高知新聞
天気追加:
地震情報
花粉予報
中部の天気
東部の天気
西部の天気

高知のニュース
国内・国際ニュース
おすすめトピックス

高知新聞購読申し込み

携帯サイト
iPhone版も登場!
坂本龍馬の部屋

とさあち
いちの土佐
おすすめグルメガイド

ピックアップ
楽しもう英語 English is Fun!!
岩崎四代物語
高知ファイティングドッグス

まんが
きんこん土佐日記web版
単行本7巻発売!
にゅーすけっち

病院・診療所 診療科目ガイド


47CLUB高知繁盛記

ミュージアムマップ
イベント情報

音声ブラウザーご使用の方へ

47clubでお買い物

Google


 
高新写真コンテスト募集
声ひろばなど投稿
記事データのご利用
後援申請の用紙
サイトからのお知らせ


高新住宅総合展示場ライム

土佐いごっそう倶楽部

47news

釣りタイムズ
地球33番地公式サイト

企業情報
高知県内リンク
2002夏の高校野球 明徳義塾高情報

★第84回全国高校野球選手権県大会の軌跡

 

2002年8月21日(水)<朝刊>

球運も味方V王手 13安打で川之江圧倒

 明徳が「四国対決」制して初の決勝進出――第13日は20日、甲子園球場で準決勝を行い、郷土代表の明徳義塾は打線活発で10―1、川之江(愛媛)を圧倒して県勢として24年ぶりの決勝に進んだ。明徳は春夏通算19度目の甲子園出場で初めて決勝に進んだ。もう1試合は智弁和歌山(和歌山)が帝京(東東京)に6―1で快勝。決勝は21日午後1時からで、県勢と和歌山県勢が決勝で対戦するのは初めて。

 この日の第2試合、明徳―川之江は明徳エース田辺が立ち上がりを川之江打線に襲われ、一回2番の送りバントを挟み1―4番の連打でいきなり先制点を奪われた。しかし、1点だけにしのぐと、その裏に筧が川之江エース鎌倉から右中間2点三塁打して逆転。さらに三回には川之江の守りのミスから一死二、三塁として森岡の一塁内野安打の間に、二塁走者沖田も好走塁で生還、2点を加えた。

 五回には森岡の大会第40号、森岡自身2本目の本塁打は3ランとなって7―1。ほぼ勝利を決定付けた。六回は沖田の2点三塁打、八回にも2番手投手で打席の回った1年鶴川にも適時打が出て追加点を挙げた。エース田辺は、二回以降は切れの良い変化球主体に川之江打線に的を絞らせず、終盤2回を投げた鶴川ともども二塁さえも踏ませなかった。

 第1試合の智弁和歌山は1―1の七回、北野のソロ本塁打で勝ち越し、さらに1点を追加。八、九回にも加点した。田林は3度目の優勝を目指した帝京を3安打に抑えて完投した。優勝した一昨年以来の決勝進出を決めた。決勝では3度目の優勝を狙う。

 【評】明徳は右横手の好投手鎌倉に10奪三振されるが、それを上回る怒とうの攻め。小技、大技、すきを突き、運さえも味方につけて13安打。先発田辺はこの日も好調で、七回を投げて11奪三振。鶴川にスイッチして、10―1として川之江を粉砕した。

 一回は森岡が左翼線にぽとりと落ちるラッキーな二塁打。一死二、三塁となり、4番筧は邪飛で助かり、その後に逆転の右越え三塁打。三回の山田の送りバントは一塁で微妙なタイミングだったが、カバーの二塁手がベースを踏んでおらず内野安打。さらにけん制悪送球の二、三塁の好機に森岡が一塁ゴロを打ち、野手がベースに飛び込んだが内野安打。二塁走者の沖田までが生還したのは見事。

 五回は森岡がおよぎながらも、右翼スタンドに3ラン。大会2本目で7―1とリード。六回も手を緩めず、沖田の中越え三塁打で2点。八回も山口三塁打、鶴川が左前打して追加点を挙げた。

 3日連投の田辺は組み立てが良く、緩急をつけたカーブ、スライダー、直球がさえた。一回のほかは散発2安打に抑え、全く不安のない内容。八回から救援の1年鶴川も見事な投球。無安打2奪三振で締めた。 (土居)

 やっと土俵に上がれる

 明徳・馬淵史郎監督の話 ツキがあるんでしょう。流れがいい方、いい方に来た。田辺がしっかり投げ、森岡、筧が返す、最高の形で勝てた。今までも上を目指してきたが、いくつも壁があり、苦い思いをしてきた。ついにという感じ。やっと土俵に上がれる。残りの気力を振り絞って、いいゲームをしたい。

