|
2002年8月14日(水)<朝刊>
主砲森岡が特打ち 青森山田戦へ追い込み

甲子園の明徳義塾ナインは13日、西宮市の津門中央公園野球場で打撃中心の練習。主砲森岡は練習の最後に特打ち、エース田辺はブルペンで好調さをアピールした。
この日も次戦の相手、青森山田の左腕笹川を想定し、左投手でフリー打撃。笹川は直球が120キロまで、カーブは100キロ程度の軟投派。速い球に慣れる明徳打線だが、早くも想定2日目で緩い球を引きつけ、弾き返した。ノックでもナインの体の切れは良く、併殺プレーなどに軽やかなステップを見せた。
森岡には馬淵監督が付き切りで指導。練習の最後に、70球近い特打ちを行った。基本を取り戻そうと竹バットで打った森岡は、「最後はいい感触が戻ってきました」と2戦目に意欲を見せる。
右腕田辺はブルペンで変化球も交ぜ、約30球の軽い調整ピッチング。1回戦から2日空けて、球の切れは良く好調さを持続。馬淵監督は「えいわ、行けるで」と手応えをつかんでいた。
【写真】併殺プレーなど、ノックでもナインの動きは軽やか(西宮市の津門中央公園野球場)
エース田辺も好調 「山田の1番注意」

「もう当たるなよ」と先輩に言われたという。エース田辺にとっては、3大会目の甲子園マウンド。昨夏は習志野戦で右ひざに死球、今春のセンバツは福岡工大城東戦で右手指に死球を受けた。
2回戦進出を決め、「今度は最後(の試合)まで投げ抜く。竹内、鶴川の出番はありません」ときっぱり。穏やかな顔に似合わぬ強い言葉は、エースの意地と、過去2回の悔しさからに違いない。
センバツのメディカルチェックで、上半身の弱さを指摘された。それから筋トレを行い、ベンチプレスのウエートが10キロ余り増えた。最速141キロと速くなった直球の原因を、田辺はこの鍛錬と見る。
もう一つ、球威が増したことで、配球に幅ができた。また、捕手筧は「春から落ち着いて投げられだした」とも言う。センバツまでは得点されるとカッカした。「冷静になれたのは、これまでの練習と経験」と自信がのぞく。
馬淵監督は「田辺は連投がきく」と言う。2回戦は中4日空き、当然、田辺先発になるだろう。青森山田について田辺は、「1番打者に注意する。3、4番は荒いんで、力勝負に行って、もし打たれたら大きい。真ん中には放らない」と組み立てを描く。
1回戦は立ち上がりこそ2四球を出したが、カーブと球威で押し、酒田南打線に付け入るスキを与えなかった。万全の調整で臨んだ甲子園。2戦目の好投が楽しみだ。
【写真】万全に仕上がる田辺。アップでの表情も明るい(西宮市の津門中央公園)
|