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2000年8月2日(水)<朝刊>

明徳 土壇場で底力 土佐悔し、あと一歩

<明徳義塾−土佐>9回表明徳義塾1死満塁、清水が右中間に走者一掃の二塁打を放ち3−2と逆転に成功する。投手合田、捕手植野(春野球場)  明徳が六季連続の甲子園へ―。第八十二回全国高校野球選手権県大会最終日は一日、春野球場で明徳義塾−土佐の決勝を行った。雨による決勝順延で代表校決定が全国で最後の49校目となった決戦は、明徳が九回4点を挙げて4−2で逆転勝ちした。明徳は三年連続七度目の県代表。甲子園出場は、春のセンバツと合わせ六季連続、通算十五度目。

 【写真】<明徳義塾−土佐>9回表明徳義塾1死満塁、清水が右中間に走者一掃の二塁打を放ち3−2と逆転に成功する。投手合田、捕手植野(春野球場)

 明徳“奇跡”つかむ 甲子園常連ナインに涙

 エース三木田の最後の1球はこん身の速球だった。土佐の一番栗田のバットが空を切ると、馬渕監督は右手を突き上げて一塁ベンチから飛び出した。普段のクールな姿をかなぐり捨てて、勝ちを心から喜んだ。優勝監督インタビューは涙で言葉が途切れた。それほど苦しく、またうれしい三連覇だった。

 何度三塁に走者を進め、また何度三塁に走者を背負っただろうか。ギリギリのゼロ行進。重苦しい空気。途中、晴れ間ものぞいたグラウンド、たれ込めた厚い雲から雨が落ちてきたのは、八回裏だった。二死一、三塁から五、六番に連続タイムリーの2失点。四番を敬遠してまで阻止にかかった点を許した。

 残りは九回だけ。円陣を組んだ。「このまま負けられるのか。お前らの代で(甲子園出場が)切れていいのか。奇跡はおきるぞ」と馬渕監督。「相手投手は二年生。必ず勝ちを焦る。こちら以上に緊張している」と付け加えても、選手にハッパをかけるしか手はなかった。

 一年生森岡が内野失策で出た。一番田窪が左前打で続いた。無死一、二塁。「送りバントはないぞ。左中間に向けて、思い切り行け」。馬渕監督はベンチ前で主将田山の肩を抱くようにして言った。控えの北西がもう一度田山のもとに駆け寄ったとき、田山の心は決まっていた。「任せとけ」と言わんばかりに北西の胸をドンと突いた。

 願いを込めた打球は反対方向に飛んだ。それでもライト前にポトリ落ちた。「苦しいこと、うれしいことが頭の中をぐるぐる駆け回った」。田山は一塁に駆け込みながら涙があふれた。四番清水の走者一掃の逆転二塁打は「みんなが、僕にくれたチャンス。自分の力を全部出し切ろう」と誓った気持ちがバットに乗り移ったようだ。田山は泣きながら逆転のホームを踏んだ。何度甲子園に出ていても、「最後の夏」への熱い思いはだれにも負けない。その時、センター後方に、また青空が広がった。(土橋

 夢目前、最後に力尽きる 土佐

 終盤八回に2点先制し、十一年ぶりの夏の甲子園を目前にした土佐応援席は、何度もピンチをしのいできた二年生エース、合田の右腕に声援を送った。三、七、八回の勝負どころで明徳打線を抑え、八回まで5安打0点。今度もと期待した。

 「2点で勝てるという意識はなかった」と言う合田だが、気持ちは楽だった。しかし、体は疲れて甘い球が多くなっていた。切らねばならなかった先頭森岡が失策出塁。上位に回り田窪、田山に連打を許して無死満塁のピンチ。

 次の木下は外角ボール球のスライダーを振らして三振。土佐バッテリーは「中盤から球が行かず、甘くなっていたけど、明徳打線が打ち損じてくれていた」。迎えた四番は4打席無安打ながら怖い清水。1球目は外角でファウル。2球目はチェンジアップが低くボール。3球目は外から中に入るスライダーで、捕手植野が「甘い」と思った瞬間、右中間二塁打され3失点で逆転された。合田は「頭の中が真っ白になった」と振り返る。続く松浦にも左中間二塁打を浴び、決定的な追加点を与えた。明徳の集中打の前に力尽きた。

