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県知事選 冗談交えつつ…ソフトに火花 演説会
’03県知事選候補者の最も重要な仕事の1つに、個人演説会がある。大抵は欲張って?一夜で複数会場をはしご。応援弁士の演説時間をうまく使い、会場間を移動する。冗談やご当地の話題を盛り込んだ巧みな話術の中に、激しい“口撃”の火花も――。
とある会場の壇上に立った橋本さん、まずは軽い話題を一発。12年前の選挙戦、長岡郡での演説会後に犬を拾い、「大二郎」と名付けたという女性があいさつに来た、との話を紹介し、「その方にぜひと言われて、きょう、大二郎を見に行くと、とてもかわいくて(笑い)。ところがそこに張り紙があって、『かみつく』と書いてあり…(爆笑)」。これで「つかみ」はOK。「早いもので3期12年…」と実績が軽やかに語られていく。
既に全県区の「大二郎スマイル」に対し、松尾さんはニックネームにちなんだ「ビーバースマイル」で売り出し中。
誕生日が1週間しか違わない橋本さんのことは相当意識しているようで「ライバル意識がないといえばうそになる。ポスターが2つ並んでいますね。同年同月生まれ。どっちが若く見えるのかなあ。髪の黒さでは私かなあ、と(笑い)」。といっても、演説は苦渋の決断だった出馬の経緯を浪花節調で切り出すことが多く、「たとえこの身が犠牲になっても、捨て石になっても…」と一大決心の重みを語る。
公約となると双方、丁寧にすらすら。これまで何十回となく繰り返したであろうスピーチにも、たっぷり心を込めるのも政治家の能力。
橋本さんはご当地色が豊富なのも特徴で、室戸市では海洋深層水や室戸高校総合学科、漁業の「磯焼け」などの話題を連ねつつ、「このことも今回の公約に、お約束させていただきました」と地域重視の姿勢を強調。
ただ、松尾さんに言わせると「『(橋本さんは)選挙以外では全然うちに来てくれない』と言う町村長さん、少なくありません。橋本さんが高知市役所に来てくれたのも1回だけ」とちくり。
こうした批判を織り込みながら、挑戦者の松尾さんが争点に打ち出したいのが「変革」。「高知を変えよう、変えようと言ってましたら、土佐弁では『変えろう』が正しいと言われまして。だから『変えよう』という言葉を『変えろう』に『変えよう』かな、と思ったりして(笑い)」。続けて「多選のよどみを選ぶのか、さわやかな新しい風を選ぶのか、まさに県民の皆さまの良識が問われている選挙です」。
対して橋本さんは「昔ながらの県政に、古い形に逆戻りさせてはならない」と暗に“仮想松尾県政”を批判。「声の大きな人、影響力をもった組織、そういう人たちの力に流されてしまうのではなくて、一人ひとりの県民の皆さんに向き合えるような、公正な県政を実現したい。距離感の遠い県政にしてしまうのか、せっかく縮まった県民の皆さんとの間をもっと縮めるのか、それが本当の争点」
知事選、舌戦、譲りません――。(知事選取材班)
「本部推薦」保留も挙党態勢で対応 自民県連幹事長
県知事選挙で無所属新人の前高知市長、松尾徹人氏を推薦している自民党県連(会長=中谷元衆院議員)の元木益樹幹事長は18日、県庁記者室で会見し、党本部に上申中の「本部推薦」について「党本部でまだ検討中だ」と説明した上で、「本部推薦」の有無にかかわらず「今後も挙党態勢で知事選に対応していく」と述べた。
松尾氏が推薦願を出していた県内各党が17日までに態度決定したことを受け、自民党の状況を説明。10月30日に上申した「本部推薦」の結論が先送りされている理由を「ほかの党はすべて県レベルの決定。(各党に)いろいろ配慮しているのでは」と述べた。
さらに「本部推薦は最後まで求めていく。県連の選挙戦対応に問題は出ていない」と強調。松尾陣営に参加している他党との連携を優先し、支援強化を図る考えをあらためて示した。
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