|
森内名人が新棋王
将棋の羽生善治棋王(王位・王座・王将)に森内俊之名人が挑戦していた第31期棋王戦(本社主催)五番勝負の第4局は、11日午前9時から金沢市の金沢ニューグランドホテルで行われ、午後7時10分、117手で先手の森内が勝ち、3勝1敗で棋王位を初めて奪取した。羽生は3冠に後退した。
持ち時間各4時間のうち、残りは両者ともに1分。
最後まで分からず 森内俊之新棋王
自玉だけ先に薄くなり攻められる展開で苦しかった。はっきりした詰みが読み切れず、最後の最後まで(勝敗が)分からなかった。
途中からまずかった 羽生善治前棋王
難しいとは思っていたが、端玉にされてからの指し方がよく分からなかった。途中で攻められる展開になってからはまずかった。
森内 強靱な受けに磨き
森内新棋王は、これまで名人、竜王など2日制のビッグタイトルを獲得しているが、今回初めて1日制のタイトルを手にした。その1日制に抜群の実績を誇る第一人者、羽生を下しただけに実に価値がある。
2003―04年にかけて羽生から3冠を奪い一躍棋界のトップに立った。2冠は1期で手放したが、羽生を挑戦者に迎えた昨年の名人戦をフルセットの末防衛したことで、自信が大きくなったのではないか。前回の棋王挑戦時は羽生に10連覇を許したが、今期は持ち味の強靱(きょうじん)な受けに磨きがかかり、難敵を振り切った。休む間もなく4月には名人戦。「鉄板流」と表現される受けの妙技が見られるか。
|