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第12回県中学サッカー選手権大会


 高知 5年ぶり優勝 香長の速い攻撃封じる

【高知―香長】前半5分、高知・浜田寛(右)がディフェンスをかわしてシュートを決め、1―0とする(日高運動公園)  第12回県中学サッカー選手権大会(県サッカー協会、県中学校体育連盟、高知新聞社、RKC高知放送主催)は最終日の30日、日高運動公園で準決勝と決勝を行った。決勝は、第1シード高知とノーシードから勝ち上がった香長の対戦。高知が3―1で香長を下して、5年ぶり3度目の優勝を果たした。高知はことし、県内の主要5大会のうち3つを制した。3位は佐川と旭。

 準決勝で高知は佐川と対戦。前半6分長山が先制すると、後半にも3得点してGK田中を中心とした好守で4―0で勝った。旭と対戦した香長は後半15分、津田がゴール前のボールに飛び込み同点。延長戦でも決着がつかず、PK戦は5人全員が決めて競り勝った。

 決勝は、高知が3年連続出場で、香長は初。高知のFW浜田寛が前半2得点し、後半は長山が追加点を挙げた。香長は岡村がゴール前に攻め込んで決めた1点のみ。高知に中盤を抑えられた。

 【写真説明】【高知―香長】前半5分、高知・浜田寛(右)がディフェンスをかわしてシュートを決め、1―0とする(日高運動公園)

 香長の速い攻撃封じる

 ▽決勝

 高知3―1香長

 【評】高知が中盤を制してゲームを支配した。セットプレーで2得点。DF陣が徹底したマークで相手攻撃陣を抑え、攻守に香長を上回った。

5年ぶり3度目の優勝を果たした高知イレブン  高知は、FW浜田寛が前半2得点。5分、小林のパスを受けて左サイドをドリブルで駆け上がると、相手守備陣を振り切って先制弾。12分にも、永森のCKを頭で合わせて試合の主導権を握った。さらに後半4分、CKを主将長山がヘディングシュート。決定的な3点目を挙げた。

 守りは、MF永森を中心とした中盤の素早いプレスが効き、香長に縦パスからの速い攻撃をさせなかった。

 香長は、ツートップの岡村、都築にボールを集める得意のパターン。後半10分、岡村がドリブルで攻め込んで1点取ったが、反撃もここまで。パスを前線に供給するMF中元が抑えられ、チャンスをつくれなかった。(青木)

 【写真説明】5年ぶり3度目の優勝を果たした高知イレブン

 確かな状況判断

 決勝戦、高知の選手は、パスを受けても出しても自分の足元を見ることはほとんどなかった。60分間のほとんど、顔を上げてプレーした。

 初戦の2回戦から決勝までの5試合で20得点、2失点。全試合で2点差以上をつけ、優勝候補の前評判通りだった。

 他チームを圧倒したのは、シュートの強さや足の速さといった身体能力よりも状況判断の速さ、確かさだった。ボールを持つ前からピッチを見て、攻撃のイメージを持つ。ボールが来ても、足元を見続けて目を切ることがないから、パスかドリブルかシュートかを瞬時に判断できる。

 そして、その時選んだ「したいプレー」にはもちろん、間違いもある。だが、状況判断が正しければ、「するべきプレー」と一致する。それが高知イレブンのいう「自分たちのサッカー」だ。

 先制の場面、MF小林からセンターライン近くのFW浜田寛の足元に、パスが出る。目の前にはスペース。勢いよくドリブルで前へ。「勝負、勝負」と森本監督やチームメートの声が聞こえる。

 スピードを上げディフェンダーをかわすと、迷わず左足を振り抜く。すべての決断が速く、香長ディフェンス陣は後手に回ってしまう。パスを受けてから5秒余り、無数にある選択肢の中から選んだ答えが、正解にたどり着いた。

 「とにかく決めたかったけど余裕はありません。体が自然に動いたような感じです」と浜田寛。ピッチの上で、じっくり考える時間はない。条件反射に近い判断の速さは、毎日の練習の積み重ねで体に覚えさせた武器だ。

 「まだまだですが、発展途上の選手たちが判断の大切さを意識してプレーしてくれている」と森本監督。優勝という結果より内容に納得している様子だった。(青木)

 ついにやってくれた

 高知・森本稔監督の話 2年間、決勝で悔しい目に遭い続けた選手たちがついにやってくれた。優勝は何より自信につながる。優勝候補のプレッシャーの中で、自分たちのサッカーをして勝ち続けた選手を褒めたい。

 最高の試合した

 香長・安岡裕高監督の話 3年生中心によくやってくれた。最後まであきらめず、最高の試合をしてくれたと思う。このチームは高い個々の能力が、うまくかみ合った。来年は優勝を目指し、新しい伝統をつくっていきたい。

 復活への一歩

 準々決勝で昨年優勝の明徳義塾を破っている香長は、準決勝で旭を下し初の決勝に進んだ。

 快進撃の原動力は、高い個人能力より、プレーの中で「あきらめない」(安岡監督)強い気持ちだった。PK戦にもつれこんだ準決勝に続く決勝で力尽きたが、気の抜けたプレーはなかった。終始守勢でも、ボールに向かって全力で走った。

 FW岡村は1回戦の接触プレーで利き足の甲を痛めて、まだ治ってないが、「集中したら痛みはない」と気を抜いたプレーは見せない。後半10分、木屋のゴールキックを中盤で受けると、2人にマークされながら、強引にドリブルで突破。強烈なシュートをゴール左隅にたたき込んだ。

 主将の木屋は準優勝を喜びながらも「やっぱり悔しい。でも次は後輩が優勝してくれる」。香長は1973年に県体、春、秋、冬季の県内4大会を制覇するなど、70―80年代に何度も県を制した古豪だ。復活への一歩を確かに刻んだ。

 高知4得点 ゲーム支配 佐川は単調な攻め

 ▽準決勝

 高知4―0佐川

 【試合経過】高知が細かいパスをつないでゲームを支配。多彩な攻めで4得点し佐川に快勝した。

 高知は前半、短いパスでラインを押し上げ、サイド攻撃を展開。6分に左サイドバック長山が先制した。後半も前線でボールをキープし、高い位置でプレー。よりスムーズにボールが回り、2分には右サイドからのクロスを浜田寛が頭で合わせて2点目。15分にMF野島、26分にもMF小林が加点し、突き放した。

 佐川はMF城前を基点にボールをつないだが、個人技に頼ったドリブル突破が多く、攻めがやや単調だった。

 香長追い付きPK戦で勝ち 旭の猛攻実らず

 香長1―1旭(延長0―0 PK5―3)

【試合経過】香長はシード校旭との準決勝、PK戦で振り切って初の決勝進出を果たした。香長はMF中元が起点となりスピードのある岡村、都築にボールを集めて好機をつくる。1点を追う後半15分、MF竹内の右サイドからのセンタリングに津田が飛び込んで同点に追い付くと、延長戦もGK木屋が再三のピンチに好セーブ。PK戦を5―3で制した。

 旭は、MF江西のドリブル突破や西川瑞、松崎、戸田清の攻撃陣が、ゴール前で細かいパスをつないでシュートを放ったが、追加点が奪えず香長に惜敗した。


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