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2004年3月31日(水)<朝刊>
ずぶぬれで熱い応援 明徳スタンド
「ようやった。次も頼むぞ」。甲子園球場で30日行われた第76回選抜高校野球大会2回戦で、郷土代表の明徳義塾高は八幡商高(滋賀)を4―2で下し、ベスト8進出を決めた。雨天のゲームで応援団はずぶぬれだったが、「雨も相手も吹き飛ばせ」とばかり、声をからして応援した。
スタンド最上段で応援団旗を持ったのは、3年生で野球部員の谷口達也君。雨にぬれて旗が重みを増す中、「マジで重いっすが、意地でも持ち続ける」。
一回に犠飛で先制すると、「いいぞ、きょうもやるぞ」とメガホンをたたいて大喜びの応援団。1点リードから追加点がなかなか入らない展開だったが、守備はがっちり。ピンチの三回、相手スクイズを本塁タッチアウトにすると、「よっしゃー!」。四回に外野フライを背走キャッチしたセンターの野村太一選手には「いいぞ、いいぞーっ」と大声援が飛んだ。
応援団をさらに小躍りさせたのは五回、久保田健仁一塁手の右中間本塁打。飛球の軌道を目で追いながら「入った! やったーっ!」。四番の責任をきっちり果たした久保田一塁手の父、稔さん(43)は「最高。いいところで打てた」。七回裏を終え、ゲームが成立すると、スタンドの面々は髪から滴を落としながら、「(雨で)コールドでも大丈夫」「行け、行け」とナインを励ました。
粘る八幡商が八、九回に計2点を挙げると、両手を合わせてグラウンドを見つめたが、最終打者をショートゴロに切って取ってゲームセット。肩を抱き合い、勝利の喜びがはじけた。
【写真】「やったー、入った」。5回の久保田一塁手の本塁打に歓声を上げる明徳応援団(甲子園球場)
アルプスに朝赤龍関
甲子園球場の明徳義塾ナインの応援に、大相撲春場所で13勝し殊勲、技能賞を獲得した朝赤龍関が訪れた。力強い明徳OBの応援に、ナインはさらに後押しされた。
兄弟子の朝青龍関はモンゴルに帰国するため、朝赤龍関は一人で来場。道が込んでいたらしく、終盤に入ってからアルプス上段に座った。
甲子園を訪れるのは高校2年の時以来。チェンジの間に応援団を見回し、懐かしそうに「(雰囲気)いいねえ」。ピンチの九回は「絶対に守り切れるよ」と、鶴川将吾投手に熱い視線を注いだ。
勝利が決まると、笑顔いっぱいで一緒に校歌を聞き、「予定が分からないけど、次もぜひ来て、じっくり見たい」と話していた。
【写真】母校の勝利に立ち上がり喜ぶ朝赤龍関(甲子園球場)
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