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2004年3月28日(日)<朝刊>
明徳 攻守で桐生一を圧倒 鶴川―松下建が零封
27日、甲子園球場で1回戦3試合を行い、明徳義塾は、昨夏4強の桐生一(群馬)を攻守で圧倒、10―0で2回戦進出を決めた。明徳の甲子園初戦突破は1991年夏から17大会連続で、通算白星は37勝目(春18勝)。また県勢の初戦勝利も95年夏の高知商以来18連勝。
明徳は大会第8日第2試合(30日正午開始予定)で八幡商(滋賀)とベスト8をかけて2回戦を戦う。
明徳は、甲子園7試合目登板の鶴川がエースらしい投球。スコアリングポジションに走者を置いた二―五回をバックの堅守にも支えられ切り抜けると、八回まで被安打3の無四球ピッチング。要所で8三振を奪った。九回は新2年松下建が三者凡退で甲子園デビューを飾った。
打線も早めの援護。初回、1―3番で先制点を挙げると、四回に4番田辺、六回は6番鶴川のタイムリーなどで中押し。七回二死無走者から1番森岡以下の6連打で鮮やかに5点を追加するなど、長短16安打で計10点を奪った。
【写真】【明徳義塾―桐生一】1回表明徳義塾1死三塁、梅田が中前に先制打を放つ。投手渡辺、捕手松井=甲子園
▽1回戦 (9時30分、1万9000)
| 明徳義塾 | 100 201 510 | 10 |
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| 桐生一 | 000 000 000 | 0 |
|---|
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【評】明徳が攻守に桐生一を圧倒した。初回、梅田の中前打で鮮やかに先制。まだ動きは硬かったが、先制、中押し。点を重ねる度に勢いを増した。
四回、田辺の中前打は高めの甘い球を見逃さなかった一打。六回に1点加えた後の七回が圧巻。二死走者なしから森岡、松原が連打で左腕久保田を退け、代わった右下手の山木にも4連打の5点。ファーストストライクを積極的にたたいた。
守りでもリズムができた。失策はあったが、二回一死三塁は一塁久保田、四回二死二塁は右翼赤瀬。ファインプレーが補って余りあった。
盛り立てられた投手陣も内容があった。鶴川は序盤やや力みが出たが、ピンチでは落ち着いていた。中盤以降ストレート中心の組み立てで、六―八回は危なげなかった。九回、甲子園初登板の松下建も2―4番を3者凡退。
桐生一は継投策でかわしたかったが、右腕武藤が負傷で登板できなかったのが痛かった。(西村)
「明徳の野球できた」 堅守続きに打線も爆発
投手がしっかり投げ、バックがきっちり守り、がっちり点を取る。まさに明徳のゲームだった。試合前日の馬淵監督は「5―0くらいで勝てれば、完ぺきなんやけどな」。その思いをはるかに上回る勝ち方だった。
「打線が、巧みな継投策をとる福田監督のさい配に、どう対応していくか」。投手陣が計算できる状態まで仕上がっていただけに、明徳の最大のテーマだった。
先発で意表を突かれた。右横手の渡辺は秋季大会で1回1/3を投げただけ。武藤、坂田の主力投手の出来が悪かったという福田監督は「(渡辺は)実戦練習で最も出来が良かったし、明徳の左対策は万全だと思った」。
そんな“奇策”、継投策を明徳は、いとも簡単に打ち破った。初回先頭の森岡が左翼線を破ると、松原の送りバントの後、3番梅田がお手本のようなピッチャー返しで先制。きっちり主導権を握った。四回、田辺の中前打も甘い球を逃さない一打だった。
ハイライトは七回二死からの攻め。前の打席で2番手の左腕久保田祐に抑えられた森岡、松原が連打。右の梅田に対し、福田監督はすぐさま右下手山木を出したが、関係なかった。梅田がレフト前にはじき返すと、久保田、田辺、鶴川が続いた。わずか5球で4連打を重ねた。甘いボールを見逃さない。初球から積極的に打って出た。
もちろん守りでも“らしさ”が出た。二回の久保田、四回の赤瀬のファインプレーはもちろんだが、三、六回に遊撃松原がさばいたゴロもスタートの1歩目の難しい当たり。堅守で失点を防いだことが打線の爆発につながった。
主将田辺は「甲子園には、これまでいつも先輩に連れてきてもらった感じだったけど、自分たちが引っ張ってると実感できる。きょうみたいに守れば打線も乗れる」。
「このチームで優勝を狙う。また優勝できる戦力だと思ってます」。選手を奮い立たせるため馬淵監督は、大会前にあえてそう言い切った。それに応えたナインは、2回戦以降も緩みはないはずだ。 (西村)
ほっとした
明徳義塾・馬淵史郎監督の話 先制点をクリーンアップで確実に取れたのが大きかった。3―0では分からんので5点目をしっかり取れと指示した。もつれるときは要らん点をやったりするもんやけどそれもなかった。勝ててほっとしています。
すべて明徳が上
桐生一・福田治男監督の話 攻撃、守備、投手。すべて明徳さんが一枚も二枚も上だった。坂田の対策はされていると思ったから、一番出来のいい渡辺を先発させた。意表をついて継投でしのぐつもりだったが、ごまかしの利くような相手ではなかった。
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