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2002年8月21日(水)<朝刊>
連投田辺 決勝に自信
田辺は準決勝も、前回と同じナイスピッチング。甲子園に来てから5試合。3日連投にもなったが、「投げる度に力が抜けて、真っすぐに球威が出た」と満足そう。捕手筧も「連投の割にしっかり投げていた。連投が意外といい時があるので」。
連投は基礎体力をつけ、1日100―200球の投げ込みを続けてきた成果だ。準決勝の登板は、前夜のミーティング後に馬淵監督に問われ、「いきます」と答えた。結果は、「低めに丁寧に投げられた。決勝に向けて自信が出来ました」と田辺。
11奪三振を奪ったが、「狙ってません。ただ、(川之江エースの)鎌倉君に三振を取られたので、取り返したかった」とにっこり。田辺は3三振したが、鎌倉からも3三振を奪い、負けず嫌いの性格がのぞいた。
決勝で投げれば4日連投となる。ここまで来たら、投げさせたいが、馬淵監督も悩むところ。「連投がきくタイプだが、4連投は田辺がいきたいといっても…。トレーナーと相談して、明日(21日)の状態で決めたい」と話していた。
【写真】3日連投となったが、一回1点を失った以外、1年鶴川にスイッチするまで散発2安打に抑えた明徳エース田辺
救援の鶴川 「80点ぐらい」
「決勝も投げる機会があれば、全力投球です」と八回からリリーフした1年鶴川。失策で1走者を背負ったものの、“パーフェクトピッチング”でベンチの期待に応えた。
七回の攻撃中に馬淵監督から登板を告げられ、「よっしゃ」と心で拳をたたいた。右翼に回った先輩エース田辺にベンチ横のカメラマン席の前で、「おれの所に打たすなよ。力を抜いていけ」と言われた。
鶴川は2回戦の青森山田戦で最後の1打者だけに投げ、抑えた。馬淵監督は大観衆の前で物おじしない性格に感心していた。そして、決勝に向けエース田辺を休ませ、残る2回を鶴川に経験を積ませた。田辺は連投。決勝で鶴川の出番も十分考えられる。
2度目のマウンドを「ストレートが伸びていた。80点ぐらい。後は緩急を使うことと、カーブのコントロール」と分析する余裕も。田辺に「ウイニングボールをやるよ」ともらい、1年投手は決勝へ意欲を燃やした。
決意の声
悲願の全国制覇まであと1勝。決勝戦を前にする明徳ナインの意気込みの声を集めた。
田辺 祐介投手 4連投でも、決勝も投げろと言われたら投げます。守備からリズムをつくって、準決勝の時みたいな試合をしていきたい。
筧 裕次郎捕手 今まで1戦1戦勝って上がってきたので、次も決勝と思わず、1つ勝っていく。できれば、優勝の報告をしたい。
山口 秀人一塁手 守りからリズムをつくって攻撃につなげる。サイドハンドの相手エースは、逆らわず右方向を狙って、自分の打撃をしたい。
今村 正士二塁手 これで最後。自分らの野球をして、悔いのないよう、勝っても負けても思い切りやるだけ。結果はおのずからついてきますよ。
梅田 大喜三塁手 まだ1年なのに決勝に残るなんて、夢のよう。3年生と試合できるのはこれが最後。少しでも貢献して、絶対優勝したい。
森岡 良介遊撃手 チームがやるべきことを徹底して準決勝を勝てた。ここまで来ると、みんなで決めていた優勝を絶対する。優勝旗を高知に持って帰る。
沖田 浩之外野手 一生懸命やる。結果は出てるけどバッティングの調子はいまひとつ。最後に納得のいくヒットを打ちたい。
山田 裕貴外野手 相手はいい打者ばかり。田辺に疲れもあるので、守りでもり立てる。出塁して大量点のきっかけをつくりたい。
泉元 竜二外野手 いつも通りの野球で絶対優勝する。甲子園に来てから当たりが出てないけど、最後にガツンと一発いきたい。
鶴川 将吾選手 準決勝のマウンドは前よりいい感覚でした。決勝の先発はないと思うけど、3年生と最後の試合。みんなで笑いたい。
池田 直也選手 実感がわかない。小さいころテレビで見た決勝に出るのが信じられない。足を生かし、かき回してホームにかえってくる。
竹内 一真選手 ここまできたら野球部118人の力を合わせて優勝します。相手は投打ともいいんで気持ちで負けず、監督さんを男にするぞ!
松岡 力也選手 優勝をみんなで勝ち取りたい。左投手が出てくれば、出番があるかもしれない。出れば一発大きいのを狙う。
台 義明選手 最後の試合も、誇りを持ってランナーコーチするつもりです。センバツから帰って全然負けてないので、このまま突っ走りたい。
藤井 宏次選手 一塁コーチの役割はもちろん、後輩がミスなんかしたとき委縮しないよう、すぐに声をかけてやりたい。全員の力で勝ちます。
兼次 裕太選手 全員の心を一つにして、全国制覇したい。ブルペンで受けていて、田辺の球はまだ切れがある。決勝戦も大丈夫。
佐藤 翔太スコアラー これが3年間の集大成。自分から積極的にアドバイスして、チームの力が一つになるよう、できるだけのことをしたい。
【写真】ついに来た決戦前夜、宿舎で連戦の疲れも見せず、笑顔ものぞかせる明徳ナイン(西宮市の旅館志ぐれ)
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