 合田は左右打者の内角へのコントロールが良く、外角も生かして丁寧な配球に気を配った。主将の町田は「合田はマウンドで落ち着きがあるので心配ない」。それでもエースを励まし声を掛けた。三木監督は「合田は上出来で百点だった。最後は投げ急いだところもあったが、私がもっと指示していれば…」と九回を悔やんだ。

 合田は「三年生に申し訳ない」。町田は「合田には今までの経験を生かして、新チームを引っ張ってほしい」。植野も「体力をつけて甲子園を狙ってほしい」と後輩に期待する。

 雨にたたられた大会。試合終盤や閉会式も小雨が降り、勝利を目前としていた土佐の涙と重なった。合田は「秋を目指して新チームで投げ勝ちたい」と、目をはらしながらも次の目標を見据えた。(土居

 2点で開き直れた

 明徳義塾・馬渕史郎監督の話 選手の力を信じていたが、本当に苦しい試合だった。八回に(1点ではなく)2点取られ、開き直れた。(9回の逆転は)送りバントもエンドランもない。あとはみんなで…。土佐に負けない集中力を発揮してくれて、うれしい。六季連続代表として恥ずかしくない試合をする。

 勝ち意識し硬くなる

 土佐・三木一宏監督の話 八回の2点で勝ちきれるとは思わなかったが、選手は勝ちを意識したものがあったと思う。こういう舞台では仕方ないが硬くなった。勝てるなら小差の接戦と思っていたので、土佐のペースで試合が進められた。選手はよくやった。九回逆転は明徳の力が一枚上だったということです。


2000年7月31日(月)<夕刊>

決勝戦また雨で順延

 三十一日、春野球場で行われる予定だった第八十二回全国高校野球選手権県大会最終日、明徳義塾−土佐の決勝戦は、雨によるグラウンドコンディション不良のため二日連続で中止。八月一日に順延となった。


2000年7月31日(月)<朝刊>

「恵みの雨にしたい」 明徳、土佐 ゆったり調整

台風6号の影響もあり夜来の雨で水のたまった春野球場。平成9年以来の決勝の順延になった(30日午前10時50分ごろ)  三十日、春野球場で行われる予定だった第八十二回全国高校野球選手権県大会最終日、明徳義塾−土佐の決勝は台風6号の北上に伴う夜来の雨でグラウンドコンディションが不良、大会本部は今後の天候回復の見通しが立たないとして午前十時、中止順延を決めた。両チームとも、荒れ模様の天気を予想していたようで、「恵みの雨にしたい」とゆったり構えて調整した。

 六季連続甲子園まであと1勝の明徳は午前九時から学校の専用球場で練習。三十分の入念なウオーミングアップからフリー打撃。雨は降ってこないが、「試合があってもなくても予定通りの練習」(馬渕監督)。出発予定三十分前の十時に「中止順延」の連絡を受けた。ノックを交え、結局約二時間半、屋外で汗を流した。三木田、増田両投手の投球練習はなし。午後はビデオで準決勝の高知商−土佐戦をチェック。馬渕監督は「最後の1試合。良いグラウンド状態でできるに越したことはない」と順延は気にしていない様子。

 四年ぶりの決勝に臨む土佐は午前十一時から春野運動公園屋内練習場で約二時間、軽めの練習。準決勝では終盤八、九回に6点差をひっくり返す大逆転で高知商を下した。最高の勝ち方の勢いを決勝に持ち込みたかったはずだが、「十分力のあるチーム。水を差されたという感じはない」と三木監督。一戦一戦、チームが乗ってきている手ごたえをつかんでおり、「合田も休めるし、良い方に考えている」。明徳同様、投球練習はなく、ウオーミングアップのあと、左右のバッティング投手で、フリー打撃を行った。

 決勝の順延は平成九年以来。三十一日、春野球場で午後一時プレーボールだ。

 【写真】台風6号の影響もあり夜来の雨で水のたまった春野球場。平成9年以来の決勝の順延になった(30日午前10時50分ごろ)


2000年7月30日(日)<朝刊>

決勝戦見どころ 明徳打線VS土佐合田

 明徳−土佐の決勝対決は平成八年以来、四年ぶり二度目になる。明徳打線を土佐の二年生エース合田がどこまで抑えるかがポイントだ。

 明徳は難敵にリードを許しても慌てない。特に宿毛戦はその地力を印象づけた。一、二回に計3点を失ったが、途中登板の右腕東を捕らえた。準々決勝、清水戦で見せた一試合5本塁打の長打力だけではなく、時に足を絡め、またバントも確実に決める。三木田、増田両投手の勝負どころを心得た投球。五季連続甲子園はだてではない。

