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第54回四国地区大会 ニュース&結果


2001年11月12日(月)<朝刊>

最終日 明徳 尽誠に惜敗 荒れ球打ちあぐむ

<尽誠−明徳義塾>2回表尽誠1死一、三塁、今井の遊ゴロで一塁走者硯野が封殺。併殺を狙った二塁手池田の送球を妨害して、打者もアウトになる(坊ちゃんスタジアム)  明徳、無念の1点差負け−。最終日は11日、松山市の坊っちゃんスタジアムで尽誠−明徳義塾の決勝を行った。明徳は毎回のように走者を出したが、五回の1点止まり。同点の八回に尽誠に1点を奪われ、1−2で惜敗した。尽誠は2年連続3度目の優勝で、16日開幕の明治神宮大会に出場する。

 明徳は一、二回の得点機にあと一本が出ない。尽誠は三回二死一、二塁から上出が中前適時打。追う明徳は五回二死から森岡の内野安打、筧の四球で一、二塁として、田辺が左翼線二塁打して同点に追いついた。三回途中から先発竹内を救援した湯浅は四−七回を無失点に切り抜けたが、尽誠に八回二死一、二塁から左前打されて1点を勝ち越された。明徳は九回二死から筧が右翼線二塁打して一打同点の場面をつくったが、あと一歩及ばず、3年ぶり6度目の四国制覇はならなかった。

 【写真】<尽誠−明徳義塾>2回表尽誠1死一、三塁、今井の遊ゴロで一塁走者硯野が封殺。併殺を狙った二塁手池田の送球を妨害して、打者もアウトになる(坊ちゃんスタジアム)

明徳義塾 1−2 尽誠
尽  誠 001 000 010
明徳義塾 000 010 000
 【評】両校が連投となるエース右腕を温存した決勝は計25残塁。チャンスにあと1本が出なかったが、貧打戦というよりも、双方がピンチをよくしのぎ合ったというべきだろう。八回二死一、二塁から適時打が出た尽誠が、明徳に際どく競り勝った。

 明徳は尽誠投手陣の荒れ球を打ちあぐんだ。8四球を選んで八回以外は毎回走者を出したが、得点圏のヒットは五回の田辺の左翼線適時二塁打のみ。ボールが多く、機動力が使いにくい分、六、七回の無死走者をバントで二塁に進めたが、後続が続かなかった。ヒットは森岡、筧、田辺の3−5番と7番湯浅で計5本。1、2番が出塁できず、頼みの森岡の前に好機をつくれなかった。七回以降は、リリーフした尽誠エース井上の直球に押された感があった。

 2失点の投手陣は責められない。先発竹内が不安定と見るや、三回途中で湯浅を登板させた継投も成功。湯浅は走者を背負いながらよく踏ん張ったし、今大会無失策の守りも随所で光った。(早崎

 森岡主将 まだまだ足りない

 「チャンスはいっぱいあったのに…」。主将森岡は押し気味に試合を進めながら1−2で惜敗した今夏の甲子園の習志野戦を思い出したという。自分の前に一度も走者は出なかったが、「自分がチャンスをつくろう」と2安打に2四球で出塁。五回には田辺の二塁打で同点のホームを踏んだが、1点が遠かった。

 県大会決勝でサヨナラ負けを喫し、目の色が変わった明徳ナイン。「優勝しかない」と誓い合い、雨で練習ができない時は「なんで雨が降るんだ。もっと練習したい」と森岡は思ったという。

 試合後、馬渕監督は選手の頑張りをたたえたが、森岡は「あれだけ頑張っても優勝できない。まだまだ足りないんです」と春へ向け、さらなる飛躍を誓っていた。

 反省を春に生かせ! 打線強化が最大の課題

 「このままの力で甲子園に行っても、1つ勝つのがやっと。足りない所を見つめ直すいい機会。優勝するよりいいんじゃないですか」。そう話す馬渕監督の表情は、穏やかで淡々としていた。

 「あれだけ打てなかったら勝てない」。旧チームからレギュラーの森岡、筧、田辺以外の野手陣が無安打。試合前、「だんだん打線らしくなってきた」と話していた打線が1回戦、準決勝と打って変わって、つながらない。「良い投手になると打線が弱い。冬場のトレーニングでもっとパワー、スピードをつけないといけない」。打力アップを最大の課題に挙げた。

 先発投手は竹内だった。3連投となる田辺を気遣うとともに竹内の成長を期待しての起用。「2失点に抑えたんだから上出来」という結果だったが、「竹内も湯浅も、もっと良くなるはず」。投手陣の底上げもこの冬の課題だという。三、八回にクロスプレーで際どく得点を許した外野手の送球にも、「あれをアウトにしてもらいたい」とさらなるレベルアップを求めた。

 しかし、県大会準決勝から5試合連続無失策となった堅い守りには、「大事な場面で良く守った」と選手の集中力をたたえた。

 閉会後のミーティング。「この悔しさを忘れたら、いかん。でも、がっかりすることはない。がけっぷちから、ここまでこれたじゃないか。春まであと何カ月ある? また明日から練習しよう」。がっくりと肩を落とす選手たちを馬渕監督は真っ先にねぎらった。(早崎


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