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四国独立リーグカット

2004年11月04日付朝刊

 「感動する試合見せる」 石毛氏が講演

 来春の「四国独立リーグ」スタートを目指すプロ野球元オリックス監督の石毛宏典氏が3日、土佐市内のイベントで講演した。「私の野球人生」と題し、独立リーグ発足を目指した思いや抱負を話した。講演要旨は次の通り。

 独立リーグ構想を抱いたのは、1997年に大リーグのドジャースにコーチ留学した時だ。そこで、体一つで挑戦しに来た日本の若者にたくさん出会った。彼らは大学、社会人で野球を続ける道がなく、それでも野球をあきらめられないという。その真摯(しんし)な思いに「なぜ日本で彼らを受け入れられないのか」との思いを持った。

 【写真説明】「若い選手の挑戦する姿を見せる」と四国独立リーグについて講演する石毛氏(土佐市民体育館)

 (オリックス監督を解任された)昨年4月以降、アマチュアの選手や指導者に話を聞いた。やはり「野球をしたいけど、野球をする場がない」と言う。私も社会人野球出身だが、入社した当時は230の社会人チームがあった。今は80しかない。経済情勢の悪化とともに、野球界は狭き門になっている。

 しかし、現在のプロ野球界にはこうした問題に何の対策もない一方で、一流選手がメジャーに流出、層が薄くなっている。こうした背景から、野球を続けたいアマ選手の受け皿になり、同時にプロに選手を供給できる、社会人に代わるリーグが必要だと考えた。

 動機はもう1つある。かつてはスポーツを通じて(若者は)人を知り、倫理観が築かれた。それが団体スポーツの衰退とともに、青少年の犯罪など世の中がおかしくなっている気がする。スポーツ振興を通じて、そういう問題にもアプローチしたい思いがある。

 四国は野球熱の高い土地柄。道路も、キャンプ地として球場などインフラも整備されている。「入場料はレベルの高いプレーへの対価だ」と言って、独立リーグの採算性や観客動員を不安視する声がある。しかし、必ずしもそうではないのではないか。

 独立リーグのレベルは高校野球より高い。プロよりもスピーディーな試合を見せることになるだろう。何より、選手は自分の夢に向かって精いっぱい戦うと思う。高校球児が純粋無垢(むく)にボールを追う姿に私たちが感動するように、見に来るお客さんは必ず感動してくれると思っている。

 メジャーリーグを支えるのは地方のマイナーリーグだ。家族が自然に球場に足を運べるような地域密着の運営で、幅広いファンを獲得している。今、日本のプロ野球人気の低下が言われているが、これまで人気にあぐらをかいていたツケが出た。独立リーグにより、ファンのすそ野を、底辺を広げていきたい。

 この1年、四国を行脚し、いろんな人に会った。いろんなハードルがあったが、賛同してくれる人もおり、ここまでたどり着いた。「できっこない」と決め付けて言う人もいるが、(独立リーグは)自分の夢でもあり、他人の声に負けてしまうわけにはいかない。壁もあるが、「これは何がなんでも必要なんだ」と情熱を持ってやっている。いま非常に充実した毎日だ。

 独立リーグの試合は、高知市営球場をメーンに、春野や安芸で行うことになると思う。ぜひ、若者がしゃにむに頑張っている姿を見に、球場に足を運んでほしい。



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