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10月17日(火)・朝刊
立行司・木村庄之助さんに聞く 今日故郷で最後の軍配
大相撲の立行司、木村庄之助さん(64)が秋巡業「高知場所」で一年ぶりに里帰りした。行司の最高峰に上り詰めて六年十カ月。来年三月で定年引退する。故郷で最後の装束姿を披露する前に、胸中を聞いた。
十五日の明石場所後に高知入り。四時間半の移動の車中で、昔を思い出したという。
「終戦直後に『行司にならんか』と言われて、岸本(香我美町)から最初に連れていかれたのが明石の巡業先。偶然というんでしょうかね。最後の巡業で逆ルート。感慨深いものがありました」
高速道路を降りた所で、一行と別れ香我美町入り。その夜は小学校時代の同級生や町関係者らと深夜まで飲んだ。
香我美町の国道沿いには本場所中、百五十本近いのぼりが立つ。壮観だ。それもあと三場所で見納め。寂しいですねと向けると、「いやー、ハハハ。写真でしか見たことないんです。よくね、高知へゴルフで行ったという人に言われるんですよ。『のぼり見ましたヨ』って。少しは宣伝になってるのかな、なんて。名誉町民ですから」
十七日はいよいよ郷里で最後の土俵だ。
「感無量というのかなあ。知り合いと写真も撮ったりするだろうから、楽しいんじゃないですかね。本場所とは全然違う雰囲気ですから」
「庄之助」といえば、差し違いイコール進退伺。重圧はさぞや大きかったのではないかと聞くと、意外とその辺はあっさりだ。
「いや軍配のことを考えてたらできません。それよりほかの面で大丈夫かな、という感じでしたね。大体、相撲社会では行司が一番古いんです。若い時からずっといる。何でも行司に聞けば分かる、みたいなところがあるんです」
講演でも、いろいろ質問を受ける。「『知らない』ではみっともない。庄之助になった以上、何でも質問に答えられないといけない。だから、相撲博物館にも何度も行って勉強しました。自信が出てきたのは、三年目ぐらいですかね」
軍配については「お相撲さんに追われちゃいけないんです。ワッと来た時、後ろにいたら逃げなくちゃいけなくなる。その時が危ないんですよね。陰に入った時が。だから流れを読むことが大事。狭い土俵の空いた所へ、先回りできるかどうかなわけです」
足腰を弱らさないため、電車の中では座らない。エスカレーターも極力避けるという。
まだまだ元気。惜しい気もするが「そりゃー、あんた、後輩が詰まってるんだから」とおどけた表情。
「私も寂しいんですがね。とにかくあと三場所、無事務めて『庄之助』の名前を汚さないことが一番ですよ」
六年ほど前に車の免許を取った。引退後、その車で今まで(仕事で)回った所をゆっくり訪ねてみようかと考えているという。
「この社会、みんなそうで、子供の運動会や参観日に、あんまり行ってやれないんですよ。子供のことは妻に任せっぱなし。その罪滅ぼしというんですかね」と表情を和ませた。
【写真】「立行司になってから、よく勉強させられた」と振り返る木村庄之助さん(高知新阪急ホテル)
きむら・しょうのすけ 本名は桜井春芳。昭和11年3月26日、香美郡香我美町岸本生まれ。昭和20年9月、小学3年で行司として二所ノ関部屋に入門。60年、式守錦太夫襲名。平成4年、三役格。6年夏場所から立行司式守伊之助。7年初場所から第29代木村庄之助。同年、香我美町名誉町民。11年、文部省スポーツ功労者賞と県勢特別功労賞を受賞。千葉県市川市在住。
7月12日(水)・夕刊
大相撲高知場所前売り券発売 早朝からファン行列
十月十七日に高知市の県民体育館で開催される大相撲高知場所の前売り券が十二日、同市本町三丁目の高知新聞放送会館で売り出され、地元大相撲ファンが行列をつくってチケットを買い求めた。
高知場所は一年ぶり。土佐ノ海をはじめとする人気力士の取組がじかに見られることや、香我美町出身の立行司、木村庄之助が地元で最後の装束姿を披露するとあって大相撲ファンにはお楽しみ。従来、前売り券は事前にはがきで受け付けて引換券を発送していたが、今回は窓口での発売に切り替わった。
午前九時半の売り出しを前に、一階ロビーの特設売り場の前には約三十人が行列。このため予定を十五分繰り上げて発売した。
