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99年4月28日(水)<夕刊>
開票時間に格差 早=高知市・宿毛市 遅=室戸市
二十五日投開票された町村長・市町村議選は、昨年六月の公選法改正以降、初めて行われる一斉選挙だった。投票時間の二時間延長で開票開始時刻が遅くなり、中でも多数の立候補者と有権者がいる高知、室戸、宿毛の三市議選では開票事務の効率化が求められた。結果は、投票者数が格段に多い高知市の開票作業が予想以上に早く、室戸市の開票終了は高知市より遅い二十六日午前二時十分だった。三市議選の開票作業を点検してみると―。
投票者数が約十一万八千七百人に上った高知市議選。開票開始は前回七年の午後八時から一時間半遅くなったが、逆に選管終了は翌日午前二時半から同一時半になった。候補者数が八人減の四十九人だったとはいえ、事務に要した時間は六時間半から四時間と大幅に短縮された。票の流れも格段にスピードアップ。大勢が判明する開票率八〇%に達するまでに、前回の二時間に対し、一時間三十五分しかかからなかった。
要因の一つは、事務に従事する市職員を前回の三百七十人から四百三人に増員したこと。また計数機も十八台すべてを「最新鋭機」に切り替えた。同市選管は「従来は多かったトラブルによる数え直しが皆無だった」と説明する。
さらに疑問票を判定する審査係の事前研修も県議選、市議選で二度ずつ行い、想定できるケースを職員に徹底。同市選管の河添隆幸事務局長は「法改正をにらみ、できる限り改善策を図っただけの成果は出たと思う」と胸を張る。
一方、室戸、宿毛の両市は、全体の職員数が高知市よりはるかに少ないことから、開票作業に当たった職員はそれぞれ四十三人、七十四人。しかも計数機は室戸が四台、宿毛は六台と少ない。
それでも、約一万七千人が投票した宿毛市議選は、前回の四時間十八分から三時間四十分に短縮。同市選管は前回までの二十票束を五十票束に変え、電卓で集計していた手作業を、パソコン入力による集計に実験的に変更した。
ただ、今回は二重チェックの意味で「手作業」も併用。同市選管は「次回からはパソコンだけの集計に変え、百票束で流す改善策を検討する」という。
これに対し、約一万三千六百人が投票した室戸市議選は、前回の四時間より長くなり四時間四十分を要した。投票者数は高知市の九分の一程度にもかかわらず、選管終了は高知市より四十分も遅い二十六日午前二時十分までズレ込んだ。昨年七月の参院選県選挙区の開票でも県内最長の時間がかかっており、何らかの改善策が求められそうだ。
室戸市選管が挙げる原因は疑問票の多さ。「判読しにくい票が多く、審査に時間がかかった」としており、確かに点検係、審査係の前に疑問票が山と積まれる場面もあった。ただし、同市選管は「本来の職務ではなく難しい」として審査係などへの事前研修を全く行っていなかった。
同市選管は「今後は審査を担当する職員の育成に力を入れ、先進市町村のやり方なども勉強したい」としている。
【写真】県内で最も遅れた室戸市議選の開票作業。疑問票の審査に時間がかかったというが…(25日午後9時40分ごろ、室戸市役所)
99年4月28日(水)<朝刊>
安田町議選で2人逮捕 買収容疑で坂田氏派運動員ら
二十五日に投開票が行われた安芸郡安田町議選の選挙違反を捜査していた安芸署は二十八日、坂田政博氏=無所属・当選=派の運動員ら二人を公選法違反(買収)容疑で逮捕した。今春の統一地方選での逮捕者は県内では初めて。
同町唐浜、漁業、竹島芳之容疑者(66)と同、無職、森口安広容疑者(49)。
調べによると、坂田氏派の運動員だった竹島容疑者は森口容疑者と共謀または単独で、町議選告示後の今月下旬、有権者数人に坂田氏への不在者投票を依頼。謝礼としてそれぞれに現金一万円を渡した。
また森口容疑者自身も竹島容疑者から坂田氏への不在者投票の依頼を受け、謝礼として現金一万円を受け取り、竹島容疑者はこれを渡した――それぞれ疑い。
同署は「買収による不在者投票が行われている」との情報から内偵。二十七日午前、両容疑者に出頭を求めて追及していた。現金を受け取った有権者については、任意で事情を聴いている。
調べに対し、両容疑者とも容疑を認めている。
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