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「マニフェスト(政権公約)選挙」といわれる今回の衆院選では、いや応なく政党や政策を選ぶ比例代表の重みが増す。
6議席を争う四国ブロックでは前回、自民が3議席、民主、公明、共産がそれぞれ1議席を獲得。今回はこの4党に社民党を加えた5党から計41人の出馬(小選挙区との重複立候補含む)が予定されるが、戦いは「自公協力」の成否と「民由合併」の効果を軸に展開しそうだ。
限定協力?
自民党は3議席死守が命題。名簿登載の順位付けには党の「73歳定年制」なども絡んで調整が難航したが、前職の元運輸相、森田一氏(香川)の単独一位が確定的で、コスタリカ方式の岡本芳郎氏(徳島)も上位登載される見通しだ。
公明党は徳島の前職が引退。高知1区から比例単独に切り替えた同党高知県本部代表の元職、石田祝稔氏=2期=の7年ぶりの国政復帰だけでなく、比例2議席の獲得を目指す。
両与党にとって最大の懸念は、民主・自由両党合併という「風」の吹き具合。そのために自公協力も実現させたが、どの程度奏功するかは不透明だ。とりわけ自民党サイドには、自らの小選挙区公認候補に対する公明党推薦が、比例での公明党推薦という「見返り」を伴う以上、自民の比例票は一定の目減りが避けられない。
本県のケースで言えば、6000人余りの自民党員を抱える県建設業協会などが比例での公明党推薦を決定。両党幹部は「うまくいけば、1区だけで1万票以上のバーターが可能」との認識で一致するが、公明党県本部は「支持者が疑心暗鬼にならない対応をお願いする」と協力の手控えにくぎを刺す。
1区では前回、自公協力が「自民側の都合」で決裂した“後遺症”がある。公明党県本部が支持者の集会で今回の協力方針を伝えた瞬間、大きくどよめく場面もあった。同県本部の幹部は「自民党への不信感を払しょくするのは容易ではない」ともいう。
自民は自民で、衆院解散前日の9日、高知県連が前県議の川田雅敏氏を比例単独候補に擁立した。危機感を強める党本部の戦略に沿った形だが、公明党への協力はおのずと限定的になりそうだ。
埋没警戒の共社
自由党との合併で政権交代を旗印にする民主党は、2議席獲得を目標に、前回同様、小選挙区との重複立候補を名簿1位に並べ、惜敗率で競わせる。
徳島1区の前職、同2区の新人、高知1区に立つ前職・五島正規氏らには小選挙区突破の期待が懸かり、中でも過去2回連続で四国比例復活の五島氏にはそれが悲願。「風」が吹けば、民主には小選挙区と合わせて一気に議席倍増も視野に入る。
共産党は四国唯一の前職、春名直章氏(高知)を今回も比例単独とし、議席の死守を期す。
民主党主導の政権交代論に埋没することを警戒するが、吉野川可動堰(ぜき)の反対運動などで徳島県議は4人に倍増。前回より5万票アップの26万票を目標に設定して、攻めの選挙で自民党の3議席目を「引きずり降ろす」構えだ。
社民党は四国ブロック初の議席獲得へ、高知1区の新人、田井肇氏ほか徳島を除く3県で計6人の重複立候補者を擁立する。民主党との競合は避けられないが、「護憲政党」を前面に押し出した戦いで活路を見いだす。
◇
第43回衆院選の公示は2日後の28日。半月後には新選良が決まる。
H12衆院選・主要政党の比例得票
| | 自 民 | 民 主 | 公 明 | 共 産 | 社 民 | 自 由 |
| 四国全体 | 700,719 | 402,457 | 266,791 | 213,729 | 196,277 | 162,700 | | 本 県 | 124,466 | 65,997 | 55,201 | 63,970 | 36,974 | 21,010 |
(衆院選取材班) =おわり=
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