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02年高知市長選

2002年10月21日(月)<朝刊>

高知市長選 投票率「39.23%」事実上最低

大勢が判明し、支持者に礼を述べる近森さん(高知市愛宕町4丁目)  20日行われた高知市長選挙の投票率は、’98高知豪雨直後の前回10年の選挙を1・25ポイント下回る39・23%にとどまった。9月上旬に戦いの構図が固まって以来、選挙ムードは終始低調に推移。さらに20日当日、昼前から降り始めた雨も影響し、無風選挙だった2年(27・40%)を除けば、事実上、戦後市長選史上最低の投票率となった。

 高知市選管によると、当日有権者数は25万9826人(男11万8668人、女14万1158人)。うち投票者総数は10万1923人(男4万3648人、女5万8275人)。

 この日は、早朝晴れ間がのぞいたが、次第に雲が広がり、昼前ごろには小雨に。夕方ごろからは雨が断続的に降るようになった。

 有権者の出足を過去の市長選で2番目の低投票率だった前回選挙と比較すると、午前10時半以降は前回を上回る状態が続き、午後5時には前回比0・32ポイント増となった。

 しかし、午後6時の時点で前回より0・47ポイント低下。夜に入っても出足は伸びず、選挙期間中の不在者投票数が前回の1・31倍だったにもかかわらず、最終投票率は39・23%(男36・78%、女41・28%)にとどまった。

 投票所別の投票率の最高は行川地区公民館の49・88%。尾立公民館が46・41%と続いた。最低は河ノ瀬保育園の28・81%。豪雨が投票行動に影を落とした前回選挙で最低だった大津小学校は1・96ポイント増の32・88%。

 県内各政党などの声

 20日投・開票された高知市長選挙は、現職の松尾徹人氏が新人の中根佐知、近森正久の両氏に大差をつけ、3選を果たした。市政はハードからソフトへ、また市町村合併などへの対応など時代の転換期を迎えている。選挙結果の受け止め方や、新しい県都づくりの方向性などについて、県内各党や経済界などの声を聞いた。

 政党支援の結果だ

 自民党県連 土森正典幹事長

 現職2期8年の実績が評価されたのだろう。松尾市政は安定路線に入ったと言えよう。投票結果については、無党派層の支持というよりも、自民党など政党の支援部隊が動いた結果だ。今後も自民党として支援していく構図は変わらない。市町村合併により県都・高知市は新しい時代に入る。県都の着実な発展と本県のリーダーとしての役割を大いに期待したい。

 市民の目線で

 社民党県連合 江渕征香代表

 松尾さんの人柄が特に女性やお年寄りに支持され、それに2期8年の実績が評価された結果だと思う。投票率の低さは、松尾さん勝利の前評判が広がったことと、投票日の雨が災いした。3期目の松尾市政には市民の目線で、市民のための政策を進めてほしい。公約した南海地震対策、高齢者のための福祉政策、企業誘致による雇用対策などに期待している。

 公約の誠実実行を

 民主党県連 五島正規代表

 これほど低い投票率になったのは、現職の対立候補が批判票の受け皿になることができなかったからだ。これは民主主義の根幹にかかわる問題で、県内の政党団体は大きな課題として受け止めるべきだと思う。得票をみると松尾さんの実績が評価されたのは間違いないが、有権者の過半数の支持が得られなかったことは残念だ。公約を誠実に実行してほしい。

 公約実現へ協力

 自由党県連 平野貞夫会長

 誠実な人柄もあり、松尾さんの圧勝は当然の結果だ。低投票率の要因は、現市政に対するマンネリ感もあろうが、松尾さんには常に新鮮な市政を展開してほしいし、市民ももっと関心を深めるべきだ。三期目に向けては、南海地震対策などの防災対策、市民の生命・健康を守る福祉施策、市経済の活性化など公約を実現してほしい。わが党も十分に協力する。

 財政の健全化を

 公明党県本部 石田祝稔代表

 投票率が50%に達していないのは気になるが、松尾さんの2期8年の実績が評価された順当な結果だと考える。低投票率は、市政を含む政治全般に対する批判が表れたものだと受け止めている。今後4年間、「プロ」と自負した財政の健全化や防災、経済対策とともに、選挙戦で明確になった与野党の政策の違いもはっきりさせた市政運営を期待したい。

 県市連携生かす

 橋本大二郎知事

 事前の雰囲気から心配していた投票率の低さが、現実になったのは残念だ。もっと多くの人に関心を持ってもらわないと、県も市もよくならない。県市統合病院や各種の廃棄物行政、よさこい祭りの今後など、県市連携が求められるテーマは多い。十年近く一緒にやってきた松尾さんも「ハードからソフトへ」と言っており、ソフトの重点化でも連携を生かせる。

 信任でない結果

 共産党県委員会 浦田宣昭委員長

 残念だが、戦ったことにより、巨額の借金問題や市民の暮らしに背を向けた冷たい政策、圧力に弱い姿勢など松尾市政の問題点を浮き彫りにできた。だが共産党以外のオール与党が現市政を支える構図に、批判があっても投票しない層が生まれた。低投票率はわれわれも厳しく受け止めるが、必ずしも現市政が信任された結果ではないことも認識する必要がある。

 課題克服し飛躍を

 高知商工会議所 入交太二郎会頭

 圧倒的支持を得ての3選は、持ち前の行動力で公約を具体化してきた実績、行政手法、人柄が高く評価されたものと思う。市内の中小企業は景気回復を待ち望んでいる。公約実現はもとより、大胆な行財政改革推進、地域産業や中心市街地振興など山積する諸課題への取り組みにより、高知市が地方分権時代を開く中核市として飛躍することを期待する。



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