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02年高知市長選

2002年10月14日(月)<朝刊>

秋空に3陣営が第一声 高知市長選

 秋空に3陣営のアピールがはじけた。県都の新しいリーダーを決める高知市長選は13日、新人の食品製造会社社長、近森正久さん(49)、3選を目指す現職、松尾徹人さん(55)、新人の新日本婦人の会県本部副会長、中根佐知さん(46)=共産推薦=が予想通り名乗りを上げた。3人は事務所前で出陣式に臨み、闘志をかき立て街頭へ。買い物客でにぎわう日曜市では「改革させてください」「私に任せて」「どうか支援を」と熱い思いを訴え、決戦ムードが一気に高まった。

 新しい県都つくる 近森さん

 近森さんは午前7時半には愛宕町4丁目の事務所に入り、遊説日程などを最終確認。「平常心で淡々とやります」。支援者らと歓談しながら本番開始を待った。

 「いちばーんっ!」。届け出順が一番に決まったとの連絡に、竹内幸治選挙対策本部長の大きな声が事務所内に響く。間もなく「七つ道具」が届き、出陣式が始まった。

 「現場で働く人々の悲痛な叫びが実業家の近森さんの耳に届くようになった」。栗田千寿子後援会長が近森さんの出馬の動機を話し、「その経営手腕とユニークな発想力で新しい高知市を経営してほしい」と訴えた。

 「改革の旗手」と紹介を受け、「高知改革!」のスタッフジャンパーを羽織った近森さんが登壇。「高知のまちは疲れきっている。戦後の政治も経済もすべてが機能しなくなっている」。現市政を厳しく批判し、マイクを握る手に力を込めた。

 さらに声を張り上げ、「現場の一線で働く皆さんの熱い、静かな思いを受け止め、走り抜く覚悟だ」と戦いへの決意を表明。最後に「新しい高知市をつくらせてください」と力を込め、車体に「投票日、何かが動く」と書き込んだ選挙カーに乗り込んで県都決戦に出陣した。

 【写真】市政改革へ「頑張ろう」の気勢を上げた近森陣営の出陣式(高知市愛宕町4丁目)

 地元、生活に潤いを 松尾さん

 神社で必勝祈願をした後、升形の事務所入りした松尾さん。「油断せんと頑張りよ」などと激励する支持者を握手で出迎えた。

 「届け出順は二番。二番は勝利のV」というあいさつから始まった出陣式。まず藤原定子後援会長が「これからも大きな仕事をしていただく予定がいっぱいある」とエール。

 自民党の福井照衆院議員らもマイクを握り、「夢が現実になることを教えてくれた『龍馬都市』の『龍馬市長』への支持を広げてほしい」などと訴えた。

 決意表明に立った松尾さんは「これまでの8年間、市民の皆さんの幸せを願い、大好きな高知をもっと良くしたいという思いの中、一生懸命務めてきました」と実績を強調。

 「先進的ソフト事業に取り組む自治体として、高知、四国、全国をリードするよう頑張りたい」「ハード事業からソフト事業へ。大規模事業から生活密着型事業へ。着実に、そして地元と生活に潤いのある事業を進めなければならない」などと3期目に向けた思いをアピールした。

 「V3目指して頑張ろう!」。支持者の熱い声を受けて、松尾さんは7日間の戦いに元気よく出発した。

 【写真】「支持拡大で3選を」と士気を高めた松尾陣営の出陣式(高知市升形)

 暮らし守る市政へ 中根さん

 中根さんは水色のスーツに身を包み、襟元には友人が必勝を期して贈ってくれた頭文字「S」のブローチが光る。リラックスした表情で上町2丁目の事務所に到着し、待ち受けた支持者の一人ひとりに笑顔であいさつ。

 午前8時半すぎからの出陣式では、支援組織「民主市政をつくるみんなの会」を代表し、県教組の石元巌委員長や共産党の春名眞章衆院議員が激励。「税金の使い道を変え、市民のための市政を実現する。その願いを託し、中核市で全国初の女性市長を誕生させよう」とエールを送った。

 中根さんの第一声は、優しいながらもきっぱりした口調で「暮らしを守り、皆さんの声が届く市政に転換を!」。

 借金が増加した現市政を批判し、公共事業の見直しや国保料の軽減など自らの政策に触れる一方、医療制度改革など国の政策に対しても「市民の利益に反することには正面から反論する。国政のゆがみは、生活の場である地方から正さなければ」と強調。「新しい高知市をつくるため全力を挙げる」と力を込めた。

 電車通りの反対側にも支持者の輪ができ、笑顔と拍手に背中を押されて弾むように選挙カーへ。市民の声を聞く対話型の選挙戦に飛び出した。

 【写真】暮らしを守る市政への転換へ必勝を誓った中根陣営の出陣式(高知市上町2丁目)

 市長選不在者投票開始 初日は前回の4・5倍

 高知市長選が13日告示されたのに伴い、市選管と市内14カ所のふれあいセンター(旧支所)で不在者投票が始まった。同日は、前回10年の市長選告示日の不在者投票数(76人)の4・5倍に当たる342人が投票した。

 同市たかじょう庁舎(鷹匠町2丁目)の不在者投票所では午前8時半から受け付けを開始。同9時すぎに訪れた愛宕町3丁目の女性(42)は「子供の将来も見据え、市政に誠実に取り組んでくれる人を選びました」と話していた。



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