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2002年8月21日(水)<朝刊>
決勝見どころ 明徳打線VS下手投げ
智弁和歌山の先発は、ベテラン高嶋監督なら奇策は採らず、準決勝と連投になってもよほどのことがない限りエースを立てるだろう。その田林投手は下手投げ。明徳は3回戦と準決勝いずれも横手投げエースを攻略したが、その2投手と球筋は同じようで異なる。バットスイングが下から出るようなら、準決勝の帝京戦でフライアウトが19個数えた田林の術中にはまる。
ただ、明徳には川之江戦で運も呼び込んだ「走力」がある。田林は果敢に内角を攻めてくるだろうが、死球もある。走者を背負って、決め球のスライダーが甘く入ってくるのを、好調の明徳打線が見逃すはずはない。
智弁和歌山打線には優勝した一昨年チームほどの豪打はない。その優勝メンバーだった4番岡崎が今大会通算打率3割台、5番西村は2割台。相手の厳しいマークを受けての結果とはいえ、同じ状況の明徳・森岡、筧と比べると低い数字がいまひとつの調子を物語っていそうだ。
それで言えば、3日連投にも疲れが全くのぞかなかった明徳エース田辺を智弁和歌山が簡単に打ち崩せるとは考えにくい。ただ、下位打線もしぶとい智弁和歌山。田辺にすれば、帝京戦で本塁打の6番北野、それぞれ2安打の嶋田、堂浦の1、2番を主軸よりも注意したい。
両チームとも高い優勝への意欲が集中心となって準決勝では一方勝ちした。点差が開いてもバントで得点圏に走者を進める手堅さも同じ。連戦の疲れが嫌でも出る中盤から終盤にかけて大きなヤマが来るのでは。そこで流れを取りこもうと、しのぎ合う見応えのある試合になりそうだ。
全力を出し切る
馬淵史郎監督の話 智弁和歌山は高嶋監督の下、よく鍛えられている印象です。田辺、鶴川もある程度の失点は覚悟しないといけない。こちらが打てなければ、勝負にならない。相手先発は左投手じゃなく、田林君か本田君で来るのでは。強打帝京が抑えられたのだから、簡単には打てない。いよいよ最後、全力を出し切りたい。
当たって砕けろ
智弁和歌山・高嶋仁監督の話 決勝は普段通り、伸び伸びやらしたい。(本田らほかの投手もいるが)エース田林もここまで来たら、連投などとは言うとられん。当たって砕けろです。四国は4強に2チーム出たが、持っている以上の力を出してきた。選手には精神的にも負けるな、肉体的にもへばるなよと言います。
高知―和歌山 対決は史上初
智弁和歌山と明徳義塾が日本一をかけて対決することになったが、夏の選手権大会の決勝で和歌山県勢と高知県勢が顔を合わせるのは初めて。春の選抜大会では1977年に箕島が3―0で中村を下して和歌山の1勝。
春夏を通じて初めて決勝に進出した明徳義塾に対して、智弁和歌山は夏は97年、2000年と2度決勝に進み、いずれも優勝している。
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