 いつもの野球できなかった

 川之江・重沢和史監督の話 鎌倉は疲れはあったが、そんなに悪くなかった。序盤のミスにつけこまれ、ランナーがたまったところでヒットを打たれた。連続して記録に出ないミスが出た。いつもの野球ができなかった。打線は初回にいい形で先制できたが、それ以降は田辺君の変化球に的が絞れなかった。

 流れとらえ全力戦 昨夏、今春の教訓生かす

 昨夏は痛烈な当たりがことごとく正面を突き、本塁打1本で敗れた。今春センバツは相手監督自身が「奇跡」と驚いた連打に見舞われた。そんな風にそっぽを向き続けてきた甲子園の“神様”が、ついに明徳にほほ笑み始めた。

 初回に1点を奪われる嫌な展開。その裏、先頭山田は当たり損ね。だが、打球は高く弾んで内野安打。一死二塁で森岡は三塁後方への飛球。これも、追いかける野手陣の先、左翼線に白球は弾んだ。二、三塁で筧。速球に詰まり、三塁ベンチ前のファウルフライ。だが、三塁手と捕手が譲り合うように捕り損なった。“神様”がチャンスをくれたようだった。

 もう逃さない――。筧は難しい低めの変化球にも体の線は崩さず、ほぼ右手一本で技ありの一打。苦しい体勢でバットを払ったにもかかわらず、打球は右中間を深々と破った。逆転三塁打。“球運”を明徳ベンチに引きずり込んだ。

 1点でも多く取って田辺を楽にしたい。その思いが、馬淵監督に流れを変えかねないスクイズ指令を出させた。結果は2度とも失敗。だが、バントを空振りした田辺は直後の守りで2者連続三振など無安打投球。六回は山田が捕ゴロの失敗直後、沖田が走者一掃の三塁打。「点差じゃない。いかに流れを放さないか」。そう口をそろえる明徳ナインはミスをミスで終わらせず、流れを手放さなかった。

 気まぐれな野球の神様。ずっと捕まえているのは、至難の技。それは14度目の甲子園となる馬淵監督が、痛いほど知っている。4年前の夏。春夏連覇を狙う松坂擁する横浜を八回表まで6―0とリードした。しかし、八回に4点を奪われ、九回に逆転サヨナラ負け。

 「勝ったと思った瞬間に流れは逃げていく」。六回までに8点をリードしたが、鶴川をすぐに投入せず、田辺を七回まで引っ張った。

 決勝をにらめば、1球でも少ない方がいい。だが、そうしなかった。今春の福井商戦は田辺を“温存”して、初回に8失点。先を見て、転んだ。「1戦1戦、最後の試合だと思って全力で戦う」。馬淵監督は県大会からそう言い続けてきた言葉を地でいった。 (早崎)

 森岡 ラッキー安打で勢い 勝てる打撃に徹し5打点

【明徳義塾―川之江】5回裏明徳義塾無死一、二塁、森岡が大会第40号の3点本塁打を右翼スタンドに放つ(甲子園)  一回、明徳は早くも森岡の打席で一死二塁の好機。外野手は「森岡シフト」で深い。1―2からの1打は、やや詰まったものの左翼線に浅くふわり。レフトとショートが追うが、ラインぎりぎりにポトリと落ちるラッキーな二塁打。走者二、三塁となって、続く筧が難しい外角を“技あり”で右中間三塁打して逆転した。

 森岡は「自分のはヒットらしいヒットではなかったけど、調子いい時に出るヒットなんです。あれで乗った」と言う。4打数3安打5打点。あと三塁打が出れば、サイクルヒットの勢いだった。

 五回無死一、二塁は馬淵監督から「勝てるバッティングをしてこい」と指令を受けた。指令に徹し、筧につなごうとバットを短く持って打席に立った。低めのスライダーに体がちょっと泳いだが、右翼に高く上がった球は風にも乗り大会第40号。主砲の3ランで7点目。決勝進出をほぼ決めた。

 しかし、馬淵監督が評価するのは、2打席目の2打点を生んだ一塁内野安打。好投手鎌倉に内外と攻められながらも、計5度のファウルで粘る。馬淵監督は「その辺の打者なら1球でくるっと回って三振。あの球をあそこに持っていけるとは」。信頼する3番の技量を喜んだ。

