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第76回選抜高校野球大会 明徳義塾高情報

2004年3月24日(水)<朝刊>

明徳右対策も万全 着々と臨戦態勢へ

シート打撃では走塁も含めた入念なチェックが行われた(西宮市の津門公園野球場)  大会が開幕した23日、明徳義塾は開会式の後、西宮市の津門公園野球場で割り当て練習を行った。この日も初戦で当たる桐生一の投手対策。左腕坂田―右腕武藤の継投が予想されるため、2番手の武藤らを想定して、「右」マシンを約1時間半打ち込んだ。臨戦態勢を着々と整えた。

 まず3カ所でフリー打撃。左右の投手と「右カーブ」のマシンでいつも通り「ため」をつくる練習。続いて行われたシート打撃は、競った場面での二死二塁を想定。走塁も含めた攻撃面の入念なチェックを行った。

 控えの沖田に続いて松下建も登板。田辺、梅田、野村らレギュラー陣を中心に、力強く振り抜いて快打を連発していた。また最後に直球140キロの「右」マシンを打ち込み、気分よく打席に立つ感覚を養った。

 仕上げの守備は動きを確かめるだけにとどまったが、内外野ともいつも通り軽快。この日は馬淵監督もノックバットを握り、げきを飛ばしていた。エース鶴川はノースローだった。

 馬淵監督は「大分仕上がってきたけど、打線にもう少し迫力が欲しい。(練習時間の)2時間はちょっと短いね。せめてあと1時間欲しい」と話していた。

 【写真上】シート打撃では走塁も含めた入念なチェックが行われた(西宮市の津門公園野球場)

 中村の調子上昇中 「一打席を大切に」

巻き返しに向け意欲的な中村(津門公園野球場)  秋季大会県予選では4番を務めたこともある中村(背番号15)が調子を上げている。打撃フォームを崩してスランプに陥っていたが、ここに来て体の使い方が良くなってきた。左腕が主戦の桐生一戦をにらむ馬淵監督も「左投手なら先発出場があるかも」と期待を込めている。

 右の大砲として新チームの4番を任された秋以降、28試合に出場して6本塁打とパンチ力を見せた。しかし、肝心の公式戦では打率2割1分1厘と振るわなかった。体の開きが早い▽踏み出す左ひざが突っ張ったまま▽右手が強過ぎて快打はほとんどレフト方向―という弱点が出た。

 馬淵監督が「この打ち方では伸びん。もう1ランクレベルを上げてほしい」と注文。フォーム改造に取り組んだが、逆に「打つポイントが分からなくなった」(中村)という。もともと守備に自信がある方ではない。外野守備固めもあって、甲子園メンバー発表では、レギュラー番号から外れた。

 「悔しかったですね。四国大会(準決勝の済美戦)では大事な場面で送りバントも失敗した。打てないし、『基本的なこともできないのかな』って思うとやりきれなかったです…」

 冬場はウイークポイントを埋める日々。悔しい思いをしたバントは人一倍練習した。打撃では金属バットが六角形になるほど打ち込んで、打つポイントを探した。また左手に力をつけるため、左一本で打撃ケージを引っ張ったりして、練習の合間も弱点を鍛えた。

 そのかいあってか、ウイークポイントは徐々に解消。左手に力がついたし、体が開かなくなってきた。良いころの感じも戻ってきたという。中村は「このスランプは自分の野球人生にとって大きなプラス。でも結果を出さないといけないから、これからばん回します」

 夢は甲子園でホームラン。中村は「ホームランの夢はともかく、せっかくメンバーに入って甲子園に来たから何か残したいですね。使ってもらえたら、一打席を大切にします」。巻き返しに向け着々と牙をといでいる。

 【写真下】巻き返しに向け意欲的な中村(津門公園野球場)


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