一番乗りは、同三時半から待っていたという同市内の男性。最前列のタマリ席を手に入れ、「うちの年寄りがもう一回でえいき相撲を見たい言うて。いい親孝行になります」とにっこり。ファンらは空席状況を確かめ、「力士が一番よく見える席は?」と係員に質問しながら、次々とチケットを手にしていた。
料金はタマリ席一万四千円、マスA席四万四千円(四人分)、マスB席三万八千円(同)、特別いす席七千五百円など。問い合わせは高知新聞企業事業部(088・825・4328)まで。
【写真】高知場所のチケットを求める大相撲ファン(高知市本町3丁目の高知新聞放送会館)
6月29日(木)・朝刊
【社告】大相撲高知場所 前売りは7月12日発売
平成十二年秋巡業・大相撲高知場所を十月十七日(火)、県民体育館で開催します。その土俵では、郷土出身の立行司・木村庄之助が、地元高知で最後の装束姿をご披露します。本場所では見られない「初切」、「相撲甚句」、「綱締実演」、横綱、大関、そして土佐ノ海ほか幕内・十両力士の迫力ある相撲にご期待ご来場ください。前売り券は七月十二日(水)より発売します。
【日時】十月十七日(火)午前八時開場(午後三時打ち出し)
【会場】県民体育館(高知市桟橋通二丁目)
【入場料】タマリ席=一四,〇〇〇円▽マスA席=四四,〇〇〇円(四人分)▽マスB席=三八,〇〇〇円(四人分)▽特別イス席=七,五〇〇円▽イスA席=六,〇〇〇円(すべて消費税込み)
【前売り券発売所】七月十二日(水)−十五日(土)の午前九時半−午後五時半=高知新聞放送会館一階特設売場▽七月十七日(月)〜=高新プレイガイド
【飲食・相撲土産セット】八,四〇〇円セット、五,二五〇円セット、三,一五〇円セット(お弁当、ビール、おつまみ、パンフレット、相撲土産品などのセット)
※完全予約制につき当日購入はできません
※前売り券ご購入時に併せてお求めください
【お問い合わせ】高知新聞企業事業部(088・825・4328)
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主催:日本相撲協会
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高知新聞社
共催:RKC高知放送
高知新聞企業
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高知県
後援:高知市
高知県相撲連盟
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5月12日(金)・朝刊
10月17日に大相撲高知場所 庄之助さん地元で最後の興行
大相撲の秋巡業、高知場所(日本相撲協会主催、高知新聞社、RKC高知放送、高知新聞企業共催)がことし十月十七日、県民体育館で開かれることが十一日、決まった。協会巡業部の白玉克之親方(元前頭琴椿)=(39)=らが同日来高、会場などを視察し高知新聞社と開催契約を結んだ。
高知場所は昨年十月の秋巡業に続き二年連続で、平成に入ってから五度目の本県開催となる。夏場所で関脇昇進を目指して奮闘中の小結土佐ノ海ら人気力士が勢ぞろいし、力のこもった取組のほか「相撲甚句」や「初っ切り」、地元のちびっ子力士へのけいこ付けなどのパフォーマンスも披露。巡業ならではの雰囲気で大相撲の魅力をアピールする。また香美郡香我美町出身の立行司・第二十九代木村庄之助さんが来年三月、六十五歳の定年を迎える。装束姿で取組をさばく姿を地元で見られるのはこれが最後となり、木村さんの“引退興行”ともなる。
契約に訪れた白玉親方は佐渡ケ嶽部屋付き親方で、現役時代は礼儀正しい土俵態度で人気が高く、前頭三枚目が最高位。平成八年から巡業部を務めるベテランで、「朝げいこなども含めて、テレビからは伝わらないものを見ていただき、大相撲の違った魅力を発見してください」などとアピールしていた。
【写真】大相撲高知場所の開催契約に来高した協会巡業部の白玉親方(元前頭琴椿)=左端=ら(高知新聞社)
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