 馬淵監督は常々、1、2番の山田、沖田や下位打者が出塁して森岡、筧が打つことを、攻撃の最大のキーに挙げていた。五回無死一、二塁の時、森岡に送りバントをさせても筧は歩かされると考えた。迷わずヒッティング。選手はこれに応える活躍を見せる。

 次はついに明徳悲願の決勝戦。そして全国制覇。打線全体も決勝に合わせるかのように調子を上げている。馬淵監督は「3、4番が当たるのは本当に心強い」と手応えを感じている。

 森岡は「智弁和歌山のどの投手が来ても、しっかり打ちたい」。頼もしい主砲がチームの勢いを引っ張る。 (土居)

 【写真】【明徳義塾―川之江】5回裏明徳義塾無死一、二塁、森岡が大会第40号の3点本塁打を右翼スタンドに放つ(甲子園)

 山田・沖田 大技小技で6得点 俊足コンビ1、2番

【明徳義塾―川之江】3回裏明徳義塾1死二、三塁、森岡の一塁への緩いゴロ(記録は内野安打)で三塁からまずホームインの山田=写真上=に続き、二塁走者沖田も一気に生還=写真下  準決勝で敗れた4年前。プロ入りした寺本、高橋両投手を擁したチームは「おれがおれが」という気持ちが強かったという。ことしの強みは、「個々の選手が自分の役割をきっちり果たしてくれる」と馬淵監督。中でも山田、沖田の1、2番で6得点。森岡の全打席に走者がいた。全国屈指の3、4番の7打点を引き出した。

 1番山田はサイドスローの鎌倉が苦手。だから、「打てないなら、ボールに食らいついていこう」。一回は高いバウンドの内野安打。三回は無死一塁で一塁前へ絶妙のバント安打。二塁手のカバーも遅れたが、50メートル6秒05の俊足で駆け抜ける。五回の左前打はバットの先っぽ。宣言通りの泥臭くて、貴重な3安打。六回はスクイズ失敗の捕ゴロ(走者本塁刺殺)で、二塁カバーがいないのを見て、一気に二塁を陥れた。

【明徳義塾―川之江】3回裏明徳義塾1死二、三塁、森岡の一塁への緩いゴロ(記録は内野安打)で三塁からまずホームインの山田=写真上=に続き、二塁走者沖田も一気に生還=写真下  2番沖田も負けていない。三回一死二、三塁の森岡の一塁内野安打で、二塁から本塁へ好走。「三塁を回って一塁を見た瞬間、いけると思いました」。ベースに飛び込む野手の動きを見逃さなかった。山田、沖田ともに甲子園で本塁打を打ち、長打力がある。しかし、打てない時にいかに点を取るか――。馬淵監督が与えてきたテーマを第一に考え、自分の仕事を果たした。

 「エースが投げ、中軸が打った。最高の形で決勝に進める」。そう話す馬淵監督が、大技小技のできる1、2番コンビに手応えを感じている。秋の時点では、森岡の前に走者が出ず、筧が1番を打ったこともあったのだから。

 「3、4番が本当に頼りになるから、僕らは四球でもなんでも出ればいいんです」と山田は言い切る。打線の信頼関係が相乗効果を呼ぶ。 (早崎)

 【写真】【明徳義塾―川之江】3回裏明徳義塾1死二、三塁、森岡の一塁への緩いゴロ(記録は内野安打)で三塁からまずホームインの山田=写真上=に続き、二塁走者沖田も一気に生還=写真下

 決勝へ意欲満々

 決勝進出を決めた明徳義塾が、西宮市の宿舎に戻ったのは午後5時ごろ。入浴して川之江との準決勝の疲れを癒やした。

 夕食後、決勝に向けてのビデオを約30分間見たという。選手たちは口々に「早くやりたい」と、高ぶる気持ちを抑えきれない様子だった。

 準決勝でも本塁打を放つなど、打撃好調の森岡主将は「智弁和歌山は打つイメージが強い。打ち負けないようにしたい」と意欲満々だ。

 1年生の背番号「10」鶴川投手は、決勝の舞台に心が弾むようで「やっぱり投げてみたい」と元気に話した。

 明徳義塾・筧捕手(一回に逆転の2点三塁打)「うまく打つことができた。体が勝手に反応してくれた」

 明徳義塾・沖田左翼手(六回に2点三塁打)「ヒットは打てたけれど、この試合での自分の働きは、いまひとつだった」


お日様 「2002夏の高校野球 明徳義塾高情報」目次に戻る。

高知新聞表紙ページに戻る。

 
サイトマッププライバシーポリシーネット上の著作権新聞購読お問い合わせ