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新世紀の甲子園へ 伝統校・高知の挑戦 <9>
★秋の四国高校野球県予選の軌跡  ★「グラフ」へ  ★「記録」へ

戦力編(下) 守備力
 内野の陣容を一新 ★最初
 失策数は公式戦11試合で17。1試合にして1.5個ほどの失策なら、それほど多くないとも思えるが、鍛え上げたチームが集う甲子園。今大会出場校には関西創価(大阪)の12試合で5失策などのチームがあり、高知の失策はかなり多い方に入る。

堅守こそ基本。体が自然に動くまで、何度も何度もノックを繰り返す(高知高グラウンド)  昨秋の県予選は5試合で5失策とまずまずだが、四国大会2試合で計5失策したように、大事な試合でのミスが目立つ。投、打に比べて、守備に不安がある。

 四国大会準決勝、小松島戦は連係プレーで失敗が出て負けた。福山は八回まで3安打を許しただけ。九回も二死一、二塁まで踏ん張ったが、安打を許して3−3の同点。さらに、一、三塁から二盗で揺さぶられると、野手のカットプレーが遅れて重盗を許して逆転された。初回も一死一、三塁で、捕手の二塁送球と二遊間の呼吸が合わず(記録は捕手エラー)、やすやすと先制を許していた。

 好機に詰めを欠いた打線も課題だが、分かっていたはずの場面の連係が乱れ、足を引っ張ったのが勝負を分けた。試合直後、中村監督は「これからは守備(の連係プレー)を徹底するぞ」と選手を怒鳴った。

 甲子園では、よりち密な守備が求められる。この冬、内野を再チェック。がらっとコンバートした新態勢に固まりそう。肩を痛めていた土居が復調し、捕手に戻る。内野の経験があり、「野手の気持ちと動きが分かるので、経験が生かせる」と土居。打撃のいい川村は、入れ代わりに一塁へ。三遊間の補強は、大迫が三塁に定着しそう。大迫は遊撃守備では戸惑いが見えたが、県大会決勝で三塁を守り、高いバウンドをうまく処理して、ピンチの芽を摘んだ。遊撃にはグラブさばきのうまい光富が入りそう。一時肩を痛めスローイングに不安があったが、元に戻ってきている。片岡は打撃で光富にやや勝り、二塁、遊撃の定位置を競う。浜口も二塁、三塁の定位置を目指す。一歩目の反応に不安のある長田だが、三塁から二塁に移り、スタートに集中している。

個人失策数
試合数 失策数
投手 甲藤 啓介 28( 9) 6( 4)
捕手 土居 弘和 38(11) 2( 0)
一塁 川村 孝夫 36(11) 5( 3)
二塁 長田 陽介 35(11) 12( 2)
三塁 大迫 慎也 17( 6) 10( 3)
遊撃 光富 大祐 24( 6) 5( 0)
左翼 森光 孝匡 33( 9) 2( 0)
中堅 宮尾真太郎 33(11) 1( 0)
右翼 福本  直 35(11) 4( 1)
選手 福山  雄 20( 9) 5( 1)
野上 慎二 15( 1) 0( 0)
中平 祐造 12( 1) 0( 0)
矢野 修平 24( 4) 3( 0)
片岡健太郎 32( 7) 10( 2)
浜口 亮介 18( 2) 5( 0)
橋本 政佳 11( 0) 0( 0)
※公式戦と練習試合の合計。( )内
 は公式戦で、ほかに登録外の選手
 1失策がある。

 ノック量は多い。体が自然に動くまで基本プレーを繰り返し行い、捕球や送球の確実性を増してきた。

 外野守備は秋と同じ。中堅にチーム一の俊足、宮尾を置き、守備範囲の広い甲子園の左中間、右中間までカバー。左翼は強肩の森光に任せる。左の控え投手の福本が右翼に入る。福山が登板する場合は、甲藤が左翼に入ることになりそう。

 「同じ間違いを繰り返すな」と連係、サインプレーに取り組み、くどいほど確認した。ただ、二月半ばに風邪がチーム内に流行して、思うように練習ができなかった。ゲーム感覚をつかもうと紅白戦も多く予定していたが、十分に消化できなかった。不安は残るが、仕上がりは悪くない。昨秋のような乱れは、見られないだろう。

 観衆の声にナインの掛け合う声が消される甲子園を想定して、声を出さないカットプレーなども練習した。センバツまでにあと4チームとの練習試合を予定。中村敏彦監督は「勝つより、サインプレーなどテーマを持ってやりたい」と、初さい配の甲子園に照準を絞っている。

 写真部・反田浩昭
 運動部・土居賢一

 =おわり

 【写真】堅守こそ基本。体が自然に動くまで、何度も何度もノックを繰り返す(高知高グラウンド)


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