 一方の土佐は最も厳しいゾーンを勝ち抜いた勢いがある。初戦高知、準々決勝室戸では合田が好投。高知商との準決勝では不調のエースを救う集中力のある攻め。0−6の劣勢を八、九回でひっくり返した。一番栗田、四番植野が軸の打線だが、試合ごとにヒーローが変わっている。大会が進むにつれ、ナインがどんどん乗ってきた。

 右横手の合田に対して、明徳は田山、清水、松浦ら主力は左。合田は高知商戦で後半見せた左打者への内角攻めが出ないと苦しい。明徳は、土佐が大舞台で発揮する伝統的な集中力を警戒しなくてはならない。明徳投手陣も万全ではない。土佐は先取点を奪い、プレッシャーをかけたい。合田が前半を抑えたら、もつれる。

 四年前は延長十三回の死闘を明徳が制した。それ以後、明徳は九年夏に高知商に敗れた以外、すべての甲子園を手中にした。いわば“黄金時代”の幕開けの決勝だった。一方の土佐はその後、夏三年連続初戦負けの辛酸をなめた。心身ともに充実した、レベルの高い決勝を期待したい。(土橋

 三十日、春野球場で行われる予定だった第八十二回全国高校野球選手権県大会最終日の決勝は雨のため中止。三十一日に順延となった。


2000年7月28日(金)<夕刊>

準決勝 雨で順延

 二十八日、春野球場で行われる予定だった第八十二回全国高校野球選手権県大会第八日の準決勝2試合は雨のため中止。二十九日に順延となった。


2000年7月28日(金)<朝刊>

準決勝展望 明徳VS宿毛、土佐VS高知商

 第八十二回全国高校野球選手権県大会第八日は休養日を挟んだ二十八日、春野球場で準決勝を行う。ベスト4は第1−3シードの明徳義塾、高知商、土佐と、ノーシードながら右腕東を擁する宿毛。実力上位校の進出でハイレベルの戦いが期待できそうだ。

 6季連続甲子園まであと2勝とした明徳に宿毛が挑む。両チームは昨秋の四国秋季大会県予選代表決定戦で対戦、明徳が東を4回KO、23−1で大勝した。明徳の強力打線と最後の夏にかける宿毛のエース東の対決が見どころ。

 東は今大会、三回戦の西土佐戦を除く2試合に登板。18回投げ3失点(自責点2)。被安打8で、長打は安芸戦の三塁打1本だけ。奪三振24で四死球7。昨秋に比べて格段に安定感が増した。明徳打線は伊野商戦10、須崎工戦11(八回)、清水戦20(五回)と二けた安打で、うち17本が長打。特に準々決勝の清水戦では1イニング4本塁打、一試合5本塁打と、それぞれ県記録を塗り替えた。

 東はこの2試合、明徳戦を意識した投球で、スライダー以外の変化球はほとんど使っていない。中村戦で見られたような抜けた高めの球を明徳は見逃してくれない。ただ、明徳打線も外角低めに速球、スライダーが決まれば、そうそう連打は出せない。試合の流れや駆け引きを熟知した選手がそろっているだけに、ドラッグバントなど足を絡めた攻めも試みるだろう。もし、東が精神的にまいれば、明徳の一方勝ちの可能性もある。明徳の先発はこれまで増田、三木田、増田。順番なら三木田だが、いずれが先発でも、宿毛に大量点は厳しいだろう。当たりの出てきた一番山崎がカギを握るが、先取点を挙げ、流れを取り込みたいところだ。

 高知商−土佐は平成五年決勝以来七年ぶりの顔合わせ。伝統校同士の意地と意地がぶつかる一戦は高知商「左」打線と土佐の右横手エース、合田の対決が見もの。

 合田は3試合すべてに登板して自責点ゼロ。初戦の高知を3安打完封、高知南戦は一回途中リリーフで5回3分の1を投げ2安打。室戸戦も3安打1失点。二年生ながら冷静な投球で長打を1本も許していない。対する高知商は先発長友を含め6人の左打者が並ぶ。安打はこれまで3試合とも大月戦11(五回)、中芸戦11、岡豊戦13(五回)と二けただが、中軸にまだ本来の力強さが出ていない。

