2004年8月6日(金)<朝刊>
左腕意識し打ち込み 明徳ナインじわり緊張感
甲子園の明徳義塾ナインは5日、西宮市の関西学院高グラウンドで午前9時から約2時間の練習を行った。4日の抽選で、第3日第2試合(9日午前11時開始予定)で、岩手県代表の盛岡大付と対戦することが決まったことで、早速、相手エースの左腕三浦を意識した練習。フリー打撃、シート打撃とも“左”を打ち込んだ。
台風11号による悪天候も心配されたが、朝早く雨も上がり、予定通りの割り当て会場での練習となった。
練習はフリー打撃からスタート。「左投手の変化球」に設定されたマシンを中央に、両サイドは左投手の3カ所バッティング。もちろん、まだ相手投手をしっかりチェックしておらず、「左からボールが出てくる感覚に慣れるだけ」(馬淵監督)の段階だが、梅田、久保田、中田らは長打性の当たりを連発。宮岡部長も「チーム全体、状態としては悪くない」。
前日、約100球の投球だった鶴川、松下の投手陣は、連日のブルペン入り。捕手を座らせて約70球を投げた。先月25日の県大会決勝以降、10日以上実戦から離れており、「試合感覚で投げるため」(鶴川)、途中からバッターボックスに打者を立たせた。「シュート回転しないように気をつけた」という鶴川は、直球、変化球とも低めを意識したもの。前日より納得のいく投球ができた様子だった。制球がもうひとつだった松下も「『まだ4日もある』と思ったらいけないけれど、時間はあるので徐々に調子を上げていきたい」。焦りは感じられなかった。
グラウンド状態が良くなかったこともあり、守備ノックはなし。4カ所に分かれてバント練習を30分行った。一、三塁のライン上に野手に見立てた選手を立たせ、プレッシャーが掛かる状況で、ナインは丁寧に球を転がしていた。
前日の抽選会前は笑顔一色だったナインは、「相手はどこでも関係ない」と口をそろえながらも、じわり緊張感が高まってきた様子。6日午前9時からのリハーサル、7日の開会式と、徐々に臨戦態勢に入っていく。
【写真説明】盛岡大付のエース左腕を想定した打ち込みにも力が入る明徳ナイン。手前は中田(関西学院高)
49代表校の甲子園成績 明徳40勝に王手
夏の甲子園では49代表校が高校野球の頂点を目指す。これまで春夏の甲子園大会ではどんな戦いぶりだったのか、データから話題校を探った。
今大会出場チームの春夏通算勝利数では、中京大中京(愛知)の117勝が最多で、91勝のPL学園(大阪)、80勝の県岐阜商(岐阜)、62勝の広島商(広島)と続く。昨夏は通算30勝以上が7校だったが、今大会では11校になった。
優勝回数でも夏6度、春4度の優勝を誇る中京大中京がトップ。1966年の春夏連覇以来、優勝から遠ざかっており、38年ぶりの制覇なるか。
広島商も夏を6度(春は1度)制している。PL学園は夏4度、春を3度制覇。春夏2度ずつの優勝を誇る横浜(神奈川)のほかに、天理(奈良)日大三(西東京)報徳学園(兵庫)西日本短大付(福岡)明徳義塾なども全国制覇の経験がある。済美(愛媛)は史上6校目の春夏連覇を狙う。
夏の大会初出場校は昨年と同数の8校。春夏を通じて初めて甲子園の土を踏むのは、下妻二(茨城)佐土原(宮崎)など5校。駒大苫小牧(南北海道)盛岡大付(岩手)など甲子園未勝利組とともに、甲子園での1勝を目指す。(共同)