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2000年8月11日(金)<朝刊>
“打”取り戻すぞ 明徳始動 PL戦へ2時間打ち込み
甲子園の明徳義塾ナインは十日、明石市の三菱重工神戸二見グラウンドで練習。九日の専大北上(岩手)戦では、わずかにヒット6本。エース三木田の右腕に頼った打線はPL学園戦に向けて、本来の“打”を取り戻そうと懸命の打ち込みを行った。
「1勝」を手に入れてからまだ17時間。勝利の喜びよりも選手は「情けないバッティング」(清水)で頭がいっぱい。午前九時半に始まったフリー打撃は約2時間。守備練習はなく、ひたすら打ち込んだ。
「一、二日で急に良くなったりしません。まだ(PL戦まで)五日あるので、休ませても良かったが」と馬渕監督。体の切れを保たせるためと、気持ちを次戦に向けて切り替えさせるための打ち込みを強調した。この日は宮岡部長が厳しい口調。「楽をして打とうとしている。楽しても強く打てないと駄目。ワンポイントのラッキーパンチを期待してもこれからは良い投手ばかり。勝てないよ」。名指しの注意が続いた。全体にバットのヘッドが下がり、遠回りするのが気になるようで、「とにかく上からバットを振ること」(馬渕監督)。
右腕三木田はノースロー。ひたすら外野フェンス沿いを走った。増田は50球。低めの制球に気を付けた投球はまずまずだが、前日の三木田の好投が目に焼き付いているのか、「まだまだ(球の走りが)納得いかないです」と表情を引き締めた。
ナインは午後は完全休養。甲子園に足を運んで約2時間、試合を見学した。
【写真】打ち込み後のダウンの動きもはつらつ―。「1勝」後の表情は明るい明徳ナイン(明石市の三菱重工神戸二見グラウンド)
元主力が打撃投手
十日の練習会場、三菱重工神戸の二見グラウンドでは、見たことのある顔がグラウンド整備をしていた。
今春卒業したばかりの倉繁。俊足堅守のショートで、もちろん甲子園でも活躍。プロ指名もあると言われた好選手だ。「元気でやっているか」。馬渕監督、重兼コーチらスタッフから声を掛けられ、直立不動で「はい」。体がひと回り大きくなった感じだが、遊撃の控え。「スピード、パワー…。社会人は高校とはレベルが違う。まだまだ駄目です」と近況報告。
高校時代には140キロ近い速球が投げられた倉繁だけに、宮岡部長から声を掛けられ急きょ、バッティング投手を務めた。「今(打線は)下り坂でしょう。でも何とかするのが明徳の伝統。大丈夫ですよ」。平成十年センバツ準々決勝で敗れ、自らも悔し涙にくれたPL学園への“リベンジ”を、かわいい後輩たちがやってくれると太鼓判を押した。
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