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2004年3月28日(日)<朝刊>
“雑音”吹き飛ばす好投 たくましさ増した鶴川
鶴川はたくましくなった。「線が細い」「いまひとつ伸びてない」と、周囲から言われ続けた“雑音”を吹き飛ばす投球を見せてくれた。大量リードで完投はなかったが、被安打3奪三振8の無四球。「完封するだろう」の馬淵監督の期待に十分応えた。
見た目はさほど変わっていないかもしれない。しかし、冬場の走り込みやウエートトレーニングでユニホームの下の筋力がついた。“ニュー鶴川”が、何より変わったのは精神面ではないか。二回一死三塁、三回二死三塁、四、五回の一死二塁と続くピンチに、「バックを信頼して目の前のバッターを打ち取っていけばいい」。7人の左打者が並ぶ桐生一打線を相手に右腕は全く焦らなかったという。
尻上がりに調子が上がるタイプで、この日も立ち上がりは球が高めに浮いた。しかし、相手がスライダーにタイミングが合ってきているのを見て取ると、中盤以降ストレート中心の組み立てにチェンジできる冷静さがあった。
ストレート140キロ弱でも球に切れがある。捕手田辺が「ツーストライクからの球が構えたところに来ていた。秋と比べると段違い」。六回以降の3イニングスは低めに球を集めパーフェクトに抑えた。馬淵監督も「低めに投げろとだけ指示していた。立ち上がりを差し引いて85点以上はやれる出来」と納得の及第点だ。
しかし鶴川は「ヒヤッとした場面もあったし、今日はバックにも助けてもらった。球数(92球)は良かったけど、変化球の切れと制球がいまひとつだったから、60―70点。ピークはもう少し先です」。
真のエースはオーラをまとって、はっきりと上を見据えた。(西村)
【写真】桐生一打線を8回無失点に抑えた明徳のエース鶴川
はつらつ赤瀬
一回の守りからライトに入った新2年の赤瀬が四回、ファインプレー。二死二塁で右中間突破確実の当たりをダイビングキャッチして、エース鶴川を救った。
「ホントうれしい。出してもらったかいがありました」と満面に笑みを浮かべた赤瀬は、初舞台ながら二回の1打席目にいきなり中前打。積極的に盗塁を試みたが、これはアウト。しかし「あのアウトが結果的に良かった。セーフなら舞い上がってたかもしれない」と赤瀬。その後の好捕につなげたようだ。
【写真】【明徳義塾―桐生一】4回裏桐生一2死二塁、松井の打球を好捕する右翼手赤瀬
ようやく初安打
旧チームからレギュラーに入る4番久保田だが、六回の中前打が意外にも甲子園初安打。報道陣から「初回先制打で決めたかった?(結果は併殺打)」の質問に「あれはエンドランだったんですよ」と苦笑い。
しかし、二回一死三塁のピンチで痛烈な一塁ライナーを捕った好守備に加え、猛打賞の3安打。務めをきっちり果たして、「初安打はやっぱりうれしい」。これで4番は吹っ切れた?
馬淵監督12勝 県勢単独1位
明徳義塾の馬淵史郎監督は27日の桐生一戦の勝利で、センバツ通算12勝(7敗)になり、県勢監督勝ち星数で単独1位になった。同監督は2003年春の1勝で松田昇氏(故人・高知商―明徳)と並んでいた。また春夏通算勝ち星は29勝(15敗)。2002年夏決勝を制した時点で1位になっている。
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