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ゼチメチ 黒くダンサブル 突然変異の高校生2人
ライブが素晴らしかったかどうか。それは終了後の光景で判断できる気がする。良かった場合、しかも最高だった場合―見終わった誰もが会場から動けず、満足げな笑みをこぼしながら語り合っている―ように思う。
11月5日午後7時ごろ。高知市のgalleryにもこの光景が広がっていた。人々は笑顔で言っていた。
「高校生がこんな音楽、やっちゃいかんでしょう」
いつの時代も高校生バンドは多くがコピーバンドで、若いバンドの流行の曲をやる。始めたばかりでやむを得ないことだ。近年では縦ノリのメロディック・パンク、青春ロックが主流だろうか。
が、この日、流れた音楽はいずれでもなかった。
ステージにいたのはドラムとギター。
ダンスミュージックの“素数”―太い、四つ打ちのバスドラ。スチャスチャと細かく刻まれるハイハット。そんなリズムに60、70年代のロックが持っていたブルージーでハードなギターのリフがからみ、黒いグルーブを生む。
ダンサブルな音は聴く者の体を揺らしながら、次第に凶暴さを増していった。
後日、2人に話を聞いた。
「ジャズ、フュージョンいいですねぇ。特にジャコ・パストリアス」。ドラムの林大郎が、しれっと答える。
「青春パンク、すぐ足るよね。3回聴かない。(ザ・ローリング・)ストーンズはもっともっと聴ける」。ギターの南昌吾が不敵に笑う。
この夏、突然変異として出現した高校3年生2人組「ゼチメチ」。この名前は、覚えておいた方がいい。
ゼチメチ「スロースター」試聴できます。
2006年12月1日付・夕刊


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