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県東部で「大接近戦」展開 行程ピタリ両陣営
’03県知事選。選挙カーが走る―。広ーい、広ーい県土で2人の候補者が出くわす可能性は極めて低い、はず。ところが序盤、両陣営の行程は故意か偶然か、ほぼ同じ。双方、相前後して同ルートをたどり、室戸で安芸で「大接近戦」を展開した。
14日、東洋町白浜の町道。橋本さんの街頭演説の最中、松尾さんの選挙カーが目の前を通り抜けた。
両候補の視線がぶつかった、かどうかはともかく、13日の告示から3日間の“ニアミス”は1度や2度ではない。東部の有権者は選挙戦早々の両候補者の相次ぐ訪問に驚くやら、喜ぶやら。路上では5分もたたないうちに、2人に手を振った人もいる。
素人考えでは、遊説日程の組み方などいくらでもありそうだが、選対幹部によると、そうでもない。過去幾多の激戦の経験で東回りならこう、西回りならこう、と定石コースがほぼ出来上がっている、という。
実際、13―15日の両陣営のスケジュールをたどると、13日は高知市―土佐山村―鏡村―高知市。14日から東部に入り、田野町―奈半利町―室戸市―東洋町。15日は北川村―馬路村―安田町―安芸市。新聞で予定を見た住民は「2人で仲良く回りよるがあ?」。
実は、告示前のスケジュール案では14日の宿泊先のホテルまで同じだった。松尾陣営が宿泊先を変え“呉越同宿”を回避したが、もし同じ宿だったらどんな夜が…。
演説会場の確保も当然、早い者勝ち。14日はともに室戸市で演説会を予定していたが、この時は橋本陣営が一歩早く会場を確保。松尾陣営は街頭演説に切り替えた。
東回りからのスタートについて、橋本陣営は「これまでもそうしてきましたから踏襲したまで。慣れたコースで進めて、とにかく一人でも多くの人と握手させたい」。松尾陣営は「こうした大きな選挙では日出(い)ずる方向から始めるという縁起担ぎのようなこともあるんですよ」と笑顔を見せつつ、「東部は組織固めがまだまだ。できれば2度回りたいし、そこそこ形をつくっておきたかった」。
両陣営とも「行程が同じでも選挙活動に支障はない」と話すものの、同じ時間に、すぐ近くで相まみえるだけに、集まった顔触れ、反応など、気になる、比較するところはいっぱい。
「うちにいい情報が入っても信じないようにしている」と橋本陣営が引き締めれば、松尾陣営も「東部は弱いが、追い上げて手応えが出てきた」と弱みは見せない。
「東部大接近戦」は15日の安芸市で終了。16日から数日は、橋本陣営が主に県中東部、松尾陣営が中西部を回る予定。
(知事選取材班)
【写真】同じ日の同時間帯、室戸市で演説会を開いた橋本陣営(上)と松尾陣営(下)=14日夜
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