2004年8月14日(土)<朝刊>
打つぞ!左横手 明徳きょう熊本工戦
さあ、2回戦―。甲子園の明徳義塾ナインは熊本工(熊本)との試合(午後1時30分開始予定)を翌日に控えた13日、西宮市の津門中央公園野球場で、約2時間の最後の調整練習を行った。初戦から中4日、早くゲームをしたくてたまらない様子のナインは、体のきれも良さそう。3回戦進出に向け仕上がった。
鍵を握る打撃だが、前日と打って変わった。フリー打撃から快音を連発。田辺や中田がバックスクリーン直撃弾を放てば野村や鶴川、松原らも鋭い打球で続き、馬淵監督も「バットが振れている」とにんまり。
続くシート打撃では左横手岩見のクロスファイアー球にセットしたマシンを使った。馬淵監督自ら球筋をチェックした球を、レギュラー陣に投手2人と榎本を加えた11人が4巡。44打席でさく越え4本を含む24安打した。右へ左へライナー性の鋭い打球を飛ばした。
甲子園入りしてからも好調を保っている梅田は「体を開かずセンター返しを意識、甘く入ってきた直球を狙う」。久保田も「ボールを見極めて、低くて強い打球を打ちたい」。調子が良いこともあって、笑顔で活躍を誓った。
投手陣は1回戦完投の鶴川と、松下が並んで約40球。ともに球のきれは良かった。「ミスで余計な点をやらないように」と田辺主将が気を引き締める守備陣もノックはほぼノーミスで終了。ナインは気持ちよく2回戦を迎える。
【写真説明】打倒熊本工、打倒岩見―。シート打撃で鋭い打球を飛ばした明徳ナイン。打席は松原(西宮市の津門中央公園野球場)
馬淵監督かく戦う 岩見攻略に自信 しぶとく攻める
明徳義塾は第8日の14日、第3試合(午後1時30分開始予定)の2回戦で、熊本工(熊本)と対戦する。夏16度目出場の伝統校は1回戦で下妻二(茨城)に3―1。左腕エース岩見を軸にする守備は安定感がある。馬淵監督に2回戦突破への意気込み、戦略を聞いた。(以下談)
岩見君を中心に守り勝ってきたチームの印象。投手力、守備力に比べ、打力は少し落ちるかなという気はする。しかし伝統校だけに試合運びはそつがないだろう。
岩見君からどれだけ点を取れるかがポイント。1回戦のように(点が)取れるとは思っていない。ビッグイニングを狙うのではなく、好機を確実にものにしたい。
岩見君は直球の割合が多い。特に大事な場面は直球でくる。球速はそれほどでもないが、コーナーをうまく使う。両サイドに投げ分けてくる球を、ベース寄りに立つなど投げにくくして、甘く入る球を狙いたい。変化球も甘く来る時がある。左打者はその球を逃さないこと。制球が良く四球は期待できないから、ボール球に手を出さないことも大事。向こうは投手1人。序盤に点にならなくても、しぶとく攻めて苦しませたい。
県大会からずっと2失点以下の投手。バントなどを使って手堅い攻撃中心になるだろう。しかし盗塁は積極的に絡めたい。左横手投手だから、右打者が頑張りたい。足を使えるバッターが出塁できればありがたい。足の速い野村らが出れば得点に近づく。
打線にはこれという軸になる選手は見当たらないが、1番宮崎航君、3番宮崎竜君は要注意。1回戦も宮崎航君が出て宮崎竜君がかえした。宮崎竜君は勝負強さがある。彼の前に走者を出さないこと。
2、3点を追いかける展開になると苦しい。リードされても1点差でついていきたいが、鶴川、松下の投手陣がどれだけ抑えられるか。あまり長打力はなさそうだから、緩い球より速球で押せ、と言ってある。
競り合いは覚悟しているが、途中3点差をつけられれば勝機が広がると思う。投手陣がしっかり踏ん張れば、いい勝負になるでしょう。
【写真説明】2回戦突破の鍵になる左腕攻略へ指示を出す馬淵監督