徳は最後の最後まで守りに泣いた。
エース鶴川の制球難などもあり、三回までに6失点。2番手松下建が登板した三回は一死二、三塁から三塁走者の挟殺プレーが乱れ、走者を2人とも生かしたばかりか4点目のホームも許した。無安打で痛恨の決勝点を失った八回も一塁鶴川、二塁梅田、三塁久保田の急造布陣。三塁盗塁を刺そうとして、またも乱れが出てしまった。
攻めも四回まで無安打。二回一死二、三塁が実らないなどさえなかったが、六回の猛反撃は見事。先頭森岡が中前打で口火を切ると、松原の内野強襲安打、梅田、久保田に鶴川、野村と長打攻勢。大振りせず、つなぐ意識で底力を見せてくれた。
松下建も四回以降はリズムの良い投球。済美打線のタイミングを外し4イニングスをノーヒット無失点に抑え、反撃を呼び込んだ。
済美は六回に同点にされた後も、エース福井を中心に堅実に守った。再度流れを引き戻す粘りは、敵ながらあっぱれだろう。(井上)
同点は褒めたい
明徳義塾・馬淵史郎監督の話 鶴川先発はエースの意地を見せてほしかったから。3点は覚悟していたが、6点取られて、後手後手に回りすぎた。だが、6―6まで持ってきたのは褒めたい。夏までに技術的にも精神的にもタフなチームをつくりたい。
流れ切る作戦
済美・上甲正典監督の話 「明徳打線がいつ爆発するか」ばかり頭にあった。その時に流れを切る作戦を、ずっと考えていた。力的には明徳さんにかないませんが、戦いの中で(相手の)「しっぽ」がつかめた。あすも決勝と思わずに戦いたい。
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