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第七十二回選抜高校野球大会が二十五日から甲子園球場で開幕する。本県からは明徳義塾が五年連続、春夏を通じても五季連続の出場だ。昨秋の四国大会決勝で今治西に敗れたことから、注目度は例年よりやや劣るが、それでも前評判は「A」ランク。走攻守の水準のまとまりに加え、監督のさい配、甲子園の経験度も含めて妥当なところといえそうだ。各部門の戦力を三回にわたり紹介する。(運動部・掛水)
投手力は「抜群」とは言えないが、「充実」している。昨秋からエースナンバーを背負う右腕三木田、それまでエースだった左腕増田が競い、甲乙つけがたい力を持っている。「二枚エース」状態。いずれも甲子園のマウンドを経験しているだけに、心強い。相手打線を見て先発を考えることができるのが強みだ。
三木田は最速139キロ。持ち球は直球と落差のあるカーブ。昨春、増田がわき腹を故障して以来、出番が多くなるとともに、着実に力をつけた。四国大会では準決勝、決勝と連投も試し、決勝は敗れたものの1−2の接戦。最終回は三者連続三振に取り、馬渕監督も「甲子園でも十分通用する」という確信をつかんだようだ。
仕上がりは早く、馬渕監督は「九割方、完成した。あとはゲームで調整していくだけ。ちょっと心配なのは、現時点での調子が良すぎること」というほどの出来。冬場の基礎体力づくりでさらにパワーアップしており、甲子園で大きく成長するかもしれない。
増田は最速130キロまでで、直球、カーブ、スクリューボールが持ち球。スピードはやや物足りないが、カーブの制球力が身上。秋の県大会準決勝の宿毛戦でも、三回の一死満塁でノースリーの場面から、最後はボールになるカーブを振らせて三振に取るなど、修羅場をくぐり抜けてきた経験は大きい。
馬渕監督は「八十五パーセントの仕上がり。日によってバラつきがあるが、いい時は秋以上」。昨年は一人で投手部門を背負っていたが、今年は気分的にも体力的にも負担が半減。最上級生となったことで、周囲への遠慮もなくなり、力を思い切り出せる環境は整った。
「二人とも3点以内に抑える力はある」と馬渕監督も手ごたえは十分だ。
【写真】力をつけてきた三木田(手前)と増田。二枚エースで頼もしい存在
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