 合田はうまくボール球を振らせているが、相手は気の抜けない打者ぞろい。ある程度の失点は覚悟しなければならない。辛抱強く投球を組み立てられるか。高知商は大振りすると合田の術中にはまりかねない。岡豊戦で見せたような足攻めも必要だ。土佐がシード校中最も厳しいゾーンを勝ち上がったのに対して、高知商は中芸戦で苦しんだものの、組み合わせに恵まれた。チームの勢いをつかんでいるのは土佐。土佐打線がまずまず振れているだけに、高知商投手陣の出来もカギ。3試合連続先発の長友を軸に中越、西原、森本昌、未登板の抑えのエース加藤まで総動員でくい止めにかかるだろうが、継投時期もポイントになる。(土橋


2000年7月21日(金)<朝刊>

高校野球県大会が開幕 甲子園目指し33校が熱戦

2000年という区切りの年の甲子園出場目指して、33校が参加した第82回全国高校野球選手権県大会開会式(春野球場)  第八十二回全国高校野球選手権県大会は二十日、春野、高知両球場で開幕。今世紀最後の甲子園県代表目指した熱戦が始まった。

 午前九時、開会式は快晴の春野球場でスタート。高知西高吹奏楽部の演奏に乗って、昨年優勝の明徳義塾を先頭に出場33校が元気いっぱいの入場行進。

 式では野町幸一・県高野連会長が「高校野球は夢とロマンにパワーが必要。ひたむきプレーで若い力を燃焼させてほしい」と激励。橋本大二郎知事らの祝辞にこたえて、須崎工の寺村優二主将が「記念すべき二十世紀最後の甲子園出場を目指して最後まで正々堂々、戦い抜きます」と力強く選手宣誓した。

 引き続いての開幕試合、城山−高知高専戦で、室戸のマネジャー山本美智さんが始球式を行い、十日間の熱い戦いの火ぶたを切った。

 【写真】2000年という区切りの年の甲子園出場目指して、33校が参加した第82回全国高校野球選手権県大会開会式(春野球場)


2000年7月20日(木)<朝刊>

甲子園目指し33校 県大会きょう開幕

開幕を待つ春野球場。各チームが割り当て練習で最後の調整に励んだ  第八十二回全国高校野球選手権県大会は二十日、春野、高知両球場で三十三校が参加して開幕する。県勢初の6季連続甲子園のかかる第1シード明徳義塾に高知商、土佐、高知東の2−4位シード校がどこまで迫るか。ノーシードながら好投手を擁する伊野商や宿毛、高知、室戸も上位をうかがう。今世紀最後の甲子園県代表を目指して、序盤から白熱した好ゲームが期待される。

 大会前日の十九日まで春野、高知両球場では割り当て練習が行われ、各チームとも最終調整。初戦の対戦相手を想定しながらシートバッティングや守備練習にたっぷり汗を流した。同日午後三時半からは開会式のリハーサルも行われた。

 二十日は午前九時から春野球場で開会式を行ったあと、十時から城山−高知高専で開幕。別表日程の一、二回戦5試合が行われる。

 【写真】開幕を待つ春野球場。各チームが割り当て練習で最後の調整に励んだ


2000年7月19日(水)<朝刊>

全国高校野球県大会あす開幕 明徳一番手揺るがず

 第八十二回全国高校野球選手権県大会は二十日、高野連加盟33校すべてが参加して春野、高知両球場で開幕する。県勢初の六季連続甲子園を狙う第1シードの明徳義塾がやはり優勝候補の筆頭。高知商、土佐、高知東のシード校が続くが、シードを外れた伊野商、宿毛、高知、室戸も好投手を擁している。今世紀最後の甲子園代表はどこか、大会を展望する。組み合わせは別表の通り。

 明徳は甲子園のかかった夏秋の県大会は平成九年秋季大会決勝で高知商に敗れたのを最後に現在18連勝中。田山、清水、松浦ら長打力と機動力を併せ持った選手が並ぶ打線は全国レベル。ただ経験豊富な三木田、増田の両投手はいるものの、内野守備に不安を残す、どちらかと言えば攻撃型チーム。

 明徳の初戦の伊野商は春季大会準優勝校。大会を通した戦いを占う試合になる。伊野商の窪内、三宅両右腕をどう捕らえるか。伊野商打線も上位に力があり、右の三木田、左の増田、どちらが先発しても無傷とはいくまい。これを勝ち上がると準決勝までは楽に行けそう。

