|
2002年8月6日(火)<朝刊>
第3日に酒田南(山形)と対戦
8日に開幕する第84回全国高校野球選手権大会(14日間・甲子園)の組み合わせ抽選会は5日、大阪市北区のフェスティバルホールで行われ、県代表の明徳義塾は4年連続5度目出場の酒田南(山形)と大会第3日第3試合の1回戦で対戦することになった。
今春の選抜大会で優勝し、史上6校目の春夏連覇を目指す報徳学園(兵庫)は1回戦で強豪、浦和学院(埼玉)と当たる。
49代表校中、37人の主将が希望した選手宣誓は抽選で初出場の桐光学園(神奈川)の船井剛主将に決まった。
開幕試合は中部商(沖縄)―帝京(東東京)の顔合わせ。春の準優勝校、鳴門工(徳島)は日大東北(福島)と、昨春優勝の常総学院(茨城)は宇部商(山口)と、創部2年目で初出場の遊学館(石川)は桐生商(群馬)と対戦する。
この日の抽選で3回戦までの対戦が決まった。準々決勝の組み合わせ抽選は大会第11日の第1試合終了後、準決勝は同12日の第1試合終了後に甲子園球場で行われる。
【写真】第3日第3試合の1回戦での対戦が決まり、決意新たに握手する明徳義塾・森岡良介主将(左)と酒田南・乙坂祐介主将(大阪市北区のフェスティバルホール)
絶対優勝したい
明徳義塾・森岡良介主将の話 チーム状態は上向きだ。守り勝つ試合をしたい。打つ方でもチームプレーに徹する。(主将として)試合までにバント処理など細かいプレーをチーム全体に徹底させるつもりだ。最後の甲子園だから、絶対に優勝したい。
接戦に持ち込む
酒田南・乙坂祐介主将の話 センバツ1回戦(鳴門工)と同じ四国勢。常連校なので胸を借りるつもりでやる。これからビデオなどを見て、戦い方を研究したい。県大会は耐えてしのいだ試合が多かったので、甲子園も接戦に持ち込み粘り強くやりたい。
自分の力出せれば
明徳義塾・馬淵史郎監督の話 相手も甲子園の常連校。甲子園での試合を見た限り、よく打つ印象がある。昔の山形のチームというイメージは通用しないだろう。自分たちの力を出せれば、いい試合はできる。調整ミスをしないよう引き締めたい。
捨て身でぶつかる
酒田南・西原忠善監督の話 明徳は強豪中の強豪。投打ともにスケールが大きく、ち密さを兼ね備えたチーム。捨て身の覚悟で、開き直り思い切りぶつかる。こそくな手段は通用しないだろうから、県大会と同じようにつないで、チャンスをものにしたい。
既に試合モード
本抽選の“1番バッター”は明徳の主将森岡。かなり緊張した表情だが、「19番」と元気に読み上げると、抽選板に最初の札が掛けられた。1回戦の相手は東ブロックの24校のうちの1チーム。明徳はセンバツ8強の注目校だけに、中ごろで酒田南が引き当てると、オーと歓声が会場に響いた。
昨年から選手宣誓は立候補制。ことしは37校の主将が立候補したが、森岡はぴくりとも動かない。普段は積極的にチームを引っ張る森岡だが、この大役ばかりは「絶対にいや」。それでも、尻込みではなく、「試合に気持ちを集中させたいから」と頭の中は既にゲームモードだった。
右腕中心に堅い守り 強打ないが攻めにリズム 酒田南の横顔
夏の甲子園は4年連続5度目の出場になるが、白星はまだ一昨年の1勝だけ。昨夏は2回戦から出て、平安に2―4で敗れた。今春のセンバツにも出場したが、1回戦で準優勝の鳴門工と対戦し、5―7で敗れた。
県大会では派手さはないものの、守りのチームカラーを出し、走者を抱えながらしのいだ。攻めでは少ない好機を確実にものにした。決勝はライバル羽黒と対戦し、13安打5盗塁で小刻みに得点。7―3で、県代表の座を守った。
投手陣は右腕小林が2試合に10イニングス投げ、7安打7奪三振で3失点。スライダーの切れがいい。センバツで先発した右腕伊藤は安定感があり、3試合17イニングスを投げ4失点。同じく右の長谷川も130キロ後半のストレートを投げ、14イニングス3失点だった。
チーム打率は3割1分1厘。打線は飛び抜けた強打者はいないが、クリーンアップの長谷川、金本、塚部が振れている。これに、出塁率の高い1番須田が絡む。盗塁や犠打など、小技を交えた攻撃を試みてきそうだ。
県大会後は日程的に余裕があり、地元で調整して3日に宿舎入り。今夏、山形の夏は暑く、兵庫の暑さも気にならないという。ただ、春以降にけが人が多いのを懸念。2年エース小林も腰に不安があり、県大会で登板は少なかった。西原監督は「けが人がおり、もっと後の試合が良かったが、決まった以上は日程に向け調整していく」と話す。
明徳を一枚二枚も上と見るが、「夏の大会は何があるか分からない。全力で食らいついていく」とナインは初戦に集中している。
【写真】切れのよいスライダーが武器の酒田南の2年エース小林
|