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高知2区は、5選を目指す自民党前職の中谷元氏に、3選挙区で唯一の女性候補となる民主党の田村久美子氏、3度目の挑戦となる共産党の谷崎治之氏の2新人が挑む三つどもえの構図。
小泉内閣で防衛庁長官を務めた中谷氏は、知名度がさらに浸透。前回選挙は党県連会長として1区の新人候補・福井照氏の応援に重点を置いたが、今回は「小泉改革を支えるためにも自らの戦いに集中したい」と満遍なく地域を回り、ミニ集会に力を入れている。
党第2選挙区支部幹事長の森雅宣県議も「市町村支部、推薦・支援団体の総力を結集し、前回を上回る得票を」と意気込む。前回自主投票の公明党が中谷氏推薦を決めたことも一定の好材料。
ただ、陣営が最も警戒するのが「楽観論」。現職と前高知市長の対決が確実視される知事選の構図も、一致団結に水を差す。
対応をめぐって親知事派の東部の3県議が自民党県議団を離脱、支部組織の“分解”も視野に入るという状況に、中谷氏は「自らの考えはあるが、党内が混乱するので差し控えたい」。言葉を選びながら、(24日の)県連総務会の議論を見守り、その決定を尊重する構えだが、足元の乱れに集中力を取り戻せるかどうか。
高知市南部に注目
田村氏は、高知市のケアハウスで介護員をしていた昨年6月、民主党県連の公募に応募した。東京都出身で地縁、血縁がないだけに知名度の浸透が最大の鍵。
連合高知や自治労、基礎票がある支援団体を基軸に支持拡大を図りつつ、ミニ集会と街頭宣伝をセットに地域を3巡。衆院解散後は街頭演説を精力的にこなし、「政治を変えたい。多くの人にマニフェスト(政権公約)を知ってもらいたい」と政権交代を前面に打ち出している。
党県連の楠本正躬代表代行(高知市議)は「四国比例で最低2議席を確保するためにも2区の戦いが重要になる」と強調。区割りの変更に注目し、1区に編入された高知市の高須、大津などを「保守が強い地盤」とする一方、2区に編入された同市南部の長浜などを「党への支持が厚く、(2区は)条件的に有利になった」と分析する。
都市部の戦いを重点化し、自由党との合併効果、野党票の結集、保守層への食い込みを図る。
共産党の谷崎氏は、市町村議員も多く、党勢が衰えていない県東部で比例票を上積み、四国比例の現有議席を死守することが命題。
陣営は小泉改革への不満、批判の受け皿として「暮らし重視の政治への転換」を掲げ、民主党を意識しながら、自民党に明確な対決軸を持つ「唯一の野党」を強調。谷崎氏も「予算の使い方を改めて景気を回復させ、憲法九条の改悪を阻止する」と街頭での訴えに力を入れている。
最重点地区は高知市南部。2区選対責任者の千頭満・党東部地区委員長は「市内でもとりわけ党の支持が厚いところ。これまでの統一地方選でも3、4000票の得票を出している。潜在的な力がある」とし、同市選出の県議や市議らが地域割りで支持の定着を図っている。
また、「衆院選とセットで危機感を持ち戦った」とする定数2減の南国市議選(19日投開票)で、現有の5議席を確保したことを追い風に、28日からの短期決戦に臨む構えだ。
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(衆院選取材班)
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