<3月1日(木) 朝刊>

<高知球場・東部球場、春野球場、安芸球場・室戸球場>
県内3球団 キャンプ終了
プロ野球は二月二十八日、7球団がキャンプを打ち上げた。
高知球場のダイエーは雨で紅白戦が中止となり、よさこいドームでの練習で締めくくった。日本一奪回へ、チームの仕上がり具合に王監督は満足の表情を見せた。春野の西武も屋内運動場で最終練習。二年連続の開幕投手へ松坂は順調ぶりを強調した。対照的に、安芸球場の阪神の野村監督は三年契約の最終年ながらチーム整備が進まず、厳しい総括だった。
日本一、宮崎の巨人は降雨のため、投手はエアテントでピッチング、野手は室内練習場で打撃などを行い、昼すぎにキャンプを終了した。このほか広島、日本ハム、オリックスも一カ月にわたるトレーニングを終了した。近鉄の残留組も宮崎県での練習日程を終えた。
中日は二日、ロッテは五日にキャンプを打ち上げる。オープン戦は、この週末に12球団が出そろって本格化する。(この項の一部共同)
<高知球場・東部球場>
主力組の表情充実
あいにくの雨でグラウンドが使えず、最後の紅白戦は取りやめ。室内練習場「よさこいドーム」で軽めの打ち上げになった。
登板が予定されていた若田部にラジオ、ペドラザの両外国人らはフリー打撃投手として調整。一人10分間、時間を決めて打者に対した。「やりたい練習はできた」という王監督の見守る表情は柔らかい。ことしも抑えで活躍の期待されるペドラザのスライダーの切れに目を細めた。
正午すぎ、ナインは円陣を組み、チームリーダー小久保の音頭で一本締めで打ち上げ。全日程を終えて城島、松中ら主力組も充実の表情で、気持ちは三日、福岡ドームでの巨人戦へ。一行は同日夕、大阪経由で空路、福岡に戻った。
王監督がキャンプ総括 選手に自覚 慢心なし
福岡ダイエーホークスが二月二十八日、高知キャンプを打ち上げた。王貞治監督は「選手はリーグ連覇の慢心もなく自覚を持って臨んでくれた。七年間でこんな楽なキャンプは初めて」とリーグV3と、日本一奪還に向けて充実の一カ月を総括した。(以下談)
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やりたいことは、ほぼ達成できた。予想以上のキャンプが送れたと思う。
先発こま不足といわれた投手陣に手ごたえはある。田之上(昨季8勝)、斉藤(5勝)は昨年の実績を自信にしたし、左腕篠原も先発でやっていく準備ができた。ルーキー山田はローテーションの一角だ。出遅れた(ドラフト1位の)山村を(一軍に)上げるときは私自身の目で確認して判断する。先発ローテーションはあえて白紙にしている。実戦を踏まえて判断したい。だれにもチャンスは与えるが、(オープン戦)初戦から(使える使えないを)見極めていく。
バッターは、ことしも投手陣を助けるだろう。小久保、松中はオーバーペースなくらいにバットを振り込んでいた。宿舎でもどこでも率先してチームを引っ張ってくれた。復活にかける井口は長打もあるし、特に目に付いた。秋山は(巨人長嶋監督を上回る)445本塁打を、と言っている。高い目標を設定して自分のしりをどれだけたたけるか。今年三十九歳? 私はタイトルを取った。大丈夫だ。
例年より早い開幕(24日)を不安なく迎えるために、十−十五日ころにはピークを持っていきたい。試したい選手も多い。(オープン戦で)自分からアピールしてくれないと、目に留まらないかもしれない。選手のヤル気、自覚を感じられた一カ月。だから(自分にとって)こんな楽なキャンプはなかった。あとは監督の気の緩みが怖いだけだ。良かったと言われるキャンプは、実戦で結果を出して初めて言えることだ。(V3、日本一奪還の)結果は自然についてくる。
【写真】「やりたいことはできた」とキャンプ1カ月を総括した王監督。明るい表情が充実ぶりを物語った(よさこいドーム)
<春野球場>
投手陣に手ごたえ 東尾監督
西武キャンプ最終日は雨。投手組は春野陸上競技場で、野手組は春野ドームで軽めの調整を行った。十二時すぎには練習を切り上げ、全選手が春野ドームへ集合。グラウンドキーパーら裏方も含めて約七十人がマウンド付近に円になり、選手会長の潮崎投手の音頭で一本締め。V奪回の決意も新たに約一カ月間のキャンプを打ち上げた。
東尾監督は「投手陣が故障もなく順調」と話し、昨年リーグトップの防御率を残した投手陣に昨年以上の手ごたえを感じた様子。今後のオープン戦で現在十九人の投手陣を絞り込んでいくが、「まだ(投手枠は)決まっていないよ」とうれしい悩みも打ち明けた。
打率、本塁打数ともリーグ最低だった課題の打線については、「まだまだこれから」と東尾監督。これまでの紅白戦、オープン戦で赤田、大島ら期待の若手が本塁打するなど新戦力の台頭の兆しがあるが、「オープン戦でいい投手に当たってみないとわからない」。打線に関しては不安は大きいようで、開幕までのオープン戦で個々の力を見極めていく。(共同)
水尾「オープン戦が勝負」
中継ぎ左腕として、一軍枠を争う水尾(明徳義塾高出)。「練習からアピールしないと。途中でリタイヤしてもいい」と並々ならぬ覚悟で臨んだキャンプだった。初日からブルペンに入るなどハイペース。しかし、「飛ばした割に、けがもなく投げ込めた」。紅白戦、練習試合とも味のある投球を披露。左ひじにも全く違和感はなく、充実した表情で一カ月間を終えた。
ただ、「速球の走りがいまひとつ」だったことが、開幕までの課題。橋本、土肥ら昨季実績のある左腕のライバルが好調で、一軍争いは厳しい。「これからのオープン戦が勝負です。チャンスがあれば、どんどん投げて結果を残したい」。決意を新たに高校時代に慣れ親しんだ球場を後にした。
<安芸球場・室戸球場>
もう1カ月やりたい 野村監督
一軍の高知・安芸キャンプが終了した。最終日は雨で室内練習場を使用。昼すぎに選手ら全員が集合して、野村監督から話があった後、桧山選手会長の一本締めで打ち上げた。
大きな故障者はなかったが、野村監督は「全然満足していません。物足りない。もう一カ月やりたいなというのが今の正直な気持ち」と不満そうに総括した。
「一番懸念しているのは打線」。オープン戦に向け、野手の構想が固まってこない。起用方向についても「現時点では…」とか「今のところは…」という言葉が多く、なかなか断言できないところに悩みの深さがうかがえた。(共同)
平尾らが一軍へ
キャンプを打ち上げ、初めて一、二軍の入れ替えが行われた。山田、浜中、田中、新人の梶原(九州東海大)が二軍落ちし、八木、平尾、高波が一軍に昇格することになった。
また、風邪の酒井、調整遅れの遠山も二十五日に帰阪した葛西らとともに別メニューで調整することになった。(共同)
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