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99年4月13日(火)<朝刊>
「自民」過半数割れの議会勢力
十一日投・開票された県議会議員選挙で、自民党が初めて過半数割れしたことから、無所属で当選した十人の動向が注目を集めている。当選から一夜明けた十二日、本紙の取材に対して自民会派入りを明確にしたのは一人だけ。新人の大半は「状況を見極めて判断する」「当面は一人で活動したい」と慎重な姿勢を見せており、五月十一日ごろ招集予定の組織(臨時)議会に向けて、自民党を軸に既存会派の綱引きが活発化しそうだ。
注目される無所属の動向 新人の大半が様子見
自民公認の当選者は二十人。定数四十一の県議会では過半数には一人、四つの常任委員長ポストを押さえた上で過半数を占めるには、あと五人が必要だ。
自民幹部が会派入りは確実とみているのは三人。このうち、宿毛市・大月町・三原村区で初当選した中西哲氏(47)は「事前に支持者の理解も取り付け、自民会派に入ることを前提に推薦候補として戦った。県連にも意向を伝えている」と会派入りを明言した。
同じく自民の単独推薦を受けて初当選した長岡郡区の西岡仁司氏(67)は「思想的にはそう(自民)だが、後援会とも相談して決めたい」と慎重な姿勢。
前自民土佐市支部長で、自民、民主両党の推薦を受けて初陣を飾った中内桂郎氏(59)=土佐市区=も「無所属の立場で戦ったので、今のところ折り返し点までは自民に入ることにはならないのではないか」と話している。
南国市区で返り咲いた岡崎俊一氏(64)は、自民公認で戦った七年選挙で苦杯をなめ、今回は自民の公認・推薦を断って出馬。「無所属で多くの支持をいただいたのに、すぐ自民に入るというわけにはいかないでしょう。当面は一人で活動したい」と言う。
同じく政党の推薦を受けずに初当選した宿毛市・大月町・三原村区の二神正三氏(52)は、「八年前まで自民党籍があったが、今回は自民公認、推薦候補を相手に戦った。『非核港湾』の自民の対応には批判もあるので、直ちに入ることにはならない。もう少し情勢を見極めて判断する」。
自民、公明、自由各党の推薦を受けて激戦の高岡郡区で勝ち抜いた佐竹紀夫氏(58)は、「幅広い支持を受けての当選だ。直ちにどこかの会派に入るのでは人間性を疑われる。同志の方々とも相談しながら、主体性も大事にしたい」と話す。
初当選者の中には「考え方の近い無所属議員で新しい会派をつくることも選択肢」とする議員が複数おり、新会派が結成される可能性もある。
このほかの無所属議員四人は、いずれも未来会(公明と無所属)、県民クラブ(社民、民主と無所属)に所属する現職。ただ、議会勢力図が塗り変わったことから、既存の会派を含めた再編が進む可能性もある。
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