99年7月4日(日)<朝刊>
県大会組み合わせ決まる 初戦で明徳−土佐
十八日に春野、高知両球場で開幕する第八十一回全国高校野球選手権県大会の組み合わせ抽選会が三日、岡豊高で開かれ、対戦相手が決まった。シード校は1位から順に明徳義塾、岡豊、高知、中村。大会最多の33校となった関係で、1回戦が大方商−高知東の1試合だけ。ほとんどが2回戦が初戦となる。第1シードの明徳義塾と県体(2校優勝)を制した土佐の初戦が最大の注目だ。
昨年センバツから四季連続の甲子園出場を目指す明徳義塾と土佐は、昨年秋季大会の準々決勝で対戦。この時は5点差を終盤に追い付いた明徳が延長十二回でサヨナラ勝ちしている。今回も明徳左腕増田と土佐エース上治が持ち味を出した好ゲームが期待できる。明徳ゾーンではやはり初戦で対戦する伊野商、清水がともに県体八強の実績がある。
第4シード中村のゾーンは、県体八強の高知高専、春季四強の追手前などが中村としのぎを削る。
下ゾーンでは四十九年ぶり復活出場の高知農が第2シード岡豊と初戦で当たった。初戦で対戦する宿毛、窪川はどちらも秋季大会八強でまとまりのある好チーム。ほかに春季八強の須崎、高知東もいる。
第3シード高知のゾーンはノーシードの高知商の両校が抜け出ており、ともに勝ち上がれば準々決勝でライバル対決だ。
大会は二十七日まで九日間で、準決勝前の二十五日は休養日。選手宣誓は中芸の松崎正成主将に決まった。
因縁の巡り合わせ
ともに「当たる予感がした」と明徳馬渕、土佐三木両監督。初戦でぶつかる両校の最近の組み合わせは因縁めいている。
決勝で対決し、延長の末明徳が甲子園行きを決めた平成八年。翌九年にはいきなり開幕戦でまみえ、明徳がコールド勝ち。そして昨年秋の準々決勝、延長の大接戦は、またも明徳が制した。
「『甲子園を狙うなら、いつかは対戦する相手』と言いたいところだが、正直、当たりたくない相手。去年の秋に苦しんだからと言うより、やはり『夏』で怖いのが土佐のような伝統校なんです」と馬渕監督は渋い表情。一方の三木監督は、「去年の秋のこともあるし、選手は悔しい思いをしている。どうせ当たるなら、体力的にも初戦がよかった」。実績では明徳が大きく上回るが、気分的には挑みかかる土佐が上位に位置しているようにも見え、対照的だった。
屈辱をばねに誓う
伝統校の高知商が、夏の大会では平成五年にシード制が復活して以来、初めてのシード漏れとなった。昨秋、今春といずれも2回戦でそれぞれ明徳、高知に敗退。ポイントを伸ばせなかったのが響いた。
高知商は夏の甲子園に過去二十一度出場。二年前に藤川球児投手(現阪神)らを擁して夏の代表となってからは、春夏とも甲子園から遠ざかっている。
“屈辱”のノーシードだが、組み合わせが決まった後は「一戦一戦力を付けて頑張りたい」と正木監督もそれほど気にしていない様子。乾主将も「“受けて立つ”という気持ちがなくなる分、こっち(ノーシード)の方がよかった」と、“屈辱”をばねに頂点を目指す。
【写真】史上最多の33チームが参加して対戦相手を決めた第81回全国高校野球選手権県大会の組み合わせ抽選会(岡豊高)