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2002年10月17日(木)<夕刊>
3陣営 投票率50%以上へ全力
13日告示された高知市長選挙は20日の投票日に向け、近森正久さん(49)、松尾徹人さん(55)、中根佐知さん(46)の3候補による舌戦が終盤を迎えた。よさこい高知国体の夏季、秋季両大会のはざまの短期決戦で、懸念されるのが投票率。3候補の陣営は「最低でも50%に」と、それぞれの手法で票の掘り起こしに全力を挙げている。
’98高知豪雨の直後に行われた前回市長選の投票率は40・48%。投票時間の延長や不在者投票の要件緩和など、投票率アップの条件は整っていたが、災害という特殊事情もあって盛り上がりを欠いた。
投票率のバロメーターとなる不在者投票の推移を前回と比較すると、初日の告示日は、今回が前回の4・5倍に当たる342人。4日目の16日までの累計は2112人で、前回の同時期を27%上回っている。
同市選管は「不在者投票数から推測すれば、全体の投票率は前回は超えるのでは」と期待を込める。ただ、出足好調だった不在者投票も、日を追うごとに伸びが鈍化しており、2回連続で50%を下回る懸念もある。
投票率アップは、3陣営にも共通の課題。市民の足を何とか投票所に向かわせようと懸命だ。
近森さんの陣営は朝夕、同市駅前町の高知橋でスタッフ10人が「投票へ行こう」と書かれたプラカードを掲げ、通行人らにアピール。陣営幹部は「選挙に参加しなければ何も動かない」と訴える。
「安泰ムードが広がり投票率が下がることが最大の心配」という松尾さんの陣営は、法定ビラに「棄権は危険」と書き込んだ。不在者投票の実施場所や時間も掲載し、積極的な活用を呼び掛けている。
一方、中根さんの陣営は、「(選挙への関心を高めるには)1人でも多くの市民と対話し、現市政の問題点を知ってもらうことが一番」と政策重視を強調。1日10カ所以上の街頭演説を精力的にこなしている。
同市選管は19、20の両日、市内57の量販店などで店内放送をするほか、3台の宣伝カーを走らせ、投票行動による意思表示を訴える。
国体というビッグイベントの影響は不可避とはいえ、県都の市長選も政治のビッグイベント。「せめて過半数の市民の意思表示を」が関係者の共通の思いだが…。
【写真】高知市内約500カ所に設置された市長選ポスターの掲示場。投票率の低迷に今回の市長選で歯止めがかかるのか(同市福井東町)
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