2004年8月10日(火)<朝刊>
明徳初戦突破 このまま頂点目指せ
「明徳の大勝や! このまま頂点を目指せ」
甲子園球場で9日行われた第86回全国高校野球大会1回戦で、郷土代表の明徳義塾高は、盛岡大付属高(岩手)を寄せ付けず15―2で大勝した。序盤から大きなリードを奪う展開に応援団は「いいぞー、行けーっ」の大合唱。アルプス席の人文字「M」も忙しく揺れて、舞った。
一回表無死一、三塁のピンチを併殺とショートフライで切り抜けると、スタンドは「よっしゃーっ」と気合十分。直後の一回裏、一死二、三塁で打席に入った四番・田辺真悟左翼手には一発を求める「しんご」コールが送られ、見事にレフト前ヒットして2点を先制すると、応援団は肩をたたき合って喜んだ。
二回に入ると、気温もスタンドもぐんぐんヒートアップ。打者11人を送り、梅田大喜捕手、田辺左翼手、久保田健仁三塁手らの5安打で一挙5点を追加。野球部三年で応援団長の中村晃宏君は「明徳らしい効率のいい攻撃」。応援にさらに力が入った。
三回、甲子園初出場の2年生、中田亮二・一塁手がセンター前ヒットして9点目。父の末明さん(49)はほかの保護者から握手攻めにされながら「おっとりした性格。とにかく頑張れ」と息子の奮闘を見守った。
盛岡大付属に2点目を許した八回、スタンドからは鶴川将吾投手に向かって「頑張れー」の大声援。九回、最終打者の飛球を伊賀聖記左翼手が捕球してゲームセット。「この勢いで駆け上がれ」と沸き返った。
【写真説明】2回裏2死満塁、久保田三塁手のライト前ヒットで7―0とリード。大喜びのアルプススタンド(甲子園球場)