2002年04月04日
明徳よう追い上げた 応援席興奮、温かい拍手

明徳残念、よう追い上げた。三日の甲子園球場は明徳義塾高の追い上げに沸いた。惜しくも8―10で敗れたものの、応援席はメガホンを打ち鳴らして「かっ飛ばせ」の大フィーバー。大量失点にもあきらめなかった選手たちに、「よう打った」「夏があるぞー」と温かい拍手が沸き上がっていた。
スタンド最上段で重さ六十キロの応援団旗を持ったのは二年生の野球部員、原田知幸君。「勝っていると『自分も頑張るぞ』と気合が入る。先取点を取ってもらいたい」と懸命の表情。
だが序盤は相手の連打に大量リードを許してしまう。今春、明徳高に進む明徳中のエース鶴川将吾君の父、裕昭さん(45)=奈良県下市町=が「青い顔したらいかん。これからや、これから」。
メガホンを打ち鳴らすリズムに乗せて選手の名前を連呼する。息の合った応援は、回を追うごとに盛り上がる。
応援席が喜びではじけたのは七回表だった。
山田選手、沖田選手の連打に、それぞれの後輩、大阪港ボーイズの月岡宏太朗主将(中学二年)、尼崎ボーイズの大橋賢慎主将(同三年)が「先輩すごい。絶対ホームに返って!」と声をからす。森岡主将、筧選手とタイムリー打が続くと、野球部員らがメガホンで頭をたたきあい、走り回って歓喜した。
2点差の最終回、逆転を信じて応援席では「かっ飛ばせ」の声援が一段と高まった。異様な盛り上がりの中、二死から山田選手が内野ゴロ。一塁へ際どくヘッドスライディングする山田選手。判定は…アウト。
「えーっ」と悲鳴が飛ぶ。肩を落とす人、天を仰ぐ人…。が、すぐに「ええ試合やった」「よう追い上げた」と、選手の健闘をたたえる声と拍手が交錯した。
【写真】7回表の猛反撃に沸く明徳応援席(甲子園球場)
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