|
99年4月20日(火)<夕刊>
7町村長・16議員選が告示 3首長選は一騎打ちへ
「'99統一地方選・高知」を締めくくる七町村長選挙と十六町村議会議員選挙が二十日告示され、予想された候補者が届け出を済ませ、次々と街頭に繰り出した。町村長選は吾川郡池川町など三町村では選挙戦突入が確定した。これで高知、室戸、宿毛の三市議選とともに、二十五日に投開票される統一地方選挙の後半戦はすべて出そろった(いずれも正午現在、届け出順)。
今回の選挙のうちダブル選挙は四町村、首長だけは三町村、議員だけは十二町村。
町村長選は東から香美郡香我美町、土佐郡土佐山村、土佐町、本川村、池川町、高岡郡中土佐町、幡多郡西土佐村の七町村。
このうち、三期連続無投票の現職が勇退した土佐山村は前助役の門田博文氏(54)と前村議会議長の高橋英雄氏(51)の新人二人が立候補し、十六年ぶりの選挙戦に入った。池川町も元町議会議長の大原儀郎氏(63)と前町企画課長の三浦敏孝氏(53)の新人同士の争いで激戦模様。
西土佐村は二回連続で無投票当選している現職の井上一氏(66)に新人で元高知はた農協専務理事の宮畠耕三氏(65)が挑む。二人とも初めての選挙戦だけに混とんとした情勢になっている。
残る香我美町、土佐町、本川村、中土佐町の四町村はいずれも現職が届け出た以外に動きはなく、無投票当選の公算が大きい。
一方、町村議選は正午現在、十二町村で定数を上回る届け出があったが、安芸郡田野町、香美郡吉川村、土佐郡鏡村、大川村の四町村は立候補者が定数を超えていない。
中山間地の熱い戦いにゴング
新緑の谷に第一声がこだまして、「'99統一地方選・高知」のしんがりとなる七町村長選挙と十六町村議会議員選挙が二十日スタートした。町村長選では土佐郡土佐山村、吾川郡池川町、幡多郡西土佐村の三町村で予想通りそれぞれ二人が立候補し、中山間地の熱い戦いのゴングが鳴った。議員選も正午現在、十二町村が定数を突破。青空の下、二十五日の投票に向けて五日間の舌戦の火ぶたが切って落とされた。
<西土佐村> 現職に新人が挑戦
幡多郡西土佐村長選は現職で三期目を目指す井上一氏(66)=無所属=、新人で元高知はた農協専務理事の宮畠耕三氏(65)=無所属=の順で届け出た。
両氏は選挙七つ道具を受け取り、選挙事務所で出陣式。両陣営とも大勢の村民が詰め掛け、熱気の中で第一声を上げた。
井上氏は「高齢者が安心して暮らせる村づくりが重要課題。多くの村民と語り合い、村の長所を伸ばしながらこれまでの政策を三期目で実らせたい」と呼び掛けた。
宮畠氏は「わが村は道路網整備などの点で大きく取り残されているなど、さまざまな問題に変革が求められている時。村民と一緒に挑戦する決意だ」と支持を訴えた。
両候補ともし尿処理問題や福祉施策の充実などを掲げ、選挙カーで出発した。
十九日現在の選挙人名簿登録者数は三千二百八十五人(男千五百三十九人、女千七百四十六人)。
<土佐山村> 前助役と前議長が対決
土佐郡土佐山村長選は、前助役の門田博文氏(54)=無所属=と前村議会議長の高橋英雄氏(51)=無所属=が届け出た。それぞれ、役場近くの選挙事務所前で出陣式。両陣営とも多くの支持者が集まり、新人の一騎打ちに意気が上がった。
二十八年間の行政経験をアピールする門田氏は「元気な体、健康づくりを進めて子供から高齢者まで住みやすい村にしたい。住民と共に考え、行動する行政にする」と決意を表明。
行動力と議員経験を訴える高橋氏は「若者が育ち、高齢者が生きがいを持てる村にしなければならない。住民主体で村民の声を反映し、責任の取れる行政にする」と力強く訴えた。
十六年ぶりの選挙戦に加えて、少数激戦が予想される村議選とのダブル選挙。村民の関心も高まりつつあり、一票をめぐる熱い短期決戦になりそうだ。
十九日現在の選挙人名簿登録者数は千九十五人(男五百三十四人、女五百六十一人)。
<池川町> 新人の一騎打ち
吾川郡池川町長選は、元町議会議長の大原儀郎氏(63)=無所属=と前町企画課長の三浦敏孝氏(53)=無所属=の二氏が立候補。新人同士による一騎打ちが確定的になった。
自宅前で出陣式を行った大原氏は、地元住民らを前に「一時は立候補をちゅうちょしたが、皆さんから温かい支持をいただいた。活力ある池川町の将来を見据えて、だれにも負けない町政への熱意を秘めている。町勢発展のために誠心誠意、私の考えを町民に訴える」とアピール。
三浦氏は池川郵便局前の事務所で出陣式。山崎節郎町長の応援を受け、「役場勤務を通じて培ったモットーは信義を重んじること。約束したことは必ずやる。教育の充実、高齢化対策や若者定住を確実に実現し、町民が住んで良かったと思える町づくりを進めていく」と訴えた。
十九日現在の選挙人名簿登録者数は二千二百五十六人(男千五十人、女千二百六人)。
<中土佐町> 西森氏第一声
高岡郡中土佐町長選は三選を目指す無所属の現職、西森英身氏(53)が立候補。久礼の選挙事務所での出陣式で、西森氏は「高速道時代を控え、新たな地域振興策をつくらなければならない。高齢者対策、住宅整備や子育て支援を含めた若者定住策も重要だ」と第一声を上げた。
<香我美町> 安岡氏が立候補
香美郡香我美町長選は、再選を目指す無所属の現職、安岡徹氏(58)が届け出た。安岡氏は、山北の選挙事務所近くで第一声。「純朴な町民性と豊富な農産物、近代的企業が一体となった町の長所を伸ばし、町政に全力を尽くしたい」と力強く訴え、選挙カーで町内の巡回に出発した。
<土佐町> 志和氏が出馬
土佐郡土佐町長選挙は、三期目を目指す無所属の現職、志和友晴氏(72)が立候補。土居の選挙事務所での出陣式で志和氏は「一次産業などの振興を図り、自主財源を増やし、住民福祉に生かすこれまでの施策を一層進める」と決意表明。町内を巡回して政策を訴えた。
<本川村> 山中氏届け出
土佐郡本川村長選挙は三期目を目指す無所属の現職、山中学氏(67)が届け出た。長沢の選挙事務所で出陣式が行われ、山中氏は「寒風山道路が開通した。観光客誘致のための整備を進め、林業など一次産業振興に全力を挙げる」と決意を述べ、選挙カーで村内を巡回した。
【写真】'99統一選・高知の後半戦7町村長、16町村議選挙がスタート。香我美町では支持者が集まり、立候補者の出陣を見守った(香我美町山北)
|