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秋の四国高校野球 県予選ニュース


99年11月9日(火)<朝刊>

明徳快勝 2年連続V 中盤、高知商突き放す

<明徳義塾−高知商>4回裏明徳2死一、二塁、捕手福本の一塁けん制悪送球で、二塁走者河口が一気に本塁生還、2−1と逆転する(春野球場)  四国秋季高校野球県予選は八日、春野球場で明徳義塾−高知商の決勝を行い、明徳が6−3で勝ち、二年連続十度目の優勝を飾った。

 1点をリードされた明徳は三回二死二、三塁で小川が左前打してまず同点。四回は二死から内野失策でチャンスを得て、捕手のけん制悪送球で二塁走者河口が本塁生還。五回にも内野失策で出塁の走者を二塁に置き、二死から再び小川が中前適時打。小刻みに加点すると、六回には疲れの出た高知商先発長友に対し、三木田の左翼戦二塁打など4長短打を畳み掛けて3点。勝利を決定づけた。

 高知商は六回、木浦の二塁打などで1点。最終回にも玉川と代打中沢の安打で粘りを見せ、二死満塁から暴投で3点目を入れたが、反撃もそこまでだった。

 両校の出場する秋季四国大会は二十日から四日間の日程で、徳島県営鳴門球場で行われる。各県代表は愛媛が今治西と丹原、香川が丸亀と高松、徳島は鳴門工と鳴門一に決まっている。

 明徳、高知商ともに手ごたえ 「2校出場」の夢膨らむ

 もっと点差が開くかと思われたが、高知商投手陣が健闘。引き締まった内容となった。両校ともに四国大会への手ごたえをつかんだようだ。

 勝った明徳の最大の収穫は、右腕三木田の好投。序盤は決勝初先発の緊張からぎこちない投球だったが、同点に追いついた四回以降は見違えるような出来。最速137キロ、球威が上がり、鋭いカーブを交ぜて的を絞らせなかった。

 最後に暴投で1点を許し「完ぺきに勝ちたかった」と馬渕監督を悔しがらせたが、準決勝での増田の好投といい、左右二枚のエースが確立。連戦もあるだけに、安心して二人を使えるのは精神的に大きな支えだ。

 「打てない」と不満だった打線も、準決勝宿毛戦で爆発し、偵察に来ていた他県チームを驚かせた。守備もほぼ万全で、どうやら四国ナンバーワンに名乗りを挙げたと言っていいだろう。

 高知商も負けはしたが、最終回の粘りは、四国大会へつながる内容だ。

 故障上がりの左腕長友も、四、五回の失点は失策絡み。六回の3失点は、まだ投げ込み不足の上、前日に6回を投げている疲れを差し引くと、さほど心配はなさそう。リリーフの西原も2回3分の2を無失点に抑え、「投手陣は何とかめどがついた」と正木監督をくつろがせた。

 県大会は楽に県代表権を手に入れただけに、残る課題は甲子園のかかった緊張の戦いの中で、どう力を出せるかだろう。

 今年の四国他県は、突出したチームがなく「ドングリの背比べ状態」という評判が専ら。第二代表の高知商は、明徳が勝ち上がることを考えると、決勝進出が甲子園への必要条件。明徳以上のチームはないだけに、頑張り次第では県勢2校の甲子園出場も夢ではない。(掛水)

 【写真】<明徳義塾−高知商>4回裏明徳2死一、二塁、捕手福本の一塁けん制悪送球で、二塁走者河口が一気に本塁生還、2−1と逆転する(春野球場)


99年11月8日(月)<朝刊>

県代表は明徳、高知商 明徳23点全員得点

 明徳義塾、大差で宿毛を退ける――。四国秋季高校野球県予選は七日、春野球場で準決勝を行い、明徳と高知商が県代表権を得た。明徳は五年連続十三度目、高知商は二年ぶり三十二度目の四国大会(20−23日・徳島県営鳴門球場)出場。

