|
99年4月24日(土)<夕刊>
最後のお願い 連呼連呼
「'99統一地方選・高知」の後半戦は二十四日、舌戦の最終日を迎え、県内の三町村長選と十七市町村議選の候補者たちは「最後のお願い」に繰り出した。九人落ちの激戦の高知市議選も連呼、連呼。「厳しい」「人脈が頼り」「若者の票が欲しい」と候補者。「まだ決めていない」「今晩考える」と有権者。いろんな本音、思惑を盛り込んで、混戦は二十五日の投票日に向け、大詰めに突入した。
二十四日の高知県地方は高気圧に覆われ、おおむね好天に恵まれた。この数日気まぐれな空模様が続いた高知市も、雲が散って晴れ上がり、午前中の気温が二三度を超えた。各候補者はまぶしそうに空を見上げ、選挙カーへ。
高知市議選は定数四十に対して四十九人が立候補。前回より八人少ないものの、当落線上に多くの候補がひしめいているといわれ、各陣営は言い聞かせるように「厳しい」「当選ラインはかなり上がる」。
ある陣営は「同じ地域に対立候補が増えた。何とか、ボーダーラインと見ている二千二百票欲しい。最後はもう人脈頼り」と率直な声。別の陣営は「昔なじみのお年寄りには信頼をいただいているが、亡くなった方もいる。票読みも難しい。何とか若者にアピールしたいが…」と不安そう。
市郊外の候補者は「水害対策を訴えているが、どうも手ごたえを感じない。最終日は地元だけに絞り、選挙カーを降りて歩け歩け作戦です」と追い込みに意欲を見せた。
一方、有権者には「まだ決めていない」の声も。「市議と言っても名前を知らないし、投票に行くかどうか決めていない」と高知市永国寺町の夫婦。ある商店街役員(57)は「名前と『よろしく』を連呼するだけではねえ。もっと強い意見を持つ人を探しているが…」と歯がゆい表情。
果たして有権者の心はつかめるか。
【写真】舌戦の最終日、支持を訴えて走る候補者。有権者の心をつかめるか(高知市薊野)
99年4月24日(土)<朝刊>
後半戦あす投票 3町村長・17市町村議選
二十一世紀の地域づくりのけん引役を選ぶ「'99統一地方選・高知」の後半戦、県内三町村の首長選挙と十七市町村の議会議員選挙は二十五日、一斉に投開票が行われる。首長選は、土佐山村と池川町は有力新人同士が激突。西土佐村は現職と新人が一騎打ちを展開しており、いずれも接戦模様になっている。市町村議選は高知、室戸、宿毛の三市と十四町村。中でも注目の県都・高知市議選は、四十議席を史上最少タイの四十九人が争う少数激戦で、予断を許さない大混戦のまま最終盤までもつれ込んでいる。県内各地での舌戦もきょう一日限りとなり、各陣営は最後の一票の積み上げに全力を挙げる。
県内の統一地方選・後半戦は、自民党の過半数割れ、共産党の躍進の展開をみせた県議選(二日告示−十一日投票)の後を受け、十八日に三市議選、二十日に七町村長選と十六町村議選が相次いで告示された。
このうち香我美、土佐、中土佐の三町と本川村の首長選はいずれも現職の無投票当選が確定。鏡、大川両村議選でも無投票で議席が決まった。残る町村では池川町、土佐山村がダブル選挙となっている。
後半戦では、白熱した舌戦を展開している三首長選、いずれも少数精鋭の混戦になっている三市議選などが注目の戦い。総じて明確な争点は乏しいながら、高速交通網整備などの県土の高度開放化や実行段階に入った地方分権を背景に、二十一世紀に向けた地域振興をかける選挙戦となっている。
投票は二十五日午前七時から午後八時(一部繰り上げ)まで、十八市町村で一斉に行われ、いずれも即日開票される。
舌戦きょう限り 「お願い」連呼走る
「'99統一地方選・高知」の後半戦はいよいよ二十四日、舌戦がラストを迎える。県内の三町村長選と十七市町村議選の候補者たちは、票の上積みを狙ってぐんとヒートアップ。定数四十に四十九人が立つ県都高知市の市議選は大詰めの二十三日、「あともう一押しを!」「最後のお願いです!」の連呼が街中にこだました。
高知市議選の立候補者は前回と比べて八人減り、昭和五十八年、平成三年と並ぶ史上最少タイ。当落線上は混戦の様相を呈しており、各陣営は当選ラインが従来より上がると予想。一票の上積みに懸命だ。
高知県地方はこのところ、あらしのような激しい雨が降ったり、晴れ間がのぞいたりと、春特有の“猫の目天気”。投票日が目前に迫った二十三日も、どんよりと雨雲が広がり、各候補者は空模様をにらみながら選挙カーを繰り出した。
「よろしく、よろしく!」「あと一票を! もう一票を!」「最後の最後のお願いです!」。名前の連呼、お願いの連呼。女性運動員が切々と訴え、候補者が大きく手を振る。
選挙カーは住宅地へ、電車通りへと駆け、ライバル同士のニアミスも再々。十数カ所の街頭演説をこなす陣営があれば、街頭でのアピールと併せ電話作戦に全力を注ぐ陣営も。
福祉の充実、都市の防災、経済活性化…。各候補者は懸命に訴えているが、「'99統一地方選・高知」の前半戦の県議選は、投票率が過去最低に落ち込んだだけに、市民の関心にやきもき。候補者の中には「市民の反応? うーん難しい…。政治に対する思いはもやもやとたまっていると思うが…。公約を懸命に訴え続けるしかない」という率直な声も。
いろんな予測、観測、思惑を盛り込んで、二十四日、混戦のラストランが始まる。
【写真】舌戦は24日限り。候補者たちはマイクを握り、懸命に支持を呼び掛けている(高知市本町2丁目)
|