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2004年6月28日付・高知新聞朝刊
候補者の握手に何思う?
参院選公示後、初の日曜日。県選挙区の4候補者は人を求め、にぎわいを求め、高知市など各地を歩き、走った。行く先々でぎゅっと、そっと、さらっと笑顔で握られる手、手、手…。3年前の前回に比べると低調と言われる’04参院選だが、県内有権者の序盤の反応は? 27日、県内各地で候補者と握手した人たちに聞きました。
表情、行動は人柄を表す。有権者はそれを見て「あ、この人なら」「ああ、この人は…」と期待を高めたり、見限ったり…。
県中部の農業の女性(60)はこの日、選挙カーを降りて遠くから走り寄ってきた候補者と道路ぶちでがっちり握手。
「ここは票が少ないきに、選挙カーで連呼だけして行きすぎる陣営も多いけど、降りてきてくれたら『小さな村を大切にしてくれる。この人ええわ』にもなりますわ」
自宅前で握手した郡部の女性(28)は「前の選挙では(候補の)陣営の人が来たけど、心に残らんかった」。この日、初めて候補者自身が訪れ、握手も交わした。
「こんな所へも足を運ぶ、まめな人」。1票を投じることに決めた、と話す。
一方、高知市内でじっと候補者の演説に耳を傾けていた女性(78)は支持政党の低調ぶりが心底、心配な様子。演説後の候補者との握手にも「おばあの私の方が力強い。もっと(候補は)力強くせにゃあ。(支持政党は)大丈夫じゃろうかねえ、いかんろうかねえ」と肩をすくめた。
「握手一つでは、決められない」と話す人ももちろん少なくない。
日曜市でまんじゅうを売る男性(56)は「今の握手? 候補の人の健闘を祈って、よ。1票を入れるかどうかは…」。候補者が休憩を兼ねて立ち寄った飲食店内で握手を求められたある女性(46)は「候補者は皆、懸命やき、『頑張って』ぐらい言うのが礼儀。握手と投票は全く別物」と、さらりと笑った。
また、選挙カーで各地を巡回する各候補、各陣営の動きについて「集票目的だけの遊説では」といぶかる声も。
ある男性(58)は「周囲には『草刈り中で汚い手やったけんど握手してくれた。それがうれしい』という人もおるが、私は違う」と突き放したような表情。「今までも笑顔で握手しに来た候補はおった。けど、当選後もこの村のためには何もしてくれんかった思う。今度の人はどうじゃろね」
自営業の男性(58)は、候補者の手を思いを込めてぎゅっと、強く握り返した。
「今度の選挙は皆、関心が高いと思うよ。小泉さんはいろいろやろうとしてるし。(握り返したのは)国政でしっかり主張してくれ! 選挙の時だけじゃいかんぞ! と叱咤(しった)激励する意味」
土佐路の舌戦も、まだ前半戦―。
【写真】触れ合う手と手。県民のさまざまな思いは握手を通し、どう政治に反映されるか
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