<明徳義塾−宿毛>1回表明徳1死、田山の当たりはレフト線をゴロで抜け、フェンス際を転々とする間に一気にホームまで走り込んで先制のランニング本塁打。捕手松本(春野球場) 第1試合の明徳−宿毛は、明徳が宿毛投手陣から16安打、16四死球をもらい先発全員得点の23−1で圧勝した。明徳は初回、田山のランニング本塁打で先制。三回に宿毛中野のサード強襲二塁打で同点に追いつかれると四回一死満塁から木下が中越え三塁打を放ち4−1。気落ちした先発東から松浦の右越え3点本塁打など長打攻勢で一挙9点を挙げ試合を決めた。

    <高知東−高知商>6回裏高知東1死一、二塁、山崎のセカンドゴロ併殺打で一塁走者松岡が二塁封殺。ベースカバー遊撃森本幸(春野球場)

 第2試合の高知東−高知商は、やはり高知商が14安打で11−3の大勝。高知商は二回一死一、三塁から野選でまず先制。さらに秋山、木浦の長短打で計4点。六回にも3連続四球で無死満塁のチャンスに福本が左越え三塁打で走者を一掃するなど4点を追加。守っては東の反撃を小刻みな継投で抑えた。

 最終日は八日、春野球場で午後一時から、県代表1、2位を決める決勝を行う。

 出来過ぎの戦い

 明徳義塾・馬渕史郎監督の話 接戦の予想だったが、こんな戦いになるとは。ここまで出来過ぎの大会だ。増田、三木田の投手陣の経験が大きな財産になっている。当初目的の四国大会の優勝旗返還に全員で行くことができ、とりあえずホッとしている。

 決勝に明るい材料

 高知商・正木陽監督の話 長友が先発で投げるのは二カ月ぶりだが、出来は悪くなかったと思う。高知東戦前半は秋山、後半は福本がよく打ってくれ、決勝に明るい材料だ。四国大会は今の状態では不安で攻守に思い切りの良いプレーが出るようにしたい。

 【写真】左=<明徳義塾−宿毛>1回表明徳1死、田山の当たりはレフト線をゴロで抜け、フェンス際を転々とする間に一気にホームまで走り込んで先制のランニング本塁打。捕手松本(春野球場)

     右=<高知東−高知商>6回裏高知東1死一、二塁、山崎のセカンドゴロ併殺打で一塁走者松岡が二塁封殺。ベースカバー遊撃森本幸(春野球場)


99年10月30日(土)<朝刊>

秋の四国高校野球 県予選きょう開幕

 第五十二回秋季四国地区高校野球県予選は三十日、春野、高知両球場で31校が参加して開幕。上位2校が選抜出場へ重要な選考資料となる四国大会(11月20−23日・徳島県営鳴門球場)に出場する。

 大会は県選抜大会(新人戦)の成績を基に明徳義塾、高知商が両翼シード。高知東と土佐が第3−4シードの組み合わせ。

 五年連続の「春」を目指す明徳は旧チームで背番号1だった左腕増田が復調しておらず、右の三木田を主戦に立てて臨む。昨年ほど力が抜きん出ておらず、有力各校としのぎを削る戦いとなりそう。

 県代表の座を懸けて土佐のほか宿毛、高知、室戸、伊野商、岡豊の有力校が明徳と同ゾーン。大会第二日の1回戦伊野商−高知をはじめ序盤から好ゲームが相次ぎそうだ。

 高知商は比較的楽な組み合わせ。同一ゾーンの有力校はシード校の高知東くらい。

 このゾーンは県代表の座を懸けた争いが大味になりそうだが、毎年夏には好チームを仕上げてくる窪川や追手前、伝統校安芸、新進の海洋などの戦いぶりが注目される。

 大会は十一月二日までの1、2回戦が両球場で行われ、準々決勝以降は春野球場だけとなる。同五日は休養日。大会第一日の三十日は午前九時から1回戦6試合が行われる。


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