 高知東(第4シード)のゾーンでは大会屈指の右腕東を擁する宿毛に注目。最速147キロの速球、130キロのスライダーは間違いなく全国級。ただ、東は昨年の秋季大会準決勝の4回10失点を喫した明徳戦以来、公式戦登板がない。精神的にもたくましさを増していると言われるが、これまであえて投げさせていないことが裏目に出る可能性もある。高知東は昨年大会から連続4大会四強。エース豊永を軸にまとまりの良さでは、宿毛をしのぐ。しかし、初戦の追手前と、3回戦での対戦が予想される中村は共に試合で集中力を出すタイプ。接戦が予想される。

 第3シード土佐は高知と初戦。大会序盤の好カードで、先取点がカギ。土佐は右横手投げ合田に投球の幅が出てきたのが大きい。足を絡めた攻めもあるが、バントで送って確実に点を狙うだろう。高知はシード制が平成五年に復活して以来、初めてのノーシード。エース池添の踏ん張りがすべて。188センチの本格右腕の不安定さが解消されているかどうか。勝者は準々決勝で昨年明徳を苦しめた室戸との対戦になりそう。将来性豊かな川越、細松両投手の出来によっては、室戸は「台風の目」になる可能性も十分。

 第2シードの高知商は有力校では最も組み合わせに恵まれた。準決勝までは順当に勝ち上がりそう。長友、加藤を軸に継投で乗り切ることになりそうだが、甲子園を狙うには左打者六人を並べた打線の奮起が必要だろう。県体で32校の現チームで唯一、明徳に土をつけた高知高専や、三年連続八強の岡豊も有力。復活組同士の高岡−中芸のカードはどちらが勝っても初の夏1勝になる。

 開会式は午前九時から春野球場で行われ、選手宣誓は須崎工の寺村優二主将。また、女子マネジャーによる始球式は室戸の山本美智さんが行う。


99年7月2日(日)<朝刊>

全国高校野球県大会組み合わせ 初戦から好試合期待

昨年と変わらぬ史上最多33チームが参加する第82回全国高校野球選手権県大会の組み合わせ抽選会(岡豊高)  第八十二回全国高校野球選手権県大会の組み合わせ抽選会が一日、岡豊高で行われ、出場33校の対戦相手が別表の通り決まった。県勢初の六季連続甲子園を狙う第1シード明徳義塾が初戦で春季大会準優勝の伊野商と、県体準優勝で第3シード土佐は高知とそれぞれ戦うことになった。ほかの有力校は比較的散らばり、序盤から終盤まで好試合が続く展開の期待できそうな組み合わせになった。大会は二十日、春野、高知両球場で開幕。九日間(準決勝前日=順調なら27日=の休養日を含む)の日程で熱戦が展開される。

 まず会場到着順に、くじを引く順番を決める予備抽選。新チーム結成後の公式戦成績で決めたシード校は順に明徳、高知商、土佐、高知東で、1−4位シード校の名札をトーナメント表の所定の位置に掛けたあと本抽選に入った。

 好投手を擁しながらシードを外れた高知、宿毛、伊野商、室戸がどのゾーンにはいるか注目されたが、土佐のゾーンに高知、室戸。宿毛は高知東のゾーン。伊野商が最後まで残った明徳との初戦の相手に決まった。

 第2シードの高知商は初戦が大月。組み合わせに恵まれた感じで準決勝までは順当に勝ち上がりそうだ。明徳も初戦をクリアすると比較的楽な相手で準決勝からが勝負。土佐−高知は土佐合田、高知池添の両エースがどこまで踏ん張れるか。勝者は準々決勝で川越、細松の左右の好投手を擁する室戸と当たりそう。第4シードの高知東は初戦の追手前を抜けても次が中村、準々決勝は屈指の本格派右腕東のいる宿毛と、幡多の実力校との対戦が予想され気が抜けない。復活二年目の高知農は昨年と同じ岡豊と当たった。そのほか初戦は力の似たチーム同士の対戦が多く、接戦が続きそうだ。

 開会式の選手宣誓は須崎工の寺村優二主将。また女子マネジャーによる始球式は室戸の山本美智さんが行うことになった。

 【写真】昨年と変わらぬ史上最多33チームが参加する第82回全国高校野球選手権県大会の組み合わせ抽選会(岡豊高)


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