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「うちは、お願いする立場。スポンサーついてください、チケット買ってください、球場貸してください…。お願いして、お願いして、頭下げようということ。それしかなかった」
ゼロからスタートした四国アイランドリーグ(IL)の1年目は、プロ野球機構(NPB)だけでなく、スポンサー獲得では企業、チケット販売では県民、球場使用では関係団体と、さまざまな“お願い”のシーズンだった。
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高知県議会議場で特別講演する石毛宏典氏。行政からは石毛氏が考えていた以上の好反応があった(9月20日)
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「講演? 結構やったでしょう。席を用意してもらえるのはありがたい話。知ってもらうには講演が一番手っ取り早い」
石毛宏典氏のスケジュール帳は真っ黒だ。1日に複数の講演をこなすことも少なくなかった。
「車の走行距離も相当なものです。1日平均200キロは走りました」
四国中を、お願いして回った。この1年で「外から来た人」のイメージが薄れ、どこか丸くなった印象を受けた。
「僕の中では最初から最後まで何も変わってない。だからこそ、『何とかしてやろう』の声が出てきてくれたのかなと」
いずれにしろ、さまざまな支援の声が上がったことは事実だ。特に行政。4県の知事がNPBにドラフト規制見直しの要望書を出すなど、石毛氏の“お願い”以上のアクションも起こった。
「行政に金を出してもらおうという発想はなかった。リーグに対する思いを感じた。(要望書も)うちが頼んだわけではなかった。非常にありがたかった」
提言も受けた。球場へのシャトルバスを提案してもらったり、「行政が資金提供できるものを考えたら」とヒントをくれた知事もいたという。
「球団法人化を指して言ってくれているのだろう。当初、リーグの法人化でいこうと計画したが、リーグ存続を一番に考えれば朝令暮改ありきでも、しゃあない。4県そろわなくても、できる県だけやってもいい。4、5年でそうなればと思っていたが、2、3年でできるかもしれない」
スポンサーに対しても、単なる「お願い」では駄目である。
「われわれは十分得るものがあるし、スポンサーの方々も得るものがあると対価を出してくれている。スポンサーは単なる広告主ではなく、パートナーとして互角な立場という感覚」
行政やスポンサーにも狙いやメリットがある。四国ILは、ただお願いするだけではなく、手を携えながらも、自立の道を探っていく。
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