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10月31日付・高知新聞朝刊

橋本氏が政策発表 県民主軸の姿勢継続

 任期満了に伴う県知事選(11月13日告示、同30日投開票)に出馬表明している現職で4期目を目指す橋本大二郎氏(56)は30日、「毅然(きぜん)とした、隠し事のない県政」「徹底して県民と向き合う県庁」「さまざまな壁を取り払う」を基本姿勢とする政策(公約)を発表した。9月24日に事前公表した公約案を練って絞り込み、新たな政策を追加、または削除して完成版を仕上げた。

 橋本氏は県庁の県政記者室で会見。「12年間の思いを込め、自ら全文を書き下ろした」と感慨を述べ、「仕事の進め方、県庁と県民の関係を変えることで、自治の形を改めてきたことを評価してくれる県民もいる」とこれまでの基本姿勢の継続に自負を示した。

 公約案で、「官から民へ」「支え合いの仕組みづくり」としていた県政運営の基本テーマは、「さまざまな壁を取り払う」に整理。生産者と消費者の話し合いの場づくり▽人権の壁を取り除くまちづくり▽なくしたい壁の県民提案―を新たに取り入れた。

 実現を目指す政策では、「産業・雇用対策」を最重要課題に位置付け。森林環境税の活用などによる一次産業の担い手養成などのほか、新たに、高知工科大を中心に研究開発に取り組む次世代液晶ディスプレーの事業化を目指すとした。

 ほかに「先進の取り組み」「基盤整備の重点化」「独自性と夢」を政策テーマに据え、幡多地域への大学教育機会の場づくりなどを追加。南海地震対策を建設基準にした高速道路整備の国への要望や、住民意見から発想した「サーフィンのメッカづくり」なども新たに盛り込んだ。

 また、県議会が調査を始めた平成3年知事選での選挙資金調達疑惑を意識し、「建設業とのかかわりをいろいろと指摘されている」と説明。建設業を経済(雇用)政策に位置付けた上で、入札・契約の在り方などを「公開の場で検討する委員会を年内に立ち上げる」と制度改善に意欲を示した。

 1次産業の担い手養成 橋本氏の政策要旨

 県知事選に向け、橋本大二郎氏が30日に発表した政策の要旨は次の通り。

 【毅然とした、隠し事のない県政を進める】積極的な情報公開▽県民との対話重視▽特定の個人や団体など外部からの不当な圧力に屈しない

 【徹底して県民と向きあう県庁にする】採用試験の在り方の見直し▽人事評価の軸の変更▽能力開発型研修の本格導入▽職員を地域に出して知恵と力を生かす▽ヤミ金融など消費者問題と向きあう

 【数多く残っているさまざまな壁を取り払う】住民の力を生かした支え合いの仕組みづくり▽NPOなどのグループの活動を支援▽生産者と消費者の話し合いの場づくり▽人権福祉の街づくり▽壁をなくしたいと思う人からの提案募集

 【仕事と雇用の増加〜地域に活力を〜】新規就農者のための円滑な土地と建物の提供▽山で働く人、海で働く人の新たな養成▽一次産業への就職呼び掛け▽園芸農業への重点化と規模拡大▽林業振興で川下の販路拡大を重点化▽磯焼け対策への本格対応▽知事の名前や県の持っている力を企業の応援に生かす▽産学官連携による事業化推進▽室戸の深層水エリアを丸ごと売り込む▽観光を県経済のリード役に位置付ける▽建設業を経済政策の位置付けで考える▽県庁の仕事を減らし、民間に回す▽南海地震対策など県の主要課題を雇用に結び付ける▽求人と求職の出会いに積極的に取り組む

 【一歩先を見通した取り組み〜暮らしに安心を〜】「食」と「食の安全」を高知のブランドイメージに高める▽有機無農薬型の農業を県の農業政策の一つに位置付ける▽土佐の教育改革の充実▽幼児の育ちの場としての幼稚園・保育所の質の向上を支援▽30人学級の段階的導入▽小中学校統廃合の方向性の明示▽県立高校の再編促進▽幡多地域での大学教育が受けられる仕組みづくり▽学校5日制の受け皿づくり支援▽高知医療センターを核にした高度医療対応▽市町村の健康カルテづくり▽安芸病院、幡多けんみん病院の小児救急医療の充実▽乳幼児医療への支援拡大▽健康づくりや生きがいづくりで住民力を応援▽自宅とも施設とも違う、新しい暮らしの場を工夫▽民間の力を活用した障害者対策▽資源循環型社会のビジョンづくり▽環境の時代にふさわしいハード事業の指針づくり▽クリーンエネルギーの拡大▽中山間対策の包括的推進

 【基盤整備の重点化〜便利さと安全を〜】南海地震から一人でも多くの県民の命を守る▽地域の安全を守る道として高速・高規格道路を整備▽新規建設から維持管理への予算シフト▽ブロードバンド化の推進▽地域での議論を大切にする基盤整備の優先付け▽地元協議を終えたところから仕事を進めるルール化

 【独自性と夢を追いかける〜四国と高知に魅力を〜】環境取引を切り口にした高知の森林の企業管理を要請▽こども条例の制定▽県庁の男性職員対象の育児休暇体験▽産学官の連携研究の支援▽高知工科大学からの地域づくりにかかわる新たな発信▽夢のある四国の連携▽サーフィンのメッカづくり


10月31日付・高知新聞夕刊

選挙一次物資市町村に発送 県選管

 県選管(中越豊喜委員長)は31日、県知事選挙(11月13日告示、同30日投開票)で市町村が使用する選挙用の一次物資を発送した。

 物資は不在者投票用の封筒や宣誓書など24種類。あらかじめ仕分けした段ボール箱を、県選管の職員らが県庁東玄関から5台のトラックに積